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<映画レポート>「浅田家!」

#映画

【ネタバレ分離】昨日観た映画、「浅田家!」の鑑賞レポートです。

映画基本情報

タイトル

「浅田家!」

2020年製作/127分/G/日本/配給:東宝

キャスト

浅田政志:二宮和也/浅田幸宏:妻夫木聡/川上若奈:黒木華/小野陽介:菅田将暉/浅田順子:風吹ジュン/浅田章:平田満/外川美智子:渡辺真起子/渋川謙三:北村有起哉/浅田和子:野波麻帆/姫野希美:池谷のぶえ/内海莉子:後藤由依良

スタッフ

監督: 中野量太 /原案:浅田政志/脚本:中野量太,菅野友恵/製作:市川南/共同製作:藤島ジュリーK.,堀義貴,弓矢政法,中西一雄,篠田学,飯田雅裕,広田勝己,小川真司,竹内未来,舛田淳,奥村景二,田中祐介,飯田義典/エグゼクティブプロデューサー:山内章弘,臼井央/企画:小川真司/プロデュース:小川真司/プロデューサー:若林雄介/アソシエイトプロデューサー:久保田恵,内山ありさ/撮影:山崎裕典/照明:谷本幸治/録音:久連石由文/美術:黒川通利/装飾:松葉明子,天野竜哉/衣装:西留由起子/ヘアメイク:酒井夢月/編集:上野聡一/音楽:渡邊崇/エンディングテーマ:THE SKA FLAMES/キャスティング:杉野剛/監督補:塩崎遵/製作担当:甲斐恵美理/ラインプロデューサー:大熊敏之/VFXスーパーバイザー:大萩真司,佐伯真哉/スクリプター:田ロ良子/音楽プロデューサー:北原京子/プロダクション統括:佐藤毅

公式サイト

浅田家!
(公開後、一定期間でリンク切れの可能性あり)

映画.comリンク

作品解説

様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡の共演、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督のメガホンで描いた人間ドラマ。4人家族の次男坊として育ち写真家になった主人公・政志を二宮、やんちゃな弟をあたたかく見守る兄・幸宏を妻夫木が演じ、家族の“愛の絆”や“過去と今”をオリジナル要素を加えつつ描き出す。

あらすじ

幼いころ、写真好きの父からカメラを譲ってもらった政志(二宮和也)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。そんな彼が、家族全員を巻き込んで、消防士、レーサー、ヒーロー、大食い選手権……。それぞれが“なりたかった職業”“やってみたかったこと”をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる《家族写真》が、なんと写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞! 受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる――。
かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地で、政志が目にしたのは、家族や家を失った人々の姿だった。

「家族ってなんだろう?」
「写真家の自分にできることは何だろう?」

シャッターを切ることができず、自問自答をくり返す政志だったが、ある時、津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗って、家族の元に返すボランティア活動に励む人々と出会う。彼らと共に《写真洗浄》を続け、そこで写真を見つけ嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れることで、次第に《写真の持つチカラ》を信じられるようになる。そんな時、一人の少女が現れる。
「私も家族写真を撮って欲しい!」
それは、津波で父親を失った少女の願いだった――。

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5.0点満点)

鑑賞直後のtweet

ここから先はネタバレあり。注意してください。

感想(ネタバレあり)

「人間にとって、生きていくのに最も大事なものは『記憶』で、写真はその記憶を鮮明に蘇らせてくれるもの。」ラスト、テーマをにナレーションで堂々と、語ってる。…テーマを語ってしまうのは、正直ちょっとダサくないか、見ている人は十分理解していると思うよ…というツッコミはしたくなったけれど、…まあドキュメンタリータッチの作品だし、これはこれでいいのかな、とも思う。そのテーマを、トツトツと丁寧に描いた作品。

前半は、浅田氏が写真家として何を被写体にしていくか、という事にたどり着くまでのお話。後半は、その思いを基に、東日本大震災の被災地で、写真洗浄・返却の活動を実施している時のお話。兄のナレーションで進行する映画。トツトツと、事実を積み重ねていく描き方で、抑揚には乏しかったけれど、浅田政志氏、浅田家の今までのストーリーと、写真に対する想いを、ストレートに受け止める事が出来た。

私自身、浅田政志氏を知ったのは、NHKのドキュメンタリー番組。「この写真家面白いな」と思った。いつ頃番組を見たのか、はっきりとした記憶がないのだけれども、作品がほぼほぼ事実に基づいているとすると、2009年に木村伊兵衛写真賞を受賞した後に放送されていたのかもしれない。番組を見た後、我が家も家族写真を撮ってもらおうと「浅田家」のサイトにアクセスしたけれど、浅田氏は既に「時の人」になっていて、撮影依頼は受け付けていなかった。少し落ち着いたら、面白半分で頼んでみたいな、と思って心にとめておいたけれど、まさか映画になるとは思わなかった。

作品中、小児がんの子供がいる家族と「虹」の写真を撮る話が出てきた。前述のNHKのドキュメンタリーでも、その写真は紹介されていたのだけれど、その写真の良さだけ理解できなかった。どうしてこれだけは平凡な写真なんだろう、と思ったのを覚えていた。この映画を見ると、虹がどうして必要だったのか、あの写真の凄さが、よく分かる。あの家族にとっては、かけがいの無い1枚になったに違いない。同時に「他人が見て感動する家族写真」っていうのは、そもそも変な概念だな、という事にも気が付く。写真返却のプロジェクトでも、自分の家族が映っていた写真を見つけた時の喜びのシーンがあるが、その家族の背景と時間を共有してこそ、初めて価値が分かる写真なのだと思う。一連の「浅田家!」という写真集は、その家族写真を、他人にも「面白い」と、想像の翼を膨らませられるという事に気が付いて、その凄さにハッとさせられた。

映画の作りとして、浅田氏の実際の写真作品は、1枚も使われていないのではないか、と思った。全て映画として、再現して再撮影しているものを利用していたように思う。そのまま映画でも利用してしまえばいいのに・・・とも思った。撮影、大変だっただろうな。作る時のこだわり、みたいなものを感じた。

脇を固める役者さん達の演技が、印象に残る。風吹ジュン、久々に見たけれど、かなりおばあちゃんぽくなりつつあるなぁ。でも味がある。診察室で写真に写っている時の、呆れ顔が最高だった。黒木華、先日見た「星の子」とは全く別人で。また「え、この人黒木華?」と思ってしまった。女優的な化け方がすごい…。菅田将暉、必死に写真を洗う様が印象的。渡辺真起子、ああいうおばちゃん、いるよなぁ感全開。ものすごく魅力的。最初は、ふせえり、かと思ったけれど間違っていた。北村有起哉、上手いなぁ。あの感情表現が下手な感じが大好き。子役の後藤由依良、海岸で写真撮る時の微妙な表情には、涙せずにはいられなかった。


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