【ネタバレ分離】 ガガ「小ガガ#5『理由(まぶしい)』」の観劇メモです。


もくじ
初回投稿:2026年03月27日 11時16分
最終更新:2026年03月27日 11時16分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | ガガ |
| 回 | 小ガガ#5 |
| 題 | 理由(まぶしい) |
| 脚本 | 神山慎太郎、広井龍太郎 |
| 演出 | 神山慎太郎、広井龍太郎 |
| 日時場所 | 2026/03/20(金)~2026/03/29(日) カフェムリウイ「屋上劇場」(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
ガガについて
早稲田大学出身の俳優らによって2019年に結成。 現在の構成員は神山慎太郎と広井龍太郎と武田紗保。
思わず体が熱くなるような劇的すぎる瞬間を愛おしむことによって、お手上げ状態の現実を少しでも好きになりたい。
そんな神山がお話を作り、侍みたいな心持ちで広井が演じている。
西部劇や時代劇など笑ってしまうほど大きく力強いフィクションを扱う大ガガと、ワンルームに収まるような小さく細やかなフィクションを扱う小ガガの2つの公演スタイルを持つ二刀流劇団。
過去の観劇
- 2025年08月22日 ガガ「ゾンビ(ともだち)」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
◯あいさつ
こんにちは、ガガです。
理由のわからないことばかりですね。
どうしてだろうと振り返ってもそれがはっきり見えないのは、光が過去から差してて逆光になってるからなんじゃないかと思います。
今回はそんなかんじのことをテーマに作品を作りました。
ムリウイのおいしいドリンク片手にお楽しみください。◯あらすじ
『玄関』
「あと十センチだけ帰らせて」
夫が陽気に自宅に帰ってきた。サプライズのお土産があるときの表情で。
声が聞こえて、笑顔があって、いますぐこいつを抱きしめたいけど、私は心を鬼にする。
家にあげてやるわけにはいかない。
今度こそ自分から気が付いてもらうんだ。
自分がしたこと、今わたしがどこにいるのかも。『レモネード』
医者はもういつ目を覚ましてもおかしくないって言ってくれてるけど、今日も息子は寝息を立てている。
どうしてこうなったのか、私には知る権利があるはずだ。
玉突き状に連なっている理由を辿って、行けるものならジュラ紀まで。
きっと分かれば、あのかわいい目が開く。久しぶりに触れる光にまぶしそうにしながら。ほか数編!
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年03月26日 19時00分〜 |
| 上演時間 | 115分(途中休憩なし) |
| 価格 | 3500円 全席自由 ワンドリンク制 |
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
短編5本で110分強の作品。昨年観た「ゾンビ(ともだち)」が強烈で観続けねばと思っていた団体たが、気が付いたらチケットが売り切れていた。偶然見ていたら空き席が出て予約。いやー観れてよかった。5つの短編は短いもの長いもの様々だが、クスクスと笑わせながらも、「死」とその裏側にある「生」を連想させられる、いずれも「センスの塊」のような作品群。各作品のメモ。
「未来(しあわせ)」
5分くらいの短編。オープニングの短い一本。矢に刺されて出落ちかと思えば窓の外で展開される様子が面白い。後ろの話にちょっと繋がっているような気が。「テレビジョンの表紙の撮影かっ」ってのがツボった。
「玄関」
30分くらい。冒頭考える「妻を怒らせちゃった理由」が、碇シンジ君が出てくるあたりで180度見事にひっくり返る。ストーリー的には高校演劇でよくありそうだが、言葉の練られ方ナチュラル具合がたまらなく良い作品。高校演劇で取り上げても面白い作品かも。(男2女1共1計4)
「電機(やさしい)」
10分くらいの短編。母の葬式を終えた男が自室に帰宅すると、そこに待っているのは家電たち。ラジコンカーやエアーサーキュレーターと話すお話…いや家電はしゃべらない。少なくとも客には声は聞こえていない。…いやーよくこんな事を思いつくなぁとゲラゲラ笑いながら関心してみてしまった。あのトランスフォーマー?みたいなラジコンが肝だけれど、動かし方も完璧だった。スマートスピーカーやAIが全盛の今、この会話の形態って意外と現代の縮図たよね…っていう皮肉な視点も面白かった。
「理由(まぶしい)」
10分くらい。各役者の子供の頃の実際のムービーだったり写真をプロジェクター投影する。役者たちは服の中にライトを仕込んでいて、自分の映像が映っている時だけ光る…(あるいは自分のが映っている時だけ消える…)ちょっとお遊び的な作品。セリフなし。役者自身の子供時代の写真投影って結構よく見かけるけれど、こんなにハイセンスに、でも笑いを交えて展開してくるとは…。最後はやっぱり「死」を連想させる演出がほろ苦い。
「レモネードジャーニー」
50分くらい?。事故で意識不明になった息子。怪我などの異常はないのに目を覚まさない。事故を起こした引き金…務めているスーパーの店員がレモンの広告を貼った場所の理由を聞き、その店員が彫刻家を辞めてスーパーで働いたきっかけを聞き、と、その子供が昏睡し続ける「理由」を問い続けていく旅をすると、恐竜やビックバンにたどり着く話。
すごくいい話だったなぁ。各シチュエーションは笑いが多いのにジャーニーを振り返ってみると、一つの感動的なお話に繋がっているのがとても良い。会話を舞台に上げるセンスがキレッキレで観ていてゾクゾクする。これ一本でもおなか一杯の作品。この作品も、高校演劇としてやっても面白そう(男2女2共2計6)。
帰りしなふと、個人的な、変な記憶が蘇る。中学生のころ、国語の教師が授業の流れで「世界人類を平和にするために、出来ることは?」と質問。指された友達は少し考えて…「祈る事」と答える。クラス中が何故か爆笑したんだけれど…私と(少なくとも)国語の教師だけは笑っていなかった。「確かに人類全員が祈れば平和になるかもしれないね」と教師。…劇場の階段を降りながら、ふとそんな個人的なエピソードを思い出しす。作品中のあの仕草を「祈り」と呼んでいいのか分からないけれど。
鳩川七海の母の眼差しが印象的。
はじめての、カフェムリウイ「屋上劇場」。
ワンドリンク制。ソフトドリンクは500円、アルコールは650円…だったと記憶。小さな椅子だが、椅子にドリンクホルダーがあるのがとても良い。



関連記事