観劇

【観劇レポ】Studio 54「The Rocky Horror Show」

【ネタバレ分離】 Studio 54「The Rocky Horror Show」の観劇メモです。

初回投稿:2026年08月06日 12時10分
最終更新:2026年08月06日 12時28分

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 Studio 54
The Rocky Horror Show
脚本 Richard O'Brien
演出 Sam Pinkleton
日時場所 Studio 54

TDS 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

You reach towards the door.
You’re not sure what’s going to happen,
but you know you want to find out.
In fact, you just may be
shivering with anticipation.
Welcome to the
legendary Studio 54,

with its infamous history of decadent fun, and the new Broadway production of Richard O’Brien’s The Rocky Horror Show. Inside, you’ll find a stage full of strangely irresistible characters who’ve been captivating audiences around the globe for over 50 years. You’re going to hear such songs as “Sweet Transvestite,” “Dammit Janet,” and “Time Warp.” And you’re going to experience it all masterminded by Tony Award®-winning director Sam Pinkleton, of Oh, Mary! fame. And nothing will ever be the same.

Studio 54

事前に分かるストーリーは?

ChatGPTにあらすじをまとめてもらいました。

品行方正で世間知らずな若いカップル、ブラッドとジャネット。婚約したばかりの二人は、恩師であるスコット博士を訪ねる途中、激しい嵐に遭い、車のタイヤをパンクさせてしまいます。助けを求めてたどり着いたのは、闇の中にそびえる妖しい古城。そこで二人を迎えたのは、奇妙な使用人リフ・ラフとマジェンタ、奔放なコロンビア、そして常識を軽々と飛び越える城の主人、フランク・ン・フルター博士でした。

その夜、城では博士の研究成果を披露する特別な実験が行われようとしていました。フランクが生み出したのは、理想的な肉体を備えた美青年ロッキー。しかし、予期せぬ訪問者や博士の過去を知る人物が次々と現れ、祝宴は嫉妬、欲望、裏切りの入り混じる大騒動へと変わっていきます。戸惑っていたブラッドとジャネットもまた、城に渦巻く誘惑に巻き込まれ、それまで信じていた愛や道徳、そして自分自身の欲望と向き合うことになります。

『The Rocky Horror Show』は、怪奇映画や空想科学映画の世界を下敷きにしながら、「普通」とは誰が決めるのかを、笑いと挑発、そして圧倒的なロックナンバーで問いかける作品です。「Time Warp」「Sweet Transvestite」などの名曲とともに、登場人物たちは性別や立場、慎みと欲望の境界を鮮やかに踏み越えていきます。

観客の皆さまをお迎えするのは、行儀よく眺めるだけの物語ではありません。奇怪で華麗な一夜を共に体験し、自分の内側に隠してきた衝動を解き放つための祝祭です。夢見るだけで終わらず、自分の望む姿を生きてみること。その危うさと喜びを、どうぞ劇場で体感してください。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2026年08月01日
20時00分〜
上演時間 110分(分の休憩を含む50-休15-45)
価格 Rush ticlet $30 全席指定

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

The Rocky Horror Show

感想を書くのが難しい。この作品にどう触れて、どう感じたか、悩んだこと自体が作品に対する感覚にとても影響したのでメモ的に書いておくことにする。

今回のニューヨーク観劇旅の中でも、土曜日のソワレに何を観るのか…一番迷った観劇枠だった。共にTONY賞の授賞式のパフォーマンスを見て、どれがいいのかなというのが悩みの開始点だった。

ワイヤーアクションが凄いらしいと噂の"The Lost Boys"を観ればTONY賞ミュージカル作品賞ノミネートはコンプリートできる…けど(確かに授賞式のパフォーマンスは凄かった)予習して見た原作映画がイマイチハマらない…とか、"CATS"の猫をドラッグクイーンに仕立ててリバイバル賞のパフォーマンスで話題になった"CATS: The Jellicle Ball"を観るか…とか、昨年観た"Maybe Happy Ending"をもう一回観ておきたい…とか。とにかく悩んだ枠だったが、結局は"The Rocky Horror Show"を観ることにした。同じくTONY賞のパフォーマンスを見て、これは実際に舞台を観ておかないといけないやつじゃないか?と思ったのだった。結局正解だったのか…観れなかった芝居には基本は永遠に出会うことはないから、考えても仕方のない事だけれど、"The Rocky Horror Show"楽しかったことは確か。

この作品、日本でも過去に何度も上演されていて有名作だけれど(ROLLYや古田新太が出演していた)…私自身は全く触れた事なく、前述のTONY賞のパフォーマンスで興味を持った後に事前に映画を予習。いやはや、映画を見るとトンデモ映画で…それ故にストーリーを書くことに余り意味を感じないのだけれど。ミュージカルの初演は1973年、映画は1977年。まだまだゲイほかの性的な志向がマイノリティだった時代、1960年代後半~1970年代前半のイギリスのSFドラマっぽいテイスト(ドクターフーとか、ジェリー・アンダーソン作品とか)。でも性に対する描き方はブッ飛んでる。

今回、当日の朝劇場で買える割引のRushチケットを買った。朝9時くらいに劇場に行ったら30人くらいの列。他の劇場では見かけない客層で、コスプレしているお姉さんもいる。私の前に並んだ人とちょっと話したところによると、Rushチケットで何度も観ていて、多分この列ならBOXが開く10時の後、30分くらいで買えると思う…とのこと。30ドルで、Orchestraの最後列より一つ前…で、前の人の頭がデカくて苦労したものの、30ドルで観れるとは思っていなかったのでラッキーではあった。

客席のノリが凄い…もうみんな何度も観ている作品なんだろうなぁ。進行役(Narrator)が主人公の二人の名前を呼ぶと、Bradには"Asshole!"、Janetには"Slut!"と客が即総ツッコミ(call-out)を入れる。また、進行役の次の台詞を観客が先に言ってしまうのも通例のツッコミ。Rachel Dratchが、先読みされたときの顔が何とも面白い。このツッコミ文化…どうも映画がカルト的に支持される頃から出てきたものらしく、客席にいる人は皆あらかじめ知っているのか…。一応クリエイティブ団体のホームページにはこんな記載がある。

The word on partici…pation.

The call-outs are a product of audience reactions to the film, which was two years after the stage show. We are returning to the roots of the stage show while embracing the culture of Rocky Horror. The call-outs that many people know are part of the culture, but we also want to balance the experience for the audience members who want to hear the musical and give respect to the live human actors who are onstage performing.

We embrace the many different Rocky Horror Show experiences that people come into Studio 54 with, as well as those who have never experienced it and don’t know the history. The spirit of Rocky Horror is communal joy. Choose your call-outs carefully—as this is a Broadway musical, not a midnight showing of the film.

ストーリーはハチャメチャだけれど…この作品が存在したことで「楽に」なった人が多いんだろうなぁと。"Don't Dream it, be it"っていう台詞が強調されて、舞台上にネオンサインとして出てくる(このタイミングを写真撮影しようとしているとが何人かいて、さすがに係の人が止めに来ていたり)。劇場を出る時も同じネオンサインがあり、この作品のメッセージなんだろうなぁ。

"The Time Warp"、"Sweet Transvestite"はホントにいい曲だよなぁ。前述のRachel Dratch、Luke Evans、Stephanie Hsuが印象に残る。

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