【ネタバレ分離】 サードステージ「第三舞台2026『パレイドリア』」の観劇メモです。

もくじ
初回投稿:2026年08月21日 0時03分
最終更新:2026年08月23日 13時26分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | サードステージ |
| 回 | 紀伊國屋書店創業100周年記念公演 |
| 題 | 第三舞台2026『パレイドリア』 |
| 脚本 | 鴻上尚史 |
| 演出 | 鴻上尚史 |
| 日時場所 | 2026/08/09(日)~2026/08/30(日) 紀伊國屋ホール(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
「第三舞台」を旗揚げして45年、解散を決めて15年がたちました。
みんな、どうしているかなあと思いました。若手の俳優だけで上演した『朝日のような夕日をつれて2024』を、大高も小須田も見に来てくれました。「面白かった」と笑顔で語る表情を見ながら、「また、『第三舞台』のメンバーとやりたいなあ」という思いが沸き上がってきました。
復活公演ではありません。「第三舞台」のうち、2026年に集まれるメンバーで上演するので、「第三舞台」ではなく「第三舞台2026」というユニット名にしました。2026年版の「第三舞台」ということです。
僕自身、22歳で「第三舞台」を旗揚げして、その時その時にぶつかり、抱え込み、取っ組み合った人生の課題をテーマに芝居にしてきました。お客さんも共に年月を経てきたという実感があります。20代の課題を芝居にしてきたのだから、60代の課題もまた、芝居にしたいと思いました。あの当時の世界と向き合ってきたように、今の世界と向き合い、作品にしたいと思いました。共に時間を過ごしたメンバー達と。
同窓会にするつもりはまったくありません。今を描く作品のために、信頼できる若手の俳優にも何人か出演をお願いしました。このメンバーで、「第三舞台2026」を上演します。よろしければ、劇場でお会いしましょう。
鴻上尚史
過去の観劇
- 2021年05月28日 六本木トリコロールシアター/サードステージ 「アカシアの雨が降る時」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
【STORY】
大学時代、児童ボランティアサークルで子ども向けの芝居を準備していた仲間たちは、ある出来事をきっかけに、突然バラバラになった。
四十二年後、認知症と診断された乾が現れ、「もう一度あの芝居をやろう」と言い出す。選挙に再挑戦する香川、人と距離を置いて生きる広渡、亡き夫の記憶に寄り添う芝山ー止まっていた心が揺れ始める。
乾の息子・輝一郎は戸惑いながら父を支え、香川の娘・美咲は選挙の現実と母の過去の間で揺れる。児童館職員の江口とSEの萩原も巻き込まれ、止まっていた時間が奇妙な再始動を始める。戸惑いと混乱のなか、彼らは再び集まる意味を探し、忘れたはずの自分自身と向き合うことになる。「パレイドリア」とは、雲が顔に見えたり、壁のシミが動物に見えたりするような、無意味な形状やパターンに知っている形を当てはめてしまう心理現象・錯覚です。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年08月19日 18時30分〜 |
| 上演時間 | 130分(途中休憩なし) |
| 価格 | 10000円 全席指定 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
第三舞台2026『パレイドリア』
ストーリーは団体紹介の通り。今回の作品も広い意味での「第三舞台」だと捉えるなら、私的には25年ぶり…2001年の10年間封印公演「ファントム・ペイン」の福岡大千秋楽以来の第三舞台ということになる。私は、2011年の封印解除&解散公演は観ていない。私の人生にもいろいろあって、そしていろいろと想うところもあって、観れなかった。それ故の25年ぶりの第三舞台。
第三舞台らしい、鴻上尚史らしい舞台だった。鬼の話は鴻上尚史のエッセイや戯曲でも取り上げられているモチーフで既視感はあるものの、鬼となってしまった人はその後どこに行くのだろう…という話は、SNSで繋がりが強くなったようで、むしろ鬼を見つけやすくなってしまったこの時代にはとても響く。ラスト。大高洋夫演じるイヌイが鬼となって、まるでサンドバッグのようにみんなの「何か」を引きうけていく…。いや、決して引き受けられはしないし、引き受けるべきことでもないのだと、観客は正に客観的には思う。思うのだけれど。過去のモモコとの記憶に、良くも悪くも自分のアイデンティティを置いている、いや置かないと生きてこれなかった彼の心情がとてもよくわかる。そして、過去の事件にこだわる父を、どこか斜めに見ているキイチロウも、同時にヒシヒシと伝わってくる。観ながらラストを予想することはできなかったのだけれど…辿り着いてみれば、鬼が懲らしめられるあの様子に桃の花の紙吹雪。観たい光景を観れたなぁと思いながら、一筋涙を流した。
感想はまとまるようでまとまらないので、以下はメモ的なものをつらつらと。
予想通りといえばそうなのだが、やっぱり長野里美はトリの着ぐるみを着るw。もう着ぐるみが出てこないと、それはそれで物足りないのだけれど、今回ナマで出ている第三舞台の俳優では一番売れている長野里美が着ぐるみ…というのは、やはり破壊力強い。筒井真理子は映像出演だったが、実際にパリに住んでいるのだろうか…。山下裕子が持っている、亡くなった旦那のAIというのは、なかなかにスナフキンの手紙とファントム・ペインと岩谷真哉の影を感じる。物語の設定の42年前って、2026年から考えるとちょうど岩谷真哉が亡くなった1984年だしね(この頃の第三舞台は…私も当然観ていないけれど)。川崎悦子振付のダンスシーン…やっぱり皆60代ではあるなぁ…年齢をおちょくる自虐的ネタが各所にあってウケていたけれど、ダンスは誤魔化せないと思ったのも確か。昔の第三舞台のダンスは、めっさカッコよかったからなぁ…。どこか「昔のカッコイイダンスの光景」を思い出しながら、別の意味で感動している自分がいる。
ロビーにはこれまでの第三舞台作品のポスター展示多数。鈴木成一美術館と化している。そして鴻上尚史もいつものようにロビーに立っていたので、軽く会釈するのがいつもの私。そういえば、名越さんには出演交渉されたんですか?…なんて凸って聞いてもよかったけれど、流石にやめておいたw。第三舞台は変わらないけれど、やっぱり変わり続けている。またどこかで。





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