まだ間に合う公演レポ(26日15時)
●9/27(月)まで コトリ会議「スーパーポチ」
●9/26(日)まで モミジノハナ「危ういながらあなたと、」
●11/30(火)まで 楽市楽座「うたうように」

<観劇レポート>六本木トリコロールシアター/サードステージ 「アカシアの雨が降る時」

#芝居,#六本木トリコロールシアター,#サードステージ

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 六本木トリコロールシアター/サードステージ「アカシアの雨が降る時」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名六本木トリコロールシアター/サードステージ
アカシアの雨が降る時
脚本鴻上尚史
演出鴻上尚史
日時場所2021/05/15(土)~2021/06/13(日)
六本木トリコロールシアター(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

特に団体紹介はありませんが、鴻上尚史作品を上演している、サードステージの公演の色合いが強いと思います。

六本木トリコロールシアター/サードステージ

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

母が倒れた。病院に駆けつけると、母は自分のことを20歳の大学生だと思い込んでいた。そして、私の息子を、つまり、母の孫を自分の恋人だと信じて呼びかけた。母の恋人、つまり私の父と息子は、顔がよく似ていた。母と父は大学生の時に出会ったのだ。医者は、母は病気であり、母の妄想を否定してはいけないと告げた。息子は母の恋人として話し、私は恋人の父、つまりは私の祖父だと振る舞った。こんがらがった関係の中、母は大学に戻ると言い出した。70年代初頭、恋と革命が途方に暮れ始めるキャンパスへと。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年5月27日
19時00分〜
上演時間120分(途中休憩なし)
価格6800円 全席指定

チケット購入方法

チケットぴあのサイト上で購入・クレジットカード決済しました。
(リセール品が値段同じで席が良かったのでそちらを購入)
ファミマのファミポートで受付番号を入力して、チケットを受け取りました。

客層・客席の様子

男女比は4:6くらい。
若い女性層と、男女混合のシニア層に分かれている感覚でした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・にぎやか
・考えさせる

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

鴻上尚史の新作。認知症…(劇中では字幕付きで、ちゃんとした病名が出ていたけれど、忘れてしまった)で、それまで生きてきた記憶が欠落して自分が20歳だと認識する母、香寿美。長年母を遠ざけてきた息子、そして香寿美に恋人(後の香寿美の夫)に間違えられてしまう孫。3人の物語。香寿美が20歳の時は、ベトナム戦争に対する反対運動が盛んだったが、香寿美は反対運動には参加したかったのに、参加しなかった。自分を20歳だと誤解している香寿美は、20歳の自分として、反戦運動に参加しようとする。

鴻上作品らしく、色んな要素が組み込まれた作品。演劇のスタイルとしては、過去の鴻上作品に、とても似ているものがあるな、と感じるる3人芝居という点では、「ハルシオン・デイズ」によく似ている。また、60-70年代の、日本がまだアツかった時代を描いているという点では、「僕たちが好きだった革命」「スナフキンの手紙」「ファントム・ペイン」なんかも思い起こす。鴻上作品らしいモチーフと言えばそうなのだけれど、正直なところ、また同じような設定だな、というのも感じる。

むしろ私は、政治的な数々の問題より、問題母の青春時代を垣間見たら・・・、という物語として観たい。前半のベトナム戦争の説明のくだりは、ちょっと長く感じる。

ベトナム脱走兵をかくまう香寿美が(脱走兵は、息子がフリをして演じている)作ったハンバーグを食べているうちに、一瞬記憶を取り戻すシーンが印象的。家族だんらんとハンバーグの味で、蘇る母との記憶、祖母との記憶。さりげない会話の中で、突如、時間が現代に。その時の母の像と、20歳の母の像が、同じなのに、とても違う。20歳の香寿美はやりたい事に溢れていて、母の意外な面を知れた気もする、息子と孫。その20歳の青春を過ごした、70歳(?)の母と、もう一度話したいと感じる2人。その「今はすでにないもの」「触れることが出来ない事」に対する痛みが、切実で涙を流さざるを得なかった。(まさに「ファントム・ペイン」なのだろうけれど)

作品全体の構造はどこか、映画「レナードの朝」や「グッバイ・レーニン」といった作品を思い出す。村雨橋闘争を調べていたら、昨年「戦車闘争」という映画が公開されていた。この作品にインスパイアされているのかもしれない。

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