<観劇レポート>劇団やりたかった「私はお母さんを驚かせるために生きてきた」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団やりたかった「私はお母さんを驚かせるために生きてきた」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団やりたかった |
回 | ぷぷぷじゃない劇団やりたかった 冬の公演 |
題 | 私はお母さんを驚かせるために生きてきた |
脚本 | 三人の女性作家 |
演出 | YammerSunshine |
日時場所 | 2022/02/08(火)~2022/02/13(日) 参宮橋TRANCEMISSION(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
ぷぷぷとなる笑い
仕事終わりに、また大切な休日に、日常を忘れてぷぷぷと笑える気晴らしになればと思い作っております。半年に一回の新作をご期待いただく劇団になっていくこと、それを目標に作品創りに勤しんでます。創作するにあたって団長も作家も、演出、制作を通して好きな作品はユーモアのあるもの。これを共通項に作品づくりしています。ゲラゲラという大笑いではないのですが、人間のおかしみが感じられる、見ているだけでぷぷぷとなる笑い。役者陣は半年の役作りの期間を設けてキャラクターをつくります。笑わせるのではない、思わず笑ってしまう笑い。
また内輪ネタや前回みていないと理解できない作品は作りません。今日のその一本でお客様が満足できる作品を目指します。
過去の観劇
- 2024年05月31日 【観劇メモ】劇団やりたかった 「みんなのご機嫌よかれが肝心かなめ」
- 2020年08月20日 劇団やりたかった 「全ての魔女たちへ」
- 2019年11月14日 劇団やりたかった「レタスとわたしの秘密の時間」
- 2019年06月14日 劇団やりたかった「6じすぎたらワンカップ」
- 2019年01月23日 劇団やりたかった「ねえ、お化粧して首に境目できてるよ」小劇場に慣れてる人に観てほしい、感情キャッチボールコメディ ・・・つづき
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
女性作家三人の物語
1,My family
2,母に謝る(ごめぇん)
3,お母さんを驚かせないでよ家族の恥部をありのまま台本におこした三作品。
ドラマみたいな真実。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年2月9日 14時00分〜 |
上演時間 | 100分(途中休憩なし) |
価格 | 3000円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページからのリンクで、CoRichで予約しました。
当日、受付で現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は5:5くらい。様々な年代層の客がいました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・シリアス
・会話劇
・考えさせる
・シンプル
観た直後のtweet
劇団やりたかった「私はお母さんを驚かせるために生きてきた」100分休無
いつものぷぷぷな作風と違ってシリアス路線。面白かった。三つの短編3人の人生。短編それぞれも脈絡ないエピソードに分かれ。負の感情みたいなのを寄せ集めた感で、観てて苦しくなるけど。いろいろ考えながら観た。超オススメ。 pic.twitter.com/ctQnMZXgQj— てっくぱぱ (@from_techpapa) February 9, 2022
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
久しぶりの、劇団やりたかった。今回は、いつもの「ぷぷぷ」なシチュエーションコメディな作風とは違って、シリアスなお話3編。全ての役者は、半円状に舞台に座り、出番が回ってくると立ち上がって話し出す。
3つの短編だが、3つとも描き方は共通。短編一つ一つも、更に小さな短編に別れていて。主人公の「私」の女性が、その場面につけたタイトルのようなものを話すと、シーンがはじまる。どこか、お笑い芸人が使う「ショートコント xxx」みたいなのが連続する感覚。でも、笑い話ではなく、内容はシリアス。
描かれるのは、女3人それぞれの、家族との関わり。とりわけ母との関係。母に対する想い。母のした仕打ち。いわゆる「普通の」家族との違い。時にモノローグ的に語られる、女の想い。場面ごとの時間も、女の幼いころから大人になった時まで、シーンごとに前後する。そんな断片断片を寄せ集めることで編み上げられる、母と家族に対する感情。
観ている最中は、どちらかというと「負の感情」を集めたものだと思っていた。酷い母、酷い家族に対する、負の感情。連続して描かれるので、重苦しい。ちょっと辛くなる場面もある。ただ、観終わってから冷静に思い返していると、あのやり取りは、女それぞれが、家族を理解したいという愛情の裏返しのようにも思えてきた。
負の部分が多いのは確かで、観ていてそれなりに重苦しくなるものの、裏返しの愛について、観終わった後つらつらと考える、尾を引く作品だった。
役者さん。配役表がなかったので、対応が分からないものの。一本目の短編、"My family"で「私」を演じていた女性、危うい感情を舞台上で行き来しながら表現しているのが印象的だった。