<観劇レポート>劇団やりたかった 「全ての魔女たちへ」
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
団体名 | 劇団やりたかった |
題 | 全ての魔女たちへ |
脚本 | かぐやまふたみち |
演出 | YammerSunshine |
日時場所 | 2020/08/18(火)~2020/08/23(日) 参宮橋TRANCEMISSION(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
劇団やりたかったとは?
観劇という大人の娯楽を作っています。仕事終わりに、また大切な休日に大人が見るに堪えうる、贅沢なよい気晴らしになればと思い作っております。半年に一回の新作をご期待いただく劇団になっていくこと、それを目標に作品作りに勤しんでます。
創作するにあたって団長も作家も、制作を通しても好きな作品はユーモアのあるもの。これを共通項に作品づくりに取り組んでおります。ゲラゲラという大笑いではないのですが、人間のおかしみ、ふふ、ぷぷぷとなる笑いです。
また内輪ネタや前回見ていないとわからない作品などは作りません。今日のその一本でお客様が満足できる作品を目指しております。
https://yaritakatta.wixsite.com/gekidanyaritakatta:titlie=劇団やりたかった
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
ナツキが住むことに決めたシェアハウスは、男性ふたりがオーナーで住む家でした。ナツキはそのうちのひとりであるスグルにひと目惚れでこの家に決めたのですが、二人はゲイであることをひた隠しにいきるカップルでした。やがて現れる中国人の趙凛凛、アメリカ人のヨーコを巻き込んでの、シェイクスピアのお気に召すまま風の恋の行き違いを描いた劇団やりたかったのシチュエーションコメディ。笑って笑って満足の90分!
観劇のきっかけ
初めて観た作品が好きで、気になって観ている劇団です。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
観劇日時 | 2020年8月19日 19時00分〜 |
上演時間 | 95分(途中休憩なし) |
価格 | 3000円 全席自由(前回の半券割引500円) |
チケット購入方法
CoRichで事前予約をしました。
当日受付で料金を払いました。
客層・客席の様子
男女比は6:4くらい。40代upの客層が目立った気もしましたが、全体的には客層は広そうでした。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・ぷぷぷ
・シンプル
観た直後のtweet
劇団やりたかった 「全ての魔女たちへ」95分休無。
シェアハウスを巡るシチュエーションコメディ。んー後半展開が読めたところからが辛かったかなぁ。もう読めたから早く答え合わせ、と待ち続けてる時間が気になる。テンポアップして結末観たかった。凛凛がオモロい。ナツキが可愛いくて目を奪われる。 pic.twitter.com/Qq0PkOd2Yy— てっくぱぱ(芝居好き) (@from_techpapa) August 19, 2020
映像化の情報
情報はありません。
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ストーリーは、事前告知の通り。
ゲイカップルのシェアハウスのオーナーカップルを起点に、その一人に惚れた女子大生、その友達で入居することになった中国人の友達、恋敵を増やすまいとブサイク女を入居させたが実はナツキを監視しに女装してきたナツキの父、オーナーにシェアハウスの物件を紹介した不動産屋。それぞれがそれぞれに、掘れた腫れたの思い違いのボタンのかけ違いに、掛け違って。最後に全てが爆発するかのように判明する、シチュエーションコメディ。
プププ笑いを目指している劇団らしく、前半はプププの連続。登場人物がどういう人物なのか見えてくる過程は、プププ、と笑ってしまう。ゲイを匂わせたり、圧倒的に可愛かったり、中国人らしい描写は、思わずプププ。この後、どんな展開になるのかなぁという期待が否応なく高まるも。
後半、お互いがすれ違いにすれ違っていく下りは、どうもテンポがゆっくり過ぎて辛い。この6人の関係に、客はは感づいているわけだから、バタバタと関係を倒してたたみかけるか、軽快なテンポでこれでもか!と焦らしに焦らすか、どちらかで迫って欲しいのに…どちらにしても、テンポが遅くて、2度くらい眠気が襲ってきてしまった。後半戦が、ちょっと残念過ぎた感が強かった。
ゲイのカップルのネタは、全く差別的なわけではないのだけれど、こんな時代だし、「あれ、これ本気で笑っていいのかな」という躊躇感も、若干ながら感じた。こういう表現は難しい時代なんだなぁ、と思った。
気になった役者さん。木下咲希、中国人描写が面白すぎる。立松和平あたりは、ちょっと狙い過ぎな感はあったけれど、面白い。毎公演、かなり違う役どころなのに七変化する、劇団の団長さん。渡邊彩加、前半のとことん可愛いく見せる描写が必死過ぎて面白い。後半のチャイナドレスは純粋に可愛い。後半戦の起爆剤。火山功士、一度見たら忘れられないインパクト絶大な、唯一無二の役者さん。今回も強烈だったけれど、この公演で役者の一線を退くとのこと。とても残念。またどこかで観れる事を願う、と、ワガママ承知で勝手を言ってみる。
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