<観劇レポート>KAAT神奈川芸術劇場「冒険者たち~JOURNEY TO THE WEST~」

#芝居,#KAAT

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 KAAT神奈川芸術劇場「冒険者たち~JOURNEY TO THE WEST~」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名KAAT神奈川芸術劇場
KAATカナガワ・ツアー・プロジェクト 第一弾
冒険者たち~JOURNEY TO THE WEST~
脚本長塚圭史
演出長塚圭史、大澤遊
日時場所2022/02/08(火)~2022/02/16(水)
神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

横浜にある劇場です。

モノをつくる 芸術の創造
演劇、ミュージカル、ダンス等の舞台芸術作品を創造し、発信します。県民の財産となるようなオリジナル作品を創造し、次代に引き継ぎます。
人をつくる 人材の育成
舞台技術者、アートマネージメント人材など文化芸術人材を育成します。より良い作品創りのために、劇場スタッフが施設利用者をサポートします。
まちをつくる 賑わいの創出
公演事業の積極展開、創造人材の交流及びNHK横浜放送会館を始めとした近隣施設との連携により、賑わいや新たな魅力を創出し、地域の価値を高めます。

KAAT神奈川芸術劇場

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

天竺はどっちだ!?猪八戒はどこへ!?
誰もが親しむアジアの古典『西遊記』をベースに、長塚圭史が書き下ろし演出する、神奈川県内の伝説を巡る冒険譚。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年2月16日
14時00分〜
上演時間105分(途中休憩なし)
価格4800円 全席指定

チケット購入方法

当日券の列に並んで、当日チケットを買いました。

客層・客席の様子

男女比は、3:7で女性多め。女性は40代upが目立ちました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・笑える
・シンプル

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

西遊記、三蔵法師が天竺に向かって旅していたら、何故か現代の神奈川県に迷い込んだ。お供のモノたちとも離れ離れになってた。玉龍は爬虫類だと思われて捕獲されそう。沙悟浄は所帯を持って暮らしている…と思ったらキツネに化かされてた。孫悟空はどぶ板通りで、スカジャンの虎を縫ってる。猪八戒は、各地のレストランで食い散らかして、その様子をインスタにアップしている。猪八戒を探しつつ、神奈川の神々をめぐり、仲間を見つけながら、旅する西遊記…なお話。

現代に迷い込んだ西遊記の面々が、現代の文化に触れていく。基本はコメディ。クスクス笑う。物語全体が、とにかくユルい。観ていると何だか、NHK Eテレでやってそうな子供向け番組のようにも思えてくる。ただ、そのユルさが、なんとも癖になるというか、目が離せない。結局落ち着くのは、取り留めもない物語なんだけど。ぬるくて心地よい温泉・・・のようで、フワフワしながら観て、のぼせてしまった感覚だった。

神奈川県の文化風俗の取り込みが、嫌味がなくて面白い。ジャックアンドベティの前から物語が始まったかと思えば、座間のコストコの前を通ったり、どぶ板通りだったり。最終的には箱根の大涌谷で神様とのんびり。途中途中出てくる、神様なんかは、おそらく実在する神奈川の伝承だろうか。この公演を観たのは、KAATでの楽日。KAATでの公演の後、かながわ県内の公共劇場を回るらしい。若干のわざとらしさは否めないものの、西遊記とくっつけた時点でぶっ飛んでるから、嫌味な部分が消えているのがいいな、と思った。

役者さん、成河、冒頭で神奈川県の形をしたパネルを背負ってきて「神奈川県(という役)を演じるのは初めて」と言って笑いが起きていたけれど。各地で出会う様々な人の緩急自在が面白い。演出の長塚圭史が、沙悟浄として出演していたけれど、一緒に生活していた弁当屋の奥さんとのやり取りがいい。

舞台#芝居,#KAAT