観劇

【観劇レポ】劇団ボンボヤージュ!「世界で一番正体不明なハルシネーション」

【ネタバレ分離】 劇団ボンボヤージュ!「世界で一番正体不明なハルシネーション」の観劇メモです。

初回投稿:2026年04月26日 10時48分
最終更新:2026年04月26日 10時59分

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 劇団ボンボヤージュ!
劇団ボンボヤージュ!#5
世界で一番正体不明なハルシネーション
脚本 くまがいじゃる
演出 くまがいじゃる
日時場所 2026/04/24(金)~2026/04/26(日)
APOCシアター(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

劇団ボンボヤージュ!について
BonVoyage!(ボン・ボヤージュ!)は、旅立つ人に対して「よい旅を!」「道中ご無事で!」という意味の声掛けの言葉です。

劇場に足を運び、その舞台の世界の中に入り込んでいくお客様の観劇体験というのは、まさに一種の旅のようなもの。

劇団ボンボヤージュ!は、劇場に来たお客様を“非日常のエンターテインメント空間へ招待する”をモットーに、ナンセンスでシニカルな笑いのある、肩肘張らずふらっと観に来れるくだらない芝居づくりを目指している劇団です。

主宰のくまがいじゃるの脚本・演出を中心に、歌やダンスなどの“ショー”的な要素を取り入れた舞台づくりを行っています。

➤演劇初心者に紹介しやすい敷居の低い舞台
➤冗談みたいな話を本当に舞台化しちゃう大胆さ
➤歌やダンスなどを取り入れたおもしろ演出
➤観る側と演る側の高マッチングによる高満足度

そんなあたりをウリにしようとしている劇団です。

劇団ボンボヤージュ!

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

時は平成38年―

私たちの知る世界とは違う時空線で進んだデジタル技術。違和感のある旧世代の価値観。
歪んだ世界の中で長年揉め合う赤と青のIT会社どうしの因縁に翻弄される、決して結ばれてはいけない男女とそれを取り巻くやんちゃでわんさかな有象無象。
あなたが目撃するのは、本当にどこかで存在する現象か。それとも単なる幻覚か???

令和にアップデートされなかった時代を生きる人々がお送りする、取るに足らないすったもんだのお話。

*やたらと歌う舞台ですがミュージカルではございません。ハルシネーションの意味はChatGPTあたりにきいてみてください

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2026年04月25日
12時00分〜
上演時間 125分(途中休憩なし)
価格 3000円 全席自由

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

物語は劇団紹介の通り。平成38年…令和が来なくて平成が続いて、しかも価値観も平成のままアップデートされない世界に迷い込んでしまった人々のお話だけれど…まあお話は適当な感じで。GAFAMにはなれないから根性と残業で日々を凌いでる日本の二大IT企業「Fujitsu」…じゃなくて「宇治通」と、「NEC」じゃなくて「NDC」の争いと、両社の男女の会社をまたいでの恋模様を、ミュージカル「ウエストサイド・ストーリ」あるいはその基になっている「ロミオとジュリエット」をからめてパロる。他にも古今東西のミュージカルや、槇原敬之や尾崎豊、…時には山口百恵の歌をパロディのネタにしながら展開する、同劇団お得意の「エセミュージカル」作品。

劇団2度目。以前、過去作品の映像を見る機会もあったので、なんだかんだ4作くらいみている。ストーリーは毎回大して変わらないのだけれど、定期的に摂取したくなるバカバカしい世界観。2時間クスクス笑って腹筋が痛くなるタイプの作品。楽しかった。

全体を貫く「平成38年」という設定が絶妙。いつものバカバカしい世界観が「平成」を辞めれなかったというだけで面白くなる。中でも、平成を引きずって「今FAXしましたのてご確認ください」という電話をする非効率な常識が続く世界線で、なぜか一人でショムニ風の制服を着ているNDCの部長が「FAXしよ!」と言うのがツボ過ぎた…言うまでもなく平成の大名作ドラマ「東京ラブストーリー」の赤名リカのパロディだけれど、客席笑ってる人少ないから割ともう忘れ去られているネタなのかもな(笑)。

タイトルに「ハルシネーション」なんて言葉が入っているのとは裏腹に、平成38年はAI禁止の世の中。…でも最後はオキュラスのVRグラスを外しての夢オチ的な幕切れ。中々に清々しいくらいな夢オチ。ネタの世代感覚といい、綺麗な夢オチといい、2024年に最終公演を終えてしまったPeachboysが思い出されて懐かしくなったり。

他にも…ウエストサイド・ストーリの「トゥナイト」を、仕事が終わらず逢えない二人がビルの屋上で「トゥライ(辛い)」と歌い上げてみたり、映画「ウィキッド 永遠の約束」の新曲を早々とパロッていたり、あるいは尾崎豊の「15の夜」を(15歳の年の差の恋愛なんて余裕…という意味で)「15は余裕」にしてみたり…と、もうやりたい放題。

同僚が会社を辞めてP生命に転職すると、かつての同僚をターゲットにウザい泣き営業仕掛けてくるよなぁ…とか(笑)。静岡大学という唐突で意味深な説明と妙に白いスーツでピンときた私だったが(静岡大学…略してシズ大学出身の二人…)…尺の都合でその設定は盛り込めませんでしたと110分くらいで謝罪するとは何事だっと声出してツッコミそうなったり(笑)。他にも書き留めておきたい事多数。

内容なんて全くない、ただ笑っていればよい。でもそういう芝居って最近小劇場では少なくなってしまったんだよなぁ。ゲラゲラ笑って二時間。ただただただただ、楽しかった。

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