<観劇レポート>うずめ劇場「がん患者だもの、みつを」

#芝居,#うずめ劇場

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 うずめ劇場 「がん患者だもの、みつを」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名うずめ劇場
第36回公演
がん患者だもの、みつを
内田春菊
演出ペーター・ゲスナー
日時場所2021/10/06(水)~2021/10/10(日)
シアター風姿花伝(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

演出家ペーター・ゲスナーが1995年に北九州にて設立。翌年、三島由紀夫作「わが友ヒットラー」で旗揚げ公演。ゲスナーによる本格的な演劇メソッドを基盤に舞台創造を展開。アングラ演劇から、海外の古典、現代演劇の初訳初演など、幅広い戯曲を翻案・上演してきた。神社の境内、寺の本堂、ホテルのテラスなど様々な空間での芝居作りを行なう。2007年、拠点を東京に移す。

うずめ劇場

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

会社員大野宅美(27 歳)は、帰宅後Vチューバ―「セキュリティアイドルまもまも」として女性の暮らしを守 る情報の発信をしている。そこへ同僚で先輩の合原紺(42 歳)がよく訪ねて来ていたのだが、ある日、合原から衝撃の告白を受けるのだった…

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年10月6日
14時00分〜
上演時間105分(途中休憩なし)
価格4500円 全席自由

チケット購入方法

劇団ホームページからのフォームで予約しました。
当日、受付で現金でお金を払いました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。
割と年齢層は高い気がしました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

会社の同僚女子二人。若い宅美と、割と年上の紺。腐れ縁の2人。宅美はいわゆる「おたく」で、3Dのモーションキャプチャのアニメ?を動かすvチューバーをしている。紺は、宅美の家に押しかけては、やれ結婚できない、と嘆く日々。ある日嘆いていたら、乳房にしこりが。検診を受けたら、やっぱり乳がんだった。家族に隠しながら、乳がん治療を受ける紺。同じがん患者で人工肛門の彼氏ができたり、紺は未婚の母だったり。そんな事実が次々に明らかになるお話。

タイトル惹かれて観に来た。特に前知識なく観に来たけれど、漫画本が原作なのだろか。開演前に、作者?の漫画本の宣伝があった。あまり笑いは無かったけれど、基本はコメディなのかと思う。結構好き嫌い別れる作品かもしれないけれど・・・個人的にはあまり合わなかった。

設定が、どうにもしっくりこないというか、現実のがんの問題を扱っているのに、周りを固める設定が突拍子もない、というか。未婚の母が子供を実家に預けてvチューバーをしている状況がよく分からないし、宅美と紺の間に漂う雰囲気が良くて、思わず見入ってしまうけれども、結局どういう関係の2人なのかが、最後まで観てもよく分からなかった。コメディだとすると、そんなに細かい事を考えなくてもいいのかもしれないけれども、そんなフワフワした中、ガンを患う事で発生する、諸々の問題や、感情が、ド直球で語られる。現実目線か、コメディ目線か、どっち目線で観ればいいのかなぁ…というのがよく分からず当惑してしまった。プロジェクターを使って、実際の役者にあわせて動くアニメを見せるのは面白いけれど、ゆうめい「姿」でも経験済みで、ちょっとくどい感覚もあり。

気になった役者さん。後藤まなみ演じる紺。ガンを患う役なのに、その抜けに明るくて、ぶっ飛んでて、面白い。明るいながらも、少し寂しさと哀愁を漂わせているのが良い。作者の内田春菊は、実際にガンを患っているとの事だけれど、実際の姿を投影しているのかな。

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