<観劇レポート>劇団グラハムヘルツ「ベイビーホールドオン!」

#芝居,#劇団グラハムヘルツ

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団グラハムヘルツ「ベイビーホールドオン!」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団グラハムヘルツ
劇団グラハムヘルツ第2回公演
ベイビーホールドオン!
脚本掛池師走
演出伊藤瑞貴
日時場所2022/09/24(土)~2022/09/25(日)
STスポット(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

役者 伊藤瑞貴 演劇ソロ・プロジェクト
世界最大の数としてギネスブックにも載る『グラハム数』、
一秒間の振動数を表す『ヘルツ』、
観る人の心をその瞬間最大限に震わせていきたいという思いを込めて
「劇団グラハムヘルツ」を立ち上げました。

劇団グラハムヘルツ

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

小学生に拾われたグルメの人魚、ブラック企業勤めのマッチ売りのOL、パラレルでマルチな世界の住人、スマホを落としただけの壁抜け女、そんな登場人物たちを描き物語を作り続けてきた劇作家と、その友人のシンガーソングライターが織り成す『創作』にまつわるお話、といえば多少聞こえは良いですがしかしてその実態は…
サンプリング、シミュレーショニズム、カットアップ、リミックス、チョップドアンドスクリュード全部ごった煮のオムニバスショートコント!?
「辛い現実から目を逸らして明日を生き延びる為にもフィクションの世界に逃げ込もうじゃないか!」

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年9月24日
18時00分〜
上演時間85分(途中休憩なし)
価格2000円 全席自由

チケット購入方法

劇団のページから予約をしました。
当日受付で、現金でお金を払いました。

客層・客席の様子

男女比は6:4くらい。
様々な年代層の客がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・一人芝居
・コメディ

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

団体初見。旗揚げ公演が話題になっていたけれど、観に行けるタイミングが丁度売切れ回で、観れなかった。今回はなんとかスケジュールも合っての観劇。

一人芝居の、シチュエーションコメディというか、コント集というか・・・のような作品。各作品の合間に、プロジェクター投影される映像作品(これも概ねコント)が挟まれる。伊藤瑞貴が何役も演じながら、連なっていくお話。今回はコントだけれど、この団体がコント劇団、という訳では無い印象。

コントの作風がイマイチというか、ネタの方向性が私には合わなくて、残念ながら殆ど笑えなかった。客席も、散発的な話題に留まっていたように思う。唯一「スマホを落としただけですが何か?」という作品だけは(映画のタイトルには似てるけれど、知る限り無関係なので)、かなり笑えたけれど、最後の作品だったので、笑のエンジンがかかるにはちょっと遅すぎた。

途中から、どうして笑えないのかなぁ、なんてことをついつい考えてしまうのだけれど。令和の今、共通感覚・・・皆が知っているTVやCMや文化的なもの・・・で笑わすのは、実はとても難しくなっているのかなぁ、という事。かつては、芝居を観に来る客層なら、大部分が知っている「文化圏的なネタ」みたいなものがあって、それは確実に笑のタネとして成立した。その意味で、演劇的なコントが流行った2000年代前後の作品に、どこか雰囲気が似ている印象を受ける。

2020年代の今、文化があまりに多様化し過ぎていて、ほんの少しのズレが致命的で、中々笑えない。スタイルとしては今の世の中ではちょっと難しいのかなぁ。今やるなら「元ネタを知っていないのに、なんか面白い」っていう、層をなして笑いを構成しないと、なかなか難しのかなぁ、なんて事を思った。

コントの最後に、ラップの歌が。普段はラッパーなのだろうか。