<観劇レポート>劇団「治外法権」「パレード」
【ネタバレ分離】 劇団「治外法権」「パレード」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団「治外法権」 |
回 | 劇団「治外法権」第三回本公演 |
題 | パレード |
脚本 | 永橋洲 |
演出 | 永橋洲 |
日時場所 | 2023/08/31(木)~2023/09/03(日) OFFOFFシアター(東京都) |
団体の紹介
劇団ツイッターにはこんな紹介があります。
永橋洲が2022年に旗揚げした劇団「治外法権」 新作の脚本を上演していく。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
美しい不条理を現代に
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年09月01日 16時00分〜 |
キャスト | 1チーム |
上演時間 | 80分(途中休憩なし) |
価格 | 3500円 全席自由 |
観た直後のtweet
劇団「治外法権」「パレード」1チーム70分休無
カフカというかベケットというか別役実というか宮沢賢治というか、何かを待ってる人たち。ど真ん中不条理劇で、観る人は選びそうだけど、面白かった。パレードって何故かか待っちゃうよなぁ何故だろうね。最近不条理作品って少ない?懐かしい感じもした。 pic.twitter.com/1bCgybWuZw— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) September 1, 2023
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
舞台は、どうやら「駅」の様子。カップル・・・とおぼしき男女が、駅のベンチで待っている。待っているのは、電車なのか、パレードなのか、サーカスなのか。あるいはそれ以外のものなのか。どっちから来るのかも分からない。時計は止まっていて、12時25分。今何時なのか、午前なのか午後なのかもよく分からない。そこに現れる太鼓を持った騒々しい男と、ぼろぼろの服を着た男。やはり彼らも、駅で何かを待っている。あれ?本当にここは駅なのか?・・・というお話。「1」チームと「A」チームのダブルキャストで、観たのは「1」チーム。
劇団初見。事前紹介の一言の通り、不条理劇。「美しい不条理を現代に」。そういわれてみると、ここまで直球な不条理劇って、過去の作家の作品以外には、最近観てないな、なんて思う。ただ、内容は、どこかベケットの「ゴドー」だし、カフカの「掟の門」だし。あるいは、別役実っぽさが混ざっているようにも感じるし、所々に宮沢賢治の影も感じるので、正直なところ、過去の不条理な物語のアナロジーで、独自性はあまり感じない。ただ、久しぶりにど直球な不条理劇を観たのもあったのか、頭の中を変な思考がぐるんぐるん回る時間を楽しんだ。
私の感想では、よくシティボーイズのコントとの関連を書いてしまうのだけれど。どこか「花火をなめた男」っていうコントを思い出す。
気になる役者さん。しばらく舞台から遠ざかっていた、川口知夏の演技を久々に間近に見れたのが嬉しい。(当日パンフが無かったので名前との対応があやふやだけれど)おもちゃの太鼓と笛を吹き鳴らす、大石航が印象に残り。