【観劇レポート】ロロ「校舎、ナイトクルージング」
【ネタバレ分離】 ロロ「校舎、ナイトクルージング」の観劇メモです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | ロロ |
回 | いつ高シリーズ |
題 | 校舎、ナイトクルージング |
脚本 | 三浦直之 |
演出 | 三浦直之 |
日時場所 | 2025/07/08(火)~2025/07/13(日) 武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
ロロ|LOLO
劇作家・演出家の三浦直之が主宰を務める劇団。2009年結成。古今東西のポップカルチャーをサンプリングしながら既存の関係性から外れた異質な存在のボーイ・ミーツ・ガール=出会いを描き続ける作品が老若男女から支持されている。15年に始まった『いつ高』シリーズでは高校演劇活性化のための作品制作を行うなど、演劇の射程を広げるべく活動中。主な作品として『LOVE02』(12年)、『ハンサムな大悟』(15年)、『BGM』(17年)など。『ハンサムな大悟』は第60回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート。
過去の観劇
- 2023年11月05日ロロ 「オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト(カタログ版)」
- 2023年05月11日ロロ「BGM」
- 2020年09月11日ロロ 「心置きなく屋上で」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
誰もいない夜の校舎でひとりきり、昼間に集めた声を聴く。それがあたしの唯一のたのしみ。昼間の校舎に、あたしはいない。あたしは、あたしのいなかった時間を盗み聞きして、あたしのいなかった校舎を歩く。昼と夜を重ね合わせるんだ。
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フルキャストオーディションで新たに選ばれた出演者とともに、シリーズの中から2作品を、2ヶ月連続で再演いたします。
新たな「まなざし」で創作するいつ高にどうぞご期待ください!
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2025年07月11日 15時00分〜 |
上演時間 | 70分(途中休憩なし) |
価格 | 3800円 全席自由 |
観た直後のpost
ロロ「校舎、ナイトクルージング」70分休無
高校演劇の大会の規格で作るロロいつ高シリーズ。夜の校舎でヤバい奴と幽霊に会う話。面白かった!いつ高シリーズの中で一番好き。なんの話だか全然説明できないのはロロらしく。よく分からないのに切ない。夜の校舎って合宿の印象だけどな。超オススメ! pic.twitter.com/HTspmFRktL— てっくぱぱ@観劇 (@from_techpapa) July 11, 2025
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ロロの、いつ高シリーズ。夜中の学校に幽霊が出る噂を確かめるために、深夜に学校に忍び込んだ3人。そこにいたのは学校に通えないからクラス中にICレコーダーを仕掛けて盗聴して、夜中に聴いてクラスに居る感覚を味わっている子と、とても幽霊とは思えない幽霊がいて。3人+1人+幽霊が、どこか「昼間の教室の残り香」をかぐように味わう話。
ストーリーを書き下してしまうと、他愛もなさ過ぎて、何てことはないお話なのだけれど。言葉にならないものをあれこれとすくい上げる感覚が、相変わらずとても良い。ロロの三浦さんは、こういう甘酸っぱいものを抽出して演劇の舞台に乗せるのが上手いよなぁ…というのを再認識。いつ高シリーズは、ロロ以外の上演もいくつか見たけれど、この「校舎、ナイトクルージング」が一番好きかも。
高校演劇の大会ルールを説明した後の、舞台設営から実施するのはいつもの通り。将門(マサカド)を演じている竹内蓮がいい。どこかで観たよなと思ったけれど、直近だと「チョコレイト」に出演していた方だった。