【ネタバレ分離】 ソラカメ「きっと世界は終わらない」の観劇メモです。


もくじ
初回投稿:2026年06月19日 10時19分
最終更新:2026年06月19日 10時31分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | ソラカメ |
| 回 | 第12回公演 |
| 題 | きっと世界は終わらない |
| 脚本 | 岡本苑夏 |
| 演出 | 岡本苑夏 |
| 日時場所 | 2026/06/17~2026/06/21 中野スタジオあくとれ(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2013 年、専門学校舞台芸術学院の同期で旗揚げ。
公園、飲食店のバックヤード、六畳一間のアパートなど、ワンシチュエーションセットでの会話劇や、抽象的セットでの様々なシチュエーションへの場面転換や時代の行き来などを用いた作品を上演。近年では「群像映画のような作風」と定評がある。
台詞だけにとらわれず、俳優が表現する表情、間、息遣いなどを大切にし、ちょっと笑えたり、苦しく感じたり、日常に起こりうる出来事を通じて人間の感情の機微を描いています。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
そこは、古びた旧校舎の横手にある。
雑多に置かれた雑誌やCD、
誰かが貼ったプリクラ、年季が入ったノート。
今までもこれからも、ずっと何も変わらない。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年06月18日 19時00分〜 |
| 上演時間 | 105分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4200円 全席自由 |
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
きっと世界は終わらない
おそらく福岡県か大分県の高校。旧校舎の奥にある音楽部の部室。旧校舎は、もう音楽部の部室以外は誰も使っていない。そして音楽部は3年生が1人で廃部寸前。その1人の部員位一希も、学校に来なくなっていて、遅い時間にたまに部室に顔を出し、担任と顧問の先生とを困らせている。顧問は、その学校・その部活の出身で、そんな$$を歯痒くも見守っているが、来たる文化祭で何かをやろうという訳でも無い…。一希は、実はその顧問と同時代に音楽部にいた生徒の娘で…家が貧しくて、小倉で水商売をするために学校を辞めていった。顧問の脳裏に、その時の断片的な記憶がフラッシュバックして、全ての事実が繋がる…。しかし校舎は解体工事の時を迎えていた…と、本来はストーリーを描き下してしまうとかなり野暮に思える物語をあえて書き下してみるとこんな感じ。これらの事実が、音楽部の部室に出入りする人々の会話から、徐々に明らかになっていく物語。
団体初見。チラシのデザインが素敵だったので観劇を決めた。団体自身の紹介の通り、とても「間」をしっかり取る演技スタイル。ストーリーは徐々に見えて来たものを乱暴に書き下しているが、しっかりと自然な間をとった会話と、説明のようなセリフを極力廃している。それ故に、全体の状況…というか、物語の肝の部分が見えてくるまでに少し時間がかかるというか…見えてくるまではある意味「耐える」ことが必要な演劇かもしれない。ちょっと舟を漕ぎそうな時間が過ぎた先に見えてくる光景が、…現在と未来とがシンクロしてなかなかに鮮やか。
田舎故の共同体の狭さ…とでもいうのか、誰も彼もみんなこの高校の音楽部にゆかりがある…というのがちょっと不気味ではあるものの、…まぁその辺りは演劇の嘘として受け止めてみると…人の「居場所」って何だろう…みたいな思考がを、具体的に散らかっている音楽部の部室の具体的な風景と、すごくふわふわとして間の多い会話からくっきりと浮かび上がってくるのが清々しい。…私自身も高校時代、ガラクタの詰まった演劇部の部室、居場所だったなぁなんて事をふと考えながら、懐かしさと切なさの中にたたずむ。そんな演劇だった。


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