【観劇レポート】ショーGEKI「私がサヨナラを告げるまでの3600秒!」

#芝居,#ショーGEKI


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【ネタバレ分離】 ショーGEKI「私がサヨナラを告げるまでの3600秒!」の観劇メモです。


公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名ショーGEKI
下北ショーGEKI夏祭り公演 ファイナル
私がサヨナラを告げるまでの3600秒!
脚本羽広克成
演出羽広克成
日時場所2025/07/18(金)~2025/07/27(日)
「劇」小劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

1999年7月に新宿のスペース・ゼロにて旗揚げをする。
当初は主宰の羽広克成を中心に日本大学芸術学部演劇学科卒業メンバーがその中核を成すがその後、様々な団体、大学他の出身メンバーが加わり現在に至る。
公演の形式によって「ストレートプレイ」「ダンパチライブ」「大魔王公演」の大きく3つに分かれる。

ショーGEKI

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

3600秒・・・ それは 「走馬灯」という名の私が絶対主人公になれる舞台。
ラストはジャスト1時間の人生最高のショウタイムに必ずしてみせる!

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2025年07月18日
19時00分〜
上演時間105分(途中休憩なし)
価格3900円 開幕サンキュー割 全席自由

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

50歳を迎える1秒前に必ず死ぬ女性。16歳、万引きの濡れ衣で捕まったことで高校中退したその場面から、50歳直前に死ぬまで、人生を何度もタイムループしている。もう何度目の人生か分からない。何度もやり直す人生の中で、その度に別の選択をやり直す。選択によって人生か変わることもあれば、絶対に変えられない、あがなえないこともある。もし、すべてに最良の選択をして最良の人生を歩むなら、どんな選択してどんな人生を歩むのか。タイムループする一人の女性を、六人の女優で代る代る演じながら、ハイスピードな展開と歌で突っ走る、女性出演者中心のコメディ要素の強い演劇。

SFな設定だが、その設定についてい物語の中では細かいことまでは語られていない。特に何故ループすることになったのかは、正直よく分からない。でも、ループしている女性が人生をやり直すたびに、彼女にとって人生で何が大事だったのかが自然とあぶり出されくる。ラスト、高等学校卒業程度認定試験(昔の大検)を受ければ、このループが終わるのかどうかも明確には示されていない。タイムループという設定を借りながら、どこか現実にいる特定の人への「賛歌」のように思えてくる。・・・例えば、10代で思い通りにいかなかった事をどこか懐かしみながら、話して聞かせてくれているお母さんへの賛歌のような。

全体としてはハイスピードコメディで、観劇後の爽快感がたまらない。観終わった後とても元気になった。ハイスピードな展開を支えているのは役者たちの衣装の早替え。何十着、着替えたんだろうというくらいにコロコロ転換するので、ビジュアル的にも観ていて面白い。もう何度目かのショGEKIだけれど、やはり女優さんの魅せ方が上手い。特に廣田朱美の安定感ある演技は大好き。劇中、セリフを歌で歌う女優さん、どこかで観たなぁと記憶がつながるまでに10分くらいかかったけれど、APOFESので拝見していたシアターユニットQDの片山絵里。パッヘルベルのカノンの旋律で何度も何度も歌うのが、タイムリープの繰り返し感を強調していて良い。

この脚本、60分くらいに短縮してちょっと過激な表現をマイルドに薄めたら、高校演劇の作品としても最適だと思う。大人の視点でも成立すけれど、少し若い視点で描くと別の良さが出てくるように思った。

舞台#芝居,#ショーGEKI