まだ間に合う公演レポ(19日20時)
●5/2(日)まで 東宝「ウェイトレス」
●5/16(日)まで 劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」

<観劇レポート>Nana Produce「リビング」

#芝居,#Nana Produce

わわ
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 Nana Produce「リビング」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名Nana Produce
Nana Produce vol.14
リビング
脚本松本哲也
演出松本哲也
日時場所2021/03/03(水)~2021/03/07(日)
テアトルBONBON(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

ホームページに紹介は特にありませんでしたが、プロデュース公演を定期的に手掛けている団体のようです。

Nana Produce

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

母が亡くなった。誕生日は毎年お気に入りの別荘で過ごしていた母。今年は 娘に抱かれてやって来た。娘夫婦と母の骨壷。冷たくて静かな別荘のリビン グ。だがそれは束の間。招かれざる客が不敵な笑みでやって来る。熱くなる リビング。きっと母は見ている。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年3月5日
14時00分〜
上演時間115分(途中休憩なし)
価格5500円 全席指定

チケット購入方法

ホームページから、CoRichの予約フォームで予約しました。
当日、受付で現金で支払いをしました。

客層・客席の様子

男女比は5:5。様々な年齢層の方がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・シリアス
・会話劇
・ミュージカル
・考えさせる

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

配役表がないので、役名を上手く記載できてない事をメモしつつ。

亡くなった大女優の母。映画監督の娘。一周忌を弔うために来た母の別荘に、疎遠になっていた弟とその家族がやってきた。もうそこには居ないはずの「母」が、まるでそこに鎮座しているかのような精神的な影響。あるいは精神的な傷を、会話の中で紡いでいった物語。激高する場面もあるも。全編、淡々と淡々と描かれる。

母は当然登場しない。遺骨の箱しか出てこない。でも、一体は母どういう人だったのか。兄妹の会話から浮かび上がってくる。兄は(おそらく)未婚の父との間に産まれた事が原因で、母の愛情を受けずに育つ。幼稚園でのおねしょのエピソードが印象的。妹は「大女優の娘」という十字架を背負わされて、もはや自分の希望が何なのか、よく分からない状況まで擦れてしまっている。冒頭からのシーン、妹の映画監督が、とにかく嫌味な嫌な女に見えるのだけれど、その様子がラストで一気に崩れていく。

妹の夫、不倫している妻に気が付いているのに、自分からは何も言い出せない状況の中、どう見ても厄介者にしか見えない兄を追い返したい妻に「僕はちょっといいかも」って微笑むのが忘れられず。兄の「暴け」っていう煽り。みていると「確かに、何か抱えているのだろうけれど、暴く必要があるのかな」という気もしてくる。すると孫が「親戚って初めて見るけれど、こういうものなのか」みたいなセリフが響く。確かに、親族ならではの関係というのもあるよな。兄の生活が「マルボーロ」を土産として渡す、妻の様子に集約されていたように思った。あのマルボーロのマヌケなヒヨコが、あのセットの中では唯一ユルくて、よかった。

子は一人では育たない。育てる人の影響を受ける。その影響を、兄はある程度、客観的に突き放して見た上で、それでいて怒っている。きっとそれは、母の葬式にも呼ばれない一人で孤独な長い時間の中で、やっとたどり着いた場所のように思う。それを「暴く」のは、確かに兄にしか出来ないのかもしれない。「呪縛」というとちょっと言い過ぎかもしれないけれど。そんな人のサガみたいなものを感じざるを得なかった。

舞台セットが好きだった。奇をてらわずの「別荘のリビング」のセットだが、「貧乏くささ」みたいなものが見えてしまうと、話の根幹が揺らいでしまう。伊豆の金持ちの別荘っていう空間をしっかりと再現してる感覚が良かった。あと、個人的にはスタンガンを実際に使っている(スイッチを入れている)のを、初めてみてちょっとビビった。

気になった役者さん。寺十吾、舞台役者さんとして拝見するのは初めて。複雑な感情抱えていて、かつ優しさみたいなものも持っているのがひしひしと伝わってきた。凄いの一言。今藤洋子、舞台全体を睨み通すような張り詰めた雰囲気が凄かった。チラシの笑顔とは全く異なるのも印象的。浜谷康幸、こちらもチラシの写真と全く違う印象。くすぶってる感が印象的。神岡実希、孫としてこの情景をどう見るのかな、という表情から目が離せなかった。表情から、彼女なりに見ている景色が読み取れたのが良かった。

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