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【観劇レポート】劇団道学先生「水星とレトログラード」

#芝居,#劇団道学先生

【ネタバレ分離】 劇団道学先生「水星とレトログラード」の観劇メモです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団道学先生
水星とレトログラード
脚本保坂萌
演出有馬自由
日時場所2025/08/02(土)~2025/08/11(月)
ザ・スズナリ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

劇団道学先生とは・・🤷‍♀️
宮崎県出身の中島淳彦が、贅沢バカ劇団「ホンキートンクシアター」を立ち上げて、10年。

座員だった青山勝にそそのかされて、劇団を解散。3年後の1997年に中島を座付作家、青山を座長として「劇団道学先生」を旗揚げした。

人間のダメな側面を愛情を持って肯定的に描き、最後にほろりとさせる人情喜劇を上演している。

道学先生とは、広辞苑によると「道徳にかかわって世事に暗い学者、道理に偏して融通のきかない頑固な学者を嘲っていう語。」

どうがく【道学】名
①道徳をとく学問  ②宋の時代の程朱のとなえた儒学  ③江戸時代の心学
④道家の学問、道教
―先生  名 道徳にとらわれて、世事に暗い学者をからかった語

劇団道学先生

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

おばあちゃんが「私、タイムリープしてるの」って言い出した。

家族はボケてしまったと騒いでいるけど、もしかしたら、多分、本当に、タイムリープしてるのかもしれない。

無限に繰り返す時間と、おばあちゃんたちの友情。

ついでに僕たち家族の、7日間のおはなし。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2025年08月09日
18時00分〜
上演時間120分(途中休憩なし)
価格6000円 全席指定

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

二人の子供も巣立ち、夫に先立たれ一人暮らしの女、かな子。孫が遊びに来ているが…。孫に向かって「私、タイムリープしているから」と唐突なことを言う。どうやら夫の一回忌がある週を既に500回くらい繰り返している…らしい女。彼女は認知症なのか。そんな女と、家族と、お隣さんと、"町内"環境を良くしているヤクルトのおばさんが繰り広げるSFコメディ。

団体2回目。DMで頂いたチラシの感覚が良かったのとと、ムシラセの保坂萌の脚本だというので観劇。タイムリープ物はこれまでも何度も観ているので期待値がとても高くなってしまいがちなのだけれど…日常生活に織り込まれたタイムリープが、何とも自然でおかしい。SFの分類だと思うが、それにしてもお茶の間感が強いSF。清々しく笑って、清々しく泣く。観ていて本当に清々しいSFコメディ作品だった。

途中までは、実際かな子は本当に認知症なんじゃないか…という線が見え隠れする。ラストはそこに落とし込むのかな、虚実の合間に落ち込んでいくラストに堕としていくのかな…と途中までは思っていたのだけれど。ヤクルトのおばさんはヤクルトのおばさんではなくて、妙に不自然だったお隣さんがタイムリープの原因で、という意外な方向に持って行かれる。そう来るか…という感覚。ウエルメイドな作品に思えた。

役者さん。かんのひとみの、あのとにかくタイムリープしているのに慌てず騒がずの日常感が堪らない。観ているのは紛れもなくSF作品なのだけれど、そう思わせない落ち着きがとても良い。こりゃラストに何か伏線があるだろう…という菊池美里のヤクルトのおばさんのちょこまかした動きが忘れられず。

舞台#芝居,#劇団道学先生