【ネタバレ分離】 Lyceum Theatre「Oh, Mary!」の観劇メモです。



もくじ
初回投稿:2026年08月05日 10時23分
最終更新:2026年08月05日 10時49分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | Lyceum Theatre |
| 題 | Oh, Mary! |
| 脚本 | Cole Escola |
| 演出 | Sam Pinkleton |
| 日時場所 | 2026/08/01(土) LyceumTheatre |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
ABOUT THE PLAY
Oh, Mary! is an uproariously dark comedy about a miserable, suffocated Mary Todd Lincoln in the weeks leading up to Abraham Lincoln’s assassination. Unrequited yearning, alcoholism, and suppressed desires abound in this 80-minute one-act play that finally examines the forgotten life and dreams of Mrs. Lincoln, through the lens of an idiot (playwright Cole Escola).
事前に分かるストーリーは?
ChatGPTに日本語でまとめてもらいました
舞台は、南北戦争末期のワシントン。大統領夫人メアリー・トッド・リンカーンは、夫の政治活動にも国家の危機にもほとんど関心を示さず、酒と退屈にまみれた日々を送っています。彼女が心の底から願っているのは、かつて夢見たキャバレー歌手として舞台に立つこと。しかし夫エイブラハムは、その奔放な振る舞いを持て余し、メアリーを教師のもとへ通わせることで大人しくさせようとします。
ところが、演技の指導を受け始めたメアリーの情熱は、抑えられるどころかますます暴走。夫婦それぞれが隠してきた欲望や秘密も絡み合い、歴史上あまりにも有名な「あの日」へ向けて、物語は予想外の方向へ突き進んでいきます。
本作は、史実を忠実に再現する歴史劇ではありません。リンカーン夫妻の物語を、現代的な感覚と荒唐無稽なユーモアで大胆に作り替えたブラックコメディです。幼稚なわがままも、切実な舞台への憧れも、すべてを巨大なエネルギーへ変えていくメアリー。その常識外れの主人公を通して、押し殺された欲望と、どうしても表現せずにはいられない人間の本能を描きます。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年08月01日 17時00分〜 |
| 上演時間 | 80分(途中休憩なし) |
| 価格 | $225円 全席指定 |
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
Oh, Mary!
78回トニー賞で最優秀演劇賞にノミネート、脚本も書いて主演したCole Escolaが主演男優賞(Best Actor in a Play)受賞。Cole Escola自身はノンバイナリーを公言しているので「男優賞」が正しい訳は疑問が出てるところだけれど、オフ・ブロードウエイから上り詰めてとても話題になった作品。
今回のニューヨーク観劇で唯一のストレートプレイ。昨年も観たかったけど、チケットが馬鹿高い。観劇枠としては土曜日17時開演があって、かつ上演時間90分なので枠としては確保しやすいのだけれど…Lotteryに当たっても$190とかの高値なのは昨年から状況変わらず。Mary役はCole EscolaからMeg Stalter変更されているのにこの人気は凄いわ…と、何が凄いのか観ないわけにはいかないということで、Orchestraのちょっと高めのチケットで観た。第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの妻Maryの、史実を基にした、でも全く架空の物語。
もうすこし真面目な話なのかと思っていたが…うわーこんなに馬鹿で下品なコメディなのかぁ。一体何の話だったんだ…というキョトンとさせられる感覚と同時に、ガハガハと笑い転げた80分。
Maryはとにかく自己中心的で、酒を飲むこととキャバレーで踊る事しか考えていない。リンカンーは実はゲイで随行兵の男とデキていて執務室で"ご奉仕"させているし(モニカ・ルインスキーとクリントンを思い出したのは私だけ?)。友達のLouiseはたまたま陰部にアイスクリームが落ちた時にエクスタシーを感じた…っていうのをMaryに告白したら、弱みを握られてMaryにやりたい放題されるし。演技の先生とMaryがデキるのかと思えば…リンカーンに近づきたかったジョン・ウィルクス・ブースで、つまりはリンカーン暗殺の張本人と言う事だけれど…この二人も実はデキていて…。結局、銃でリンカーンを暗殺したのは嫉妬心に燃えるMary、撃った後にブースに罪を擦り付けて…自分はキャバレーで歌って終わり…という、史実でも何でもない、もう皮肉?なのか何なのかよくわからなくなってくるコメディ。
南北戦争終結とその後のリンカーン暗殺という超大きな歴史的な事実が控えているのに、全くそんな事には関心が無い二人。現実世界の何かを直接皮肉っているというより、むしろ自己中心的な欲望を爆発させる存在そのものとして描いている。深読みな解釈をするなら、"Mary"っていわゆる「ゲイ」を指す言葉だと思うのだけれど、社会的に抑圧されたゲイが、歴史的な設定を借りつつもその抑圧を爆発的に解放させている…と言う物語にも見えなくもないが、…まあもうあまりにも愛おしいけれど馬鹿馬鹿しい、Maryに対して「Oh!」と語りかけて笑い続ける。そんな作品なのかなぁと思った。
観劇後、Drama Book Shopに寄って脚本を買った。ラストのMaryのキャバレーのシーンは何らかのメドレーをやれば自由に構成していいような記載になっている。Mary役は何人かの役者さんが入れ替わって演技しているけれど、人によってキャバレーのシーンは異なるのかなぁ…なんていう事を想像してみたり。
今回のMary役はMeg Stalter。初めて知った女優さんだけれど滅茶苦茶に下品でパワフル。9月中旬からはBowen YangがMaryをやるらしい。これはこれでまた皮肉たっぷりになりそうで見てみたいなぁ。USツアーでは、以前Drag:The Musicalで観たドラッグクイーン出身のAlaska Thunderf*ckが同じ役をやるらしい。Drag:The Musicalが印象的だったので、これも観てみたいけれど…さすがに難しいなぁ。




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