<観劇レポート>燐光群「草の家」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 燐光群「草の家」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 燐光群 |
題 | 草の家 |
脚本 | 守安久二子 |
演出 | 坂手洋二 |
日時場所 | 2021/02/05(金)~2021/02/18(木) ザ・スズナリ(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
1982年創立。主宰である坂手洋二の作・演出作品を中心に、社会性・実験性の高さと、豊かな表現力を兼ね備えた、斬新で意欲的な新作公演を重ねている。国内での年3~5本の公演・ツアーの他、『神々の国の首都』『屋根裏』等で海外16カ国29 都市の公演を行う。1999年『天皇と接吻』第7回読売演劇大賞優秀作品賞、2002年『最後の一人までが全体である』第10回読売演劇大賞優秀作品賞、2004年『だるまさんがころんだ』第12 回読売演劇大賞選考委員特別賞。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
ユーモアと人情に溢れた家族の情愛。誰もが思い当たるけれどここにしかない、普遍的な近親のやりとり。個性的な人物が交錯する中で浮かび上がる、失われゆく故郷の姿。そして、それぞれの過去・現在・未来。アートヴィレッジTOON戯曲賞大賞・観客賞受賞作。
囲まれて生きるしあわせ ふしあわせ いずれ一人の草の家にて
ふるさとの川土手の柿たわわにて 草の家には人影のなし
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年2月8日 14時00分〜 |
上演時間 | 105分(途中休憩なし) |
価格 | 3800円 全席指定 |
過去の観劇
- 2022年02月25日燐光群「Speak low, No tail (tale).」
チケット購入方法
劇団ホームページから、カルテットオンラインのページに飛んで予約しました。
当日、現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は9:1。シニア男性が目立ちました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・会話劇
・シンプル
観た直後のtweet
燐光群「草の家」105分休無
初めて観る燐光群。田舎の寂れた測り(計器)売り屋の物語。一場四幕くらいかな?ヒューマンドラマとしては、淡々着実だけど、自分にはあまりヒットしなかったかなぁ。会話のセリフは自然なのに、うまいこと解釈できない何かある。もう少し歳を重ねたら、楽しめるのかなぁ。 pic.twitter.com/AmXKfF9vWc— てっくぱぱ (@from_techpapa) February 8, 2021
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
名前はずっと知っていたけれど、観れてなかった燐光群。初めて観劇したけれど・・・。んー、あんまり自分には合わないなぁ、と思ってしまった。
寂れゆく田舎の町。測りや、っていう今ではもう成り立つのか微妙なところの商売をしていて、店内には測りとか物差しとかが、ホコリ被って並んでて。店は実質開店休業状態。父に先立たれた母を訪ねて集まる息子たち。その時間を、淡々とした会話劇で描く。店の奥の部屋を舞台に、同じ場で展開する、一場四幕劇くらい。
畳敷きのしっかりしたセット。大黒柱。情景の描写はとてもはっきりしていて、片田舎にありそうな風景に思いを馳せる事は出来る。行商の薬屋なんかもいたりして。古き良き時代が、まだ残っている風景。渡辺謙が白血病だ、っていう会話があったし「個性として受け止めてくれる時代じゃなかった」みたいな会話もあったので、2020年の今とそう遠く離れた時間軸ではなさそう(ただ、明示はされていなかったように思う)。そこで繰り広げられる、会話劇。
最近たまたま「静かな演劇」系の芝居を続けて観ているのが原因かなぁ。どうにも会話が不自然という感覚が、観ていてぬぐえない。会話の文字ツラというより、役者さんの音声のやり取りが、何だか不自然で仕方ない感覚。そんなに声を張り上げて話すものだろうか・・・みたいな事がとても気になってしまって止まらない。セリフを頭の中に文字起こししてみると、不自然な会話の文字なんてないんだけれど・・・。演技のスタイルが、脚本と合っていんじゃないかなぁ・・・、そんな事を考えたら止まらなくなってしまって、物語に入っていけなかった。
昨年観たアナログスイッチの「みんなの捨てる家。」なんかは、割と似た設定だったし、あちらはすんなり入ってきたのだけれど。どんな違いがあるのかななぁ、とか。そんな事も考えたり。