2021年上半期、勝手に観劇ベスト7

#芝居,#観劇総括,#観劇ベスト

誰にも頼まれていないけれど、2021年上半期、勝手に観劇ベスト7。

2021年上半期に観た芝居、63本の中から、ベスト7を選んでみました。
上半期に観た芝居リストはこちら

7本にしたのは、上位1割くらい、の意味からです。
個人的な印象の大小を比較しています。

観劇した順番です。

上半期ベスト7(観劇した日付順)

(1月25日) 青年団「眠れない夜なんてない」


余白の部分の広さがとにかく印象に残る作品でした。あの人は、どうしてああなんだろう、とか。このセリフの背後にはどんな事実や意味があるんだろうねとか、終演後にひたすら考え続けて、気になった作品でした。
平田オリザ作品は、どちらかというと苦手な私ですが、この作品はすんなり観れました。
どうしても、今40代以上の年齢の人の方が、内容を理解しやすい分、年齢による感想のギャップもかなりあったように思いました。
青年団「眠れない夜なんてない」

(2月9日) オフィス上の空 /キ上の空論「ピーチオンザビーチノーエスケープ」


ぶっちゃけたところ、エッチなチラシに惹かれて行ったわけですが、内容はエッチというより、業。人間の業の深い部分を見てしまって、それどころじゃないよ…という作品でした。まあ、エロスも業と言えば業なんですが。
オフィス上の空 /キ上の空論「ピーチオンザビーチノーエスケープ」

(2月20日) 劇団チョコレートケーキ「帰還不能点」


このコロナ禍において、本当に東京五輪を開催するのか、という議論が盛んに行われている訳ですが、そのたびに、この「帰還不能点」の事や、実在した総力戦研究所の事を思い出します。ホント、人間は変わらないなぁ。とため息をつくしかないのですが。
劇団チョコレートケーキ「帰還不能点」

(4月16日) Pandemic Design「犠牲と補正」


すべてのストーリを説明しない、物語の語り方は、割とよくあるものだとは思うのですが、その理由が「主人公は意識はあるのにその表現ができない状況にあるから」、という仕掛け。演劇としての魅せ方が上手い。視点の持ち方が、今まで観た演劇にはないように感じました。
割と賛否両論が割れていたと思いますが、"意図通り"理解するのが難しかった部分も確かにあり、その意図で迷ってしまった場合、賛否の"否"の意見を持つ人が多かったように思いました。
Pandemic Design「犠牲と補正」

(4月21日) iaku「逢いにいくの、雨だけど」(2021年再)


再演でも、本当に素晴らしい。この本、このキャスト。もう一度観れた、という事が本当に素敵な作品でした。生涯ベスト10に入る作品でした。
iaku「逢いにいくの、雨だけど」(2021年再)

(5月18日) Peachboys「半勃ニョッキ」


コメディ一直線な芝居。楽しいのでよく観に行くくせに、何故か年間ベストとかには入れない事が多い私なのですが・・・コロナ禍のこの状況で、あんなにバカみたいに笑い転げたのは、本当に幸せでした。元気が出ました。元気をもらえました。演劇の力を、ライブの力を感じた作品でした。
ネタ的には、40代upの人にストライクなので、世代による感じ方の差もあると思いました。
Peachboys「半勃ニョッキ」

(6月17日) 東京演劇アンサンブル「宇宙のなかの熊」


子供向けの演劇。とにかく観終わった後、ポカポカな感じで。余韻をかみしめながら帰路につきました。昨年も子供向け演劇を観て、年間ベストに入れたのですが、対象年齢って特に関係ないよなぁ、というのも、改めて確信しました。
東京演劇アンサンブル「宇宙のなかの熊」

次点(観劇した日付順)

(1月8日)SPOTTED PRODUCTIONS「『アルプススタンドのはしの方』 高校演劇ver.」
(1月22日)劇団俳優座「正義の人びと」
(2月20日)劇団水中ランナー「先の綻び」
(3月25日)劇団俳小「聖なる日」
(4月16日)劇団晴天「獣道すらないぜ、令和」
(6月10日)conSept「いつか〜one fine day〜」

このカテゴリーの記事