<観劇レポート>MCR/ドリルチョコレート「アンジェリーナ3:49」

#芝居,#MCR

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 MCR「アンジェリーナ3:49」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名MCR
ドリルチョコレート
アンジェリーナ3:49
脚本櫻井智也
演出櫻井智也
日時場所2021/07/14(水)~2021/07/18(日)
ザ・スズナリ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

MCRは1994年に脚本・演出の櫻井智也(ドリル)を中心として、当時同じ演劇の専門学校に通っていた数人により結成されました。
コンスタントに年2~4本の本公演を重ね、本公演22回を数えます。
また、本公演以外でも主宰ドリルによるプロデュースユニット「ドリルチョコレート」公演、第13回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバルの最終予選会出場、各種企画公演への出演等を本公演の間に積極的に行っており、それらを総合すると年に2~5本、計40余公演を上演しております。

MCR

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

ドリルチョコレート、今回は下北沢ザ・スズナリ にて7月14日(水)から18日(日)まで「アンジェリーナ3:49」です。
急遽決まった公演ですが、急遽やることにしました。
決まった経緯なんてどうでも良いんです、こう言うのってほら、助け合いなところもありますし、なので準備期間も短いので再演でもしようかと思ったんですけど、いつ死ぬか分からないし書けるうちに新作書いておこうと思ったので、書けないかもしれないけど新作書きます。
内容は、昔は仲の良かった歳の離れた兄妹が、それぞれの取り戻せない時間を一緒に辿る過程に於いて、それぞれの大切だったり今では大切じゃなかったりする人たちと口論、罵倒、懇願、氷解、墜落、激突、即死などをしつつも、一丁前に嬉しがったり落ち込んだりするような、つまりはあの頃には戻りたくないけど今いる場所に満足もしていない兄妹が、明日の為という名目で自らの行いを肯定しようと、ひたすらにもがき続けるロードムービーのような演劇です。
尚、今回は何があるのか分からない昨今ですので、座席数を減らした上で上演致します。
感染症対策も徹底した上で、お客様には不便をかける事もあるかと思いますが、何卒よろしくお願い致します。
櫻井智也

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年$$月xx日
19時30分〜
上演時間90分(途中休憩なし)
価格3000円 全席自由

チケット購入方法

劇団ホームページからのリンクで予約しました。
当日、現金でお金を支払いました。

客層・客席の様子

男女比は4:6くらいで若干女性が多め。
様々な年代層がいましたが、若干ながら若めの女性が目だった回でした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・シリアス
・泣ける
・笑える
・会話劇
・シンプル

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは、事前紹介の通り。兄妹が過去の関係を清算しながら、いろんな人と出会って、気が付くとヤクザ相手にケンカする「荒くれ団」になってる、ロードムービー的な演劇。・・・なんだろう、いつものMCR/ドリルチョコレートな感覚なんだけれど。毎回、細かな感想を書くのが難しいな。

櫻井智也の作る芝居は、言葉の数が少ないのに、鋭くて、そしていて、優しい。ヤクとか、ヤクザとか、片手を切られたりとか、観客の日常からするとものすごく異質なグロいものも出てくるし、別れた女が刃物を差し出して「今すぐここで体の部位を削いでください」なんて笑顔で言うのに。それでも、演劇の底に流れている感情が、人と人の関係のどうしようもない何かに対する眼差しが、とにかく優しい。爆笑しながら観ていると、とにかく嬉しくて楽しくて、うっすら涙を浮かべる。そんな芝居だな、と改めて思う。いつまでも見ていたい劇団のひとつ。

その優しさが、MCRの作風。・・・それ以外の作風の作品は、まだ観た事がないんだけれど。あの妙な優しさの感覚に触れたくなって、毎回観に行ってしまう。そんな中毒性がある劇団だなぁ、というのをあらためて再認識した。

役者さん、粒ぞろいだけれど、やっぱり男の私は、女優さんの描き方が好き。川久保晴、「女がつらいよ」で印象的だったけれど、今回はスズナリで声が透き通ってて、ボーイッシュさのバランスがいい。後藤飛鳥、「死んだら流石に愛しく思え」の時のイメージが忘れられないけれど、あのほっとけない自然体な魅力は一体何なんだろう。三澤さき、もうMCRには欠かせない。そぎ落としのシーンの笑顔が怖すぎる。わたなべあきこ、車に乗ってる時の膝への座り方が、なんだろものすごく男のロマンをくすぐる。上手く説明できないエロさがいい。

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