<観劇レポート>マシュマロ・ウェーブ「ギンテツ」(2021年)
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 マシュマロ・ウェーブ「ギンテツ」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | マシュマロ・ウェーブ |
回 | 青少年のための芝居塾2021 |
題 | ギンテツ |
原作 | 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より |
構成・演出 | 木村健三 |
日時場所 | 2021/08/25(水)~2021/08/29(日) スタジオ HIKARI(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
1986年設立。同年旗揚げ公演。以来主に渋谷ジアンジアン、青山円形劇場、本多劇場などで活動し、さらに池袋や下北沢などの喫茶店やバー、古民家、リゾートホテル、横浜のスタジオなど、場所を問わない演劇を続けている。
東京、神奈川を拠点に活動中。
過去の観劇
- 2021年12月04日 マシュマロ・ウェーブ「マリオン・ブリッジ」
- 2019年08月28日 青少年のための芝居塾2019「ギンテツ」
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
宮沢賢治が未完のまま遺した「銀河鉄道の夜」にいくつかの作品をちりばめて、今年の芝居塾のために構成しました。
2021年、新たなキャストで「ギンテツ」が帰ってきます。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年8月25日 18時45分〜 |
キャスト | A |
上演時間 | 75分(途中休憩なし) |
価格 | 2700円 全席指定 |
チケット購入方法
劇団ホームページからメールフォームで予約しました。
当日、受付で現金でお金を払い、指定席の券をもらいました。
客層・客席の様子
男女比は3:7くらい。
高校生~大学生くらいの若い層が目立ちました。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
観た直後のtweet
マシュマロ・ウェーブ 青少年のための芝居塾2021「ギンテツ」75分休無
同作、昨年の芝居塾に続いて2回目。若くて粗削りだけどすごくよかった。生演奏もありとても幻想的。宮沢賢治の世界観にどっぷり浸かり込んだ。昨年より、細かい要素が入って、ちょい難解になった気がした。オススメ! pic.twitter.com/SbY4GBmsY6— てっくぱぱ (@from_techpapa) August 25, 2021
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
「昨年」、芝居塾の同じ演目の公演を観て、良かったので観劇…とTwitterにも書いてしまったけれど、観たのは2019年。2年前だった(コロナで時間感覚が狂っている)。その後、KAATで『音楽劇「銀河鉄道の夜」』も観たけれど、やっぱりこちらの方が印象に残っていて。今年はコロナの中での観劇。基本的な演出は大きく変わっておらず、ハープとフルートの生演奏を交えて語られる、幻想的な銀河鉄道の夜。一昨年観た時の新鮮な驚きはさすがに薄れているものの、とても印象深かった。
一昨年観た時にも書いているけれど、「銀河鉄道の夜」って、真正面から表現されてしまうと、やはりどこか退屈な物語であることは否めない。全体像が見えない中で、突然「銀河鉄道」と言われても、なんじゃそら、というツッコミをしたくなってしまうのが本心。幻想的な空間にどう引き込んでいくのか、というのがポイントなのかもしれない。「ギンテツ」は、そのあたりの表現の仕方が上手い。舞台上に描かれた直径4メートル程の円を舞台にして、その円を回りながら、生演奏の音楽と共に不思議と自然に、銀河鉄道の世界に引き込まれていくのがいい。
初演(?)、昨年との違い、という意味では。特に前半、宮沢賢治の他作品の引用が追加されていたように思ったのと、銀河鉄道に「乗った後の物語」のはずが「乗るまでの物語」に変更されていた事。大きな話の流れに変更はなかったけれど、あれ、少し違うな、と思ったが、細かく比較したわけではないので記憶違いかもしれない。
芝居塾の修了発表的な意味もある公演だと思うけれど、続くシリーズになればいいなぁ、と勝手な期待してしまう。