<観劇レポート>演劇プロデュース『螺旋階段』「小田原みなとものがたり~かまぼこ美味しい編~」

#芝居,#演劇プロデュース螺旋階段

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 演劇プロデュース『螺旋階段』「小田原みなとものがたり」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名演劇プロデュース『螺旋階段』
第30回記念公演
小田原みなとものがたり
脚本緑慎一郎
演出緑慎一郎
日時場所2021/11/12(金)~2021/11/14(日)
小田原三の丸ホール・小ホール(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

演劇プロデュース『螺旋階段』は、2006年8月に小田原で結成した劇団です。
2006年小田原にて。
居酒屋にて緑慎一郎、田代真佐美、上妻圭志、三春瑞樹の 四人で集まり劇団をやることを決意。酒の勢いで最初は 「マッチ小屋」という名前だったが朝起きたらこれは駄目だと緑が演劇プロデュース『螺旋階段』に改名。
以後、年に二回のペースで公演している。 小田原を秋公演、横浜を春公演に現在は落ち着いている。 全て緑慎一郎が脚本と演出のオリジナル作品を上演。 2016年に演劇プロデュース『螺旋階段』十周年を迎えた。

演劇プロデュース『螺旋階段』

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

舞台は小田原。
港のそばで暮らす漁師の父と娘。
真っすぐだけが取り柄な父、智則は相変わらず様々な人に助けられながら生きていた。
娘、いかりは高校を卒業し大学生となっていた。
漁業組合の元事務所を追い出されて「徹」の営業する居酒屋に居候として生活する智則といかり。智則はいかりの為に必死に働くのだが無理がたたり怪我をしてしまう。

智則に想いを寄せる「かえで」や漁師仲間が励ますが人生に嫌気がさしてしまう。
そんな折、商店街の組合長からどうにかしてシャッターがいっぱい降りている商店街を盛り上げたいと話が来る。いかりは智則を奮起させるため、様々な案を出して奮闘する。
久しぶりに行われる商店街でのお祭り。最高な形で盛り上げて皆を笑顔にしたいと願ういかりの想いを受けとめた漁師たちは腕をまくって立ち上がるのだった。
人はだれかと一緒に生きている。そのだれかを笑顔に出来れば世界は笑顔に見えてくる。

前作「おだわらみなとものがたり~アジが美味しい編~」の続編となります。
前作では父と娘、母と娘の想い。みなとの人々との交流を面白く、そして温かく描きました。
今作は家族を通して伝えたい想いはおなじですが、舞台設定を商店街に移し、そこで生き抜く人々と想いを描きたいと考えています。大きく口をあけて声を出して笑いあう生活が抑圧されている時代ですがせめて舞台上では笑いあい、喧嘩して、熱い心を届けていきます。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年11月12日
18時30分〜
上演時間135分(途中休憩なし)
価格2500円 全席指定

チケット購入方法

CoRichのページから予約しました。
当日、現金でお金を支払い、指定席券をもらいました。
(座席指定はできませんでした)

客層・客席の様子

男女比は4:6くらい。
年齢層は高めな気がしました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・人情劇
・会話劇
・ハッピー

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは事前紹介の通り。小田原の港町、商店街と漁師の生活を舞台に、(おそらくコロナで)昨年は中止になった商店街のお祭りを、盛り上げながら開催しようと奮闘する人々の物語。前作「小田原みなとものがたり~アジが美味しい編~」の続編。

前作同様、舞台セットか緻密。町の一角を切り取っているから、どこか吉本新喜劇を彷彿とさせる。小田原の街並み。駅から三の丸ホールに歩く途中も商店街で、割とシャッターが目立ったりしたので、お土産物屋さんをたたむ、という設定に、劇場の外からもリアルなものを感じる。

前作は、父と娘、母と娘の、感情の葛藤の要素が強くて、どこかその物語を期待していたけれど、今回はその要素はかなり控え目。どちらかというか商店街の人々の生き様を、活き活きと描く物語。葛藤を期待していたのでちょっと肩透かしを喰らったかな…という気持ちは否めないものの。町の人々のグルーヴ感の演出の仕方や、存在感が強いのが印象的。前作でも出てきたキャラクターがほぼ引き続いて登場していて、懐かしい人にまた再会できたような感覚が心地よかった。後半、カマボ侍のあたりは、ウォーキング・デッドからの忍者と勧善懲悪で、トコトンやりたい放題なのがいいな。人情モノの芝居、だと思うけれど。やっぱりもう少し、親子だったり仲間だったりの、人情劇ならではの葛藤の要素を期待してしまった。

気になった役者さん。女性の漁師役の、竹内もみ。軽い台詞回しの中に、漁師の影が見えて印象的だった。

このカテゴリーの記事