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<観劇レポート>第27班「下品なジョン・ドー 笑顔のベティ・ドー」

#芝居,#第27班

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 第27班「下品なジョン・ドー 笑顔のベティ・ドー」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名第27班
本公演ー13ー
下品なジョン・ドー 笑顔のベティ・ドー
脚本深谷晃成
演出深谷晃成
日時場所2022/03/24(木)~2022/03/28(月)
王子小劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

現主宰の深谷晃成が2013年に「第27班」として演劇ユニットを旗揚げ。のちに劇団化。現在は7名で活動中。
2013年8月 SAF学生演劇祭vol.7にて短編作品として初の最優秀賞を受賞
2014年3月 道頓堀大阪学生演劇祭vol.7にて最優秀賞、ダンスパフォーマンス賞、ザ・プラン9賞等計5部門受賞
2018年6月 本公演8つめ「コーラボトルベイビーズ」にて初の下北沢進出
2019年3月 「平成の群像劇団」だった第27班平成最後の作品「蛍」を上演
2019年8月 MITAKA "Next"Selection 20thに参加。三鷹市芸術文化センター星のホールにて、「潜狂」を上演する。
2020年 若手演出家コンクール2019年度にて、主催の深谷晃成が最優秀賞を受賞する。
現在、長編作品を上演する<本公演>と「安い、近い、多い」をコンセプトに1つのステージにて30~1時間程度の中短編作品をグループに分け上演する<キャビネット公演>の2つの公演を企画。

第27班

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

「Hey! Jap! どうして君は泣いているんだい?」

東京の、とあるダイニングバーに日々集まる若者たち。
彼らは1杯の酒で4時間以上粘るので店から嫌われていた。
売れない俳優、浮気性のクリスチャン、男に潔癖のある女、異邦人に恋をした男。

年金問題、少子高齢化問題、ウクライナ情勢。
暗いニュースが毎日届く。

味方のいない毎日で、悩みの尽きない東京だけど、
彼らは今夜も店に集まる。

ジョン・ドー ベティ・ドー
身元不明人に付けられる仮の名前。
名無しの権兵衛。

彼らにはそれぞれの「タイトル」がありそれこそが「名前」そのものなのだ。

2020年の元日に初演が上演され、2021年度、第27回劇作家協会主催新人戯曲賞最終選考6作品にノミネートされた本作。

年度末に。新生活の始まりに。
第27班がお送りする至極のアメリカンシットコム群像劇。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年3月29日
16時00分〜
上演時間130分(途中休憩なし)
価格3800円 全席自由

チケット購入方法

劇団のサイトからのリンクで、予約をしました。
当日Suicaで決済をしました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。様々な年齢層の客がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・会話劇
・にぎやか
・ハッピー
・考えさせる

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

バーに集う、若者たちの群像劇・・・それそれの人々の物語。ある男は性欲お化けで、女を探している。ある女性は、男に触れられると、時間がその日の朝まで戻ってしまうので恋愛できない。元カノを完全に断ち切れない男は、カトリックの女が好きになって改宗したけど、ちょっとバカっぽかった彼女になった女は、裁判員裁判で呼ばれて賢くなっていく。ある男は、外国の女性を好きになったけど、その女性の国はフリーセックスの文化があるようで童貞の男は受入らない。人類はイルカを丘に上げる技術を持っているようで、丘に上がったイルカはウーバーイーツで稼いでなんとか生計を立てている。店の店員は、翌日になると記憶が全部消えてるから、安い給料で住み込みで働いている。金を借りるならず者は、男女のケリをゲームで決着付けようとし、DJの女は、常にノリのいい音楽を流す・・・。そんな人々の、それぞれの人生を寄せ集めた、交差点の物語。

劇団初見。深谷晃成の作品は、これまで「ドント・コールミー・バッドマン」と「30歳の制服デート」を観ていたけれど、所属劇団の作品は観たことがなかった。いずれもとても面白かったので期待値はすごく高かったけれど、裏切ることなく面白い。むしろ、高くセットしたハードルを異様な角度で飛び越えられた感覚。何だか清々しい。

物語、特に特定の「何か」を描いたわけではないように感じる。あえて言うなら、「それぞれの人生の物語が、ぶつかる場所」なんだろうけれど、、、ド正直にそんな感想を言うと、感想書いているこちらが赤面してしまう。・・・というのも、表現がとてもお洒落で、洗練されていて、ユーモアにも溢れていて。そんな「人と人がぶつかる場所」みたいなテーマを語っちゃう、クサい感想を易々と拒絶してくる。ハイセンス。そしてある種ハイコンテクストで、変にテーマで迫ってこないのがいい。劇中、イルカの話が、切なくもちょっと面白いのだけれど、あの妙にSFチックな設定も、殆ど説明らしき説明もないのにすんなり受け入れられてしまうのが面白い。

ラストの合唱。きっとこの作品は、生きることへの「賛歌」なんだろうなぁ、と手拍子をしながら思うけれど、そんなテーマをわざわざ書いて、やっぱり赤面してしまう。そんな事は、語らずに感じとけよっ。そんなセンスの良さを感じる作品だった。

劇場に入ると、中央上のスクリーンに、何故か、海外ドラマ「フレンズ」のジョーイ・・・マット・ルブランク(Matt LeBlanc)の静止映像が映ってる。終演後、ストーリーをよく読むと「アメリカンシットコム群像劇」って書いてある。twitterで感想を読んでいても、感想にそんな事を書いている人がいたけれど。正直なところ「アメリカンシットコム群像劇」っとは思えなくて、終わった後、どうしてジョーイだったのかなぁ、と考えてしまう。シットコムは、割とたくさん見ている方なんだけれどなぁ。なんだろ、この感覚のズレは。

とにかく、魅力的な役者さんが多かったけれど、特に印象に残ったのは。大垣友、マチルダアパルトマンで観る時は、どちらかというとストイックな人物が多かった気がするけれど、あそこまで正直に七つの大罪を犯すのが、今までのイメージと違って驚き。目崎剛、こちらはイメージ通りの生真面目なイルカなのだけれど、まさかまさか、"Part of your World"をフルコーラスで聞けるとは思わなかった。

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