<観劇レポート>壱劇屋「猩獣 -shoju-」

#芝居,#壱劇屋

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 壱劇屋「猩獣 -shoju-」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名壱劇屋
劇中に台詞のない wordless × 殺陣芝居
猩獣 -shoju-
脚本竹村晋太朗
演出竹村晋太朗
日時場所2022/04/20(水)~2022/04/24(日)
ザ・ポケット(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

関西を拠点に2008年高校演劇全国大会出場メンバーで結成。枚方の河川敷で稽古を重ねる日々より10年後には、記念公演として森ノ宮ピロティホールで公演するほどに成長した関西屈指のエンタメ劇団。複数の作家や演出家が在籍し、 様々なジャンルの作品を生み出している。2019年には東京支部も発足してますます勢力的に活動中。

壱劇屋

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

2015年初演、wordless × 殺陣芝居シリーズ始まりの作品である「猩獣」
2019年初演、セルフオマージュによって新たに生まれ変わった「猩獸」

大切な人を守るため“猩獣”へと姿を変えた男を、異なるストーリー・キャスト、重なり合うアクションで描く、ほぼ二ヶ月連続上演企画!

劇中に台詞は一切無し
言葉は黙して殺陣で紡ぐ、超攻撃型アクションステージ!


◾️あらすじ

黒き集団は女を求め、静かに村へやってくる。
小さな村の小さな想い。男は女を守りたかった。
男はある言い伝えを思い出す。

“猩獣あらわれるところ 厄災がおとずれる”

猿にて猿ならず 人にて人ならず
頭は猿 足手は人 体躯は変容し
人々を惑わす
厄災から逃れたくば
白花を受けし者を差し出すべし

男は自らが猩獣となり花を贈る。女を守るために。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年4月24日
13時00分〜
上演時間85分(途中休憩なし)
価格6500円 全席指定

客層・客席の様子

男女比は3:7くらい。様々な年代の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・殺陣
・ワードレス

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ワードレス殺陣芝居の壱劇屋作品。ワードレスの形態では2度目の観劇。前回観た「独鬼」と同様に、すごい迫力。カラフルで鮮烈な照明効果と、リズムの効いた音響の効果も相まって、気が付くと壱劇屋ワールドに引き込まれている。

前作と違ったのは、物語性が若干薄いこと。「独鬼」は、全く言葉がないのに、物語を誤解しようのない精度で伝えていたのだけれど、本作「猩獣 -shoju-」は、舞台だけを観ても、ストーリーを上手く理解できなかった。終演後ストーリーを読むと「そうなのかなぁ」と思わなくもない。どちらかというと「物語」が観たい私としては、殺陣の織りなす世界の中に、物語をしっかりと織り込んで欲しい、という想いを持った。

転換の鮮やかさが印象に残る。客席にLED照明を向けて目つぶした状態で、舞台のセット(四つの坂上の台)を素早く移動させて、目つぶしが消えている時には、場転が完了している。その転換が、作品中何度も出てくる。・・・前作では、このタイプの転換は無かったように記憶しているけれど、このやり方で、転換の速度が驚くように早く、観ていて気持ちよさを通り越して、怖さも感じてしまう。他の舞台作品で転換を観たら、ものすごくノロく感じてしまいそう。

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