<観劇レポート>青春事情「イエスタデイランド」
【ネタバレ分離】 青春事情「イエスタデイランド」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 青春事情 |
回 | 青春事情 第23回公演 |
題 | イエスタデイランド |
脚本 | 大野ユウジ (青春事情) |
演出 | 大野ユウジ (青春事情) |
日時場所 | 2023/08/23(水)~2023/08/27(日) 劇場MOMO(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2000年、当時高校生だった松本 悠が演劇部の後輩である大野ユウジと加賀美秀明に呼びかけ、結成。と同時に5年間の充電期間に入る。2005年、本格的に活動を始動。
メンバーが増えたり減ったりしながら、2016年頃から大野ユウジが作、演出を務める今の形になる。
“大人になりきれない大人たち”をテーマに、不器用だけど愛おしい登場人物たちが繰り広げる物語で、毎回、客席に笑いと涙を同時に巻き起こす。老若男女、全ての世代が安心して楽しめる作風に定評がある。2011年、「第2回せんがわ劇場演劇コンクール」にて、グランプリ・オーディエンス賞をW受賞。
2015年、「劇王東京Ⅰ」優勝。2020年、武道館公演を目指していた。
過去の観劇
- 2023年01月30日ラゾーナ川崎プラザソル「Dear Me!」
- 2018年12月15日青春事情「カラフルモノクローム」ゆっくり流れる時間を生きる登場人物に、観客が出会う作品。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
非日常が味わえるその場所も、毎日居れば、それはもはや日常で。
いつしか夢まで見れなくなっていた事に気づく。「あぁ、昔はよかったなぁ・・・」
なんて本当は言いたくないんだよ。時代に取り残されて今にも潰れそうな遊園地を舞台に描く、過去にとらわれて自分をアップデート出来ない人たちの、可笑しくて切ない、些細な日々。
今日も彼らはノスタルジーに惑わされながら、明るいトゥモローを探す。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年08月24日 15時00分〜 |
上演時間 | 100分(途中休憩なし) |
価格 | 4300円 全席自由 |
観た直後のtweet
青春事情「イエスタデイランド」100分休無
寂れた客の来ない遊園地の話。劇団久しぶりの観劇。どこか人情劇テイストで、誰にもわかりやすいし、お話は正直読めるけど。感情の表現が丁寧で、隙を突かれて3回ほど、ほろりと涙。珍しく時計一度も見ず。面白かった。井出役の不貞腐れ感が好き。オススメ。 pic.twitter.com/1DMc5OMmND— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) August 24, 2023
満足度
(4/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
客の来ない、寂れた遊園地。バイトも園長もやる気ない感じ。そこに新しく入ってくる主婦のアルバイトは、社会人経験がない。バイトはいつも怒ってて。マスコットのうさぎが出会ったのは、高校時代の恋人の先生。学校に見つかって結局生き別れていた。嫌味なYouTuberが遊園地をディスる動画を上げ、期待していたアイドルグループのイベントは急遽中止になり、代わりに来た演歌歌手は、カセットテープに入った自曲を売りながら歌い上げる。そんな、どうにもならない感じの遊園地をめぐる、ちょっとポジティブな気持ちになる群像劇。
劇団久しぶり。前回観た作品があまり合わなくて敬遠していたけれど、別団体で観た大野ユウジの作品が面白くて再度チャレンジ。寂れた遊園地の群像劇。お話は正直、途中で先が読み切れてしまったし、何か目新しいものがあったっていう感覚は無かったのだけれど。人情劇っぽく描かれる感情、特に登場人物の1:1の感情が丁寧で、観ていて飽きない。結局私には珍しく、時計を観ずに観劇。
忘れ去られかかっているけれど、「それがそのまま、そこにある」っていう事の尊さ。カセットテープを売り歩く演歌歌手とウジウジしている園長、不貞腐れているバイトと新人の主婦バイト、うさぎのぬいぐるみの中身とかつての恋人の先生の、感情の対比が面白かった。
役者さん。井出を演じる、大山りきの不貞腐れ加減。菊池愛の園長への想い・目覚めた園長への眼差し、が印象に残り。