<観劇レポート>劇団三日月座「発光体」

【ネタバレ分離】 劇団三日月座「発光体」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団三日月座
劇団三日月座 2023年度秋公演
発光体
脚本井上悠介
演出舛舘奏楽
日時場所2023/11/11(土)~2023/11/19(日)
横浜国立大学第1食堂裏(神奈川県)

CoRich 公演URL

団体の紹介

CoRichの団体紹介にはこんな紹介があります。

横浜国立大学唯一の演劇サークルです!
特にジャンルにはこだわらず、年5回ほど、公演を行っております。

劇団三日月座

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

ストーリー記載を見つけられませんでした。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2023年11月19日
19時00分〜
上演時間140分(途中休憩なし)
価格フリーカンパ制 全席自由

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

中学生。新しい転校生も交えてクラスの仲間で肝試し大会。それぞれがそれぞれに、恋してたりしてなかったりの青春。脅かす役がクラスに待機していたはずなのに・・・待機していた男と、転校生の女が、緑色になった服を残して失踪してしまった。20年後、その理由が明かされる。それは宇宙人の侵略の一環で、地球人を食べることで生態を模倣する手段。20年経つと成熟して、その星を滅ぼしにやってくる。大人になったかつてのクラスメイトは、宇宙人に立ち向かっていく・・・と、強引にまとめるとこんなお話。

事前に劇団のX(Twitter)を見ていると、どうやら既成本、北海道を拠点にしている「きっとろんどん」の作品。エンタメ系・・・というか、SFというかスリラーというかの要素が強い作品の様子。どちらかというと物語性の強い作品が好みなので、予約するのにちょっと躊躇。思い切って予約してよかった。終わってみると、SFコメディサスペンススリラー。予想外に「コメディ」の要素が入っているのが面白い。三日月座の野外特設ステージは二度目だけれど、地の利を生かした演出がハマっている。

野外劇の雰囲気の中で行われる、SFサスペンス。キャンパス内にコダマする悲鳴、大きな叫び声。単管で組まれたステージのあちらこちらを使って描かれる肝試しや宇宙人との闘い。エンタメ性が強いので、ストーリーに対しては取り立てて感想はないのだけれど、空間として面白いなぁという感覚と。

三日月座ならではの伝統なのか、どこか叫ぶような台詞の言い方は、以前観た「天邪鬼」同様だったけれど。役者陣の層が厚い。とにかく皆が上手い。今年の学生劇団、コロナ明けの反動なのか今年は早稲田の演劇研究会が、役者・脚本家共にクオリティが高いけれど、三日月座も同じくらいに上手い役者がそろっている。そんな事を思いながら140分間野外の寒さに震えつつも観た、SFコメディサスペンススリラーだった。

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