<観劇レポート>劇団三日月座「発光体」
【ネタバレ分離】 劇団三日月座「発光体」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団三日月座 |
回 | 劇団三日月座 2023年度秋公演 |
題 | 発光体 |
脚本 | 井上悠介 |
演出 | 舛舘奏楽 |
日時場所 | 2023/11/11(土)~2023/11/19(日) 横浜国立大学第1食堂裏(神奈川県) |
団体の紹介
CoRichの団体紹介にはこんな紹介があります。
横浜国立大学唯一の演劇サークルです!
特にジャンルにはこだわらず、年5回ほど、公演を行っております。
過去の観劇
- 2022年10月23日劇団三日月座「あの部屋が燃えろ」
- 2021年11月21日劇団三日月座「天邪鬼」
事前に分かるストーリーは?
ストーリー記載を見つけられませんでした。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2023年11月19日 19時00分〜 |
上演時間 | 140分(途中休憩なし) |
価格 | フリーカンパ制 全席自由 |
観た直後のtweet
横浜国立大学 劇団三日月座「発光体」140分休無
アトリエ横野外ステージ公演。既成本らしい。SFコメディサスペンススリラー?普段あまり観ないジャンルなので心配だったけど、バチくそ面白かった!学内にこだまする悲鳴、やっぱ臨場感が決め手なのと、役者陣がすごい厚い!超オススメ!だけど千穐楽㊗️ pic.twitter.com/cVDBXhLWc1— てっくぱぱ@観劇垢 (@from_techpapa) November 19, 2023
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
中学生。新しい転校生も交えてクラスの仲間で肝試し大会。それぞれがそれぞれに、恋してたりしてなかったりの青春。脅かす役がクラスに待機していたはずなのに・・・待機していた男と、転校生の女が、緑色になった服を残して失踪してしまった。20年後、その理由が明かされる。それは宇宙人の侵略の一環で、地球人を食べることで生態を模倣する手段。20年経つと成熟して、その星を滅ぼしにやってくる。大人になったかつてのクラスメイトは、宇宙人に立ち向かっていく・・・と、強引にまとめるとこんなお話。
事前に劇団のX(Twitter)を見ていると、どうやら既成本、北海道を拠点にしている「きっとろんどん」の作品。エンタメ系・・・というか、SFというかスリラーというかの要素が強い作品の様子。どちらかというと物語性の強い作品が好みなので、予約するのにちょっと躊躇。思い切って予約してよかった。終わってみると、SFコメディサスペンススリラー。予想外に「コメディ」の要素が入っているのが面白い。三日月座の野外特設ステージは二度目だけれど、地の利を生かした演出がハマっている。
野外劇の雰囲気の中で行われる、SFサスペンス。キャンパス内にコダマする悲鳴、大きな叫び声。単管で組まれたステージのあちらこちらを使って描かれる肝試しや宇宙人との闘い。エンタメ性が強いので、ストーリーに対しては取り立てて感想はないのだけれど、空間として面白いなぁという感覚と。
三日月座ならではの伝統なのか、どこか叫ぶような台詞の言い方は、以前観た「天邪鬼」同様だったけれど。役者陣の層が厚い。とにかく皆が上手い。今年の学生劇団、コロナ明けの反動なのか今年は早稲田の演劇研究会が、役者・脚本家共にクオリティが高いけれど、三日月座も同じくらいに上手い役者がそろっている。そんな事を思いながら140分間野外の寒さに震えつつも観た、SFコメディサスペンススリラーだった。