【観劇レポ】第64回 神奈川県高等学校演劇発表会(高校演劇 神奈川県大会)
第64回 神奈川県高等学校演劇発表会の感想です。
初回投稿:2025年11月23日 23時55分
最終更新:2025年11月24日 11時22分
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 名称 | 第64回 神奈川県高等学校演劇発表会 |
| 日程 | 2025年11月22日(土)23日(日) |
| 会場 | 神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホール (神奈川県) |
上演演目(観劇したもの)
| 上演順 | 学校名 | タイトル | 作 | 日時 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 県立秦野高等学校 | ひとり歩む君たちへ | 作:栗原明咲 〇 | 11/22 9:30- |
| 2 | 県立綾瀬高等学校 | 『 まだ未完成の、私達より。 』 | 作:貝沢琉羽空 〇 | 11/22 10:45- |
| 3 | 県立平塚中等教育学校 | 動物がいる教室 | 作:ゆーすけ 〇 | 11/22 11:40- |
| 4 | 日本大学藤沢高等学校 | 月のかたち | 作:佐藤至亮と日藤演劇部 〇 | 11/22 13:25- |
| 5 | 神奈川大学附属高等学校 | ホット・チョコレート | 作:曽我部マコト、潤色:中島智仁・阿部円香・峰野優芽 | 11/22 14:40- |
| 6 | 県立岸根高等学校 | パラボラに、問い。 | 作:川村俐実 〇 | 11/22 15:55- |
| 7 | 浅野高等学校 | ルール・ブルー | 作:末松充羽 〇 | 11/22 17:10- |
| 8 | 県立湘南高等学校/アレセイア湘南高等学校 | iNTERSECTiON | 作:吉田徹 〇 | 11/23 9:30- |
| 9 | 県立相模原弥栄高等学校 | 飛べや鯨潜れや雲を | 作:松下明葉 〇 | 11/23 10:45- |
| 10 | 県立神奈川総合高等学校 | ロータスの花 | 作:松永絆里 〇 | 11/23 12:00- |
| 11 | 法政大学第二高等学校 | 君は夢を見る | 作:古谷友香 〇 | 11/23 13:45- |
| 12 | 川崎市立高津高等学校 | 百獣の王 | 作:實方誠一郎 | 11/23 15:00- |
〇 創作
満足度の記載について
私自身の満足度を、個々の演目ごとに記載します。 「CoRich観てきた」に投稿している個人的な満足度と同じ尺度で表現しますが、大会なので順位が付くため、1点きざみの5点満点では表現できないので、小数点まで細かく書いてます。
感想(ネタバレあり)
上演順1.県立秦野高等学校「ひとり歩む君たちへ」
作:栗原明咲 〇
あらすじ(パンフレット引用)
尚央と真琴は、困っている生徒の相談に乗る相談委員会のメンバー。だが、相談BOXには相談なんて一通も来ない。 その上ポスター作りなど雑用ばかりをする毎日。 そんなある日、 相談BOXに一通の投書が・・・。
感想
生徒創作。パペットとか相談委員会とか(相談委員会って実際の高校にあるの?)、演劇として面白い要素が多い。いじめる側にもそれ相応の理由がある、ってのはわかるけど。割とその話題はいろいろと語られていると思うので、全体的にストーリーが予定調和の物語になってしまっていたのが残念。前半はストーリー読め、後半で何かひっくり返してくれるのを期待していたけれど。結局後半まで来ても、観ている側にストーリーを読み切らせてしまった。たぶん、描く物語のテーマが今どう受け取られるか、という視点が必要。演劇は、結構「今」を問われてしまう残酷さがある。
満足度
(3.4/5.0点満点)
上演順2.県立綾瀬高等学校「『 まだ未完成の、私達より。』」
作:貝沢琉羽空 〇
あらすじ(パンフレット引用)
未来の自分と過去のあなたたちへ。高校生は、子供でも大人でもないその間で揺れている。 漠然と見えない不安の中、 前にすすむために日々葛藤をする、 等身大の自分を描いた劇。
感想
ほぼ一人芝居。このタイプの作品が県大会に残ってくる事に豊かさを感じる。散らかった部屋での内面語り。自分の将来への不安、経済的な不安、自分より恵まれている人は「ゴロゴロいる」という嘆き。舞台客席面に語り続ける訳ではなく、どこともとれない空虚な場所に語りかけるのが良い。おそらく、演じ手自身の実体験を基に組み立てた話…な気がするも、得た情報からは判断不明。
途中、喫茶店のウェイトレス?が、一人芝居の中で演技を伴って入ってきた。ずっと一人芝居でも良かった気がするのだけれど、なぜあのウェイトレス役の子が入ってきたのかがかなり疑問(しかもパンフレットにクレジットされていない)。おそらく、部員数が少ないが故の芝居構成だとは思うものの。一人芝居を選択したのか、一人芝居しか選択肢がなかっのか。ウエイトレス役が入ってきたとこで、どちらなんだろうか…という要らない想像をめぐらすことになってしまった。それ故か、転換・音響レベル・照明等、演劇技術面が改善の余地結構ある。とても大変な課題だとは思うけれど。
満足度
(4/5.0点満点)
上演順3.県立平塚中等教育学校「動物がいる教室」
作:ゆーすけ 〇
あらすじ(パンフレット引用)
ある日を境に、周りの人全員が動物に見えるようになってしまった主人公、 すず。 なぜか、 自分は動物に見えない。 「らしさ」 や 「個性」とは一体何か。
感想
舞台全体の進行は"とつとつと"してるけど、とても面白かった!声あげて何度も笑った。もう、そりゃあの展開なら、文化祭の劇「20xx年の桃太郎」観たくてたまらないけれど、期待通りそのままままやってくれるの最高で。桃太郎の動物設定と、「動物として見えた顔」のキャラとが全然ずれてるのがなかなかにシュールな桃太郎劇だけれど、その「ズレ」でさえも、テーマとして更に多層にメタファーを構成しているのが良い。…自分らしいって、ホントなんだろうねっていう基の疑問が際立つ。細かい話だけれど…「ライオンキング」のホリゾントの色と草(バラン?)とが、タイミング含め絶妙。終演後の生徒講評。動物たちが、動物たちのお面のまま大集合して聴きにきてたのがとてもシュールだった。
満足度
(4.6/5.0点満点)
上演順4.日本大学藤沢高等学校「月のかたち」
作:佐藤至亮と日藤演劇部 〇
あらすじ(パンフレット引用)
八月、海辺の田舎町にあるバス停。 高校生の鶴田たちがバスを待っている。 到着したバスの乗客との少しのやりとりの違いから、いくつかの選択肢で日々が進んでいく。 去る人、 送る人、 残る人、それぞれの形を描きます。
感想
伊豆諸島の大島?的な島の、田舎のバス停。ちょっとした選択やら偶然で変わる人生の差を、「タイムリープ」して繰り返して見せる。それを、(私の解釈では多分)猫だけがタイムリープした時間を超越して、全体を眺めている、ほのぼのとした日常を描いた作品。とても良かったなぁ。最初は同時発声を意識したりしいるが故か、正直"わちゃわちゃわして"いて観にくい演劇だと感じたけど。でも何度もタイムリープを繰り返しているうちに、素朴な選択による人生に対する愛おしさ、登場人物たちへの愛おしさを深く感じた作品だった。
タイムリープモノの傑作演劇はたくさんあるけど(例えば最近だと、中野劇団の「10分間2019〜タイムリープが止まらない〜」とかね)、その手の演劇はリープすることで、事実の「ネジレ」や「パラドックス」を解消することがテーマになることが殆ど。今回の劇みたいに「日常の選択」を、平々凡々と取り上げるのは視点として初めて観た。大昔の映画「スライディング・ドア」を思い出したり。
キャラクターが濃い。おじいちゃんがたまらん。黒ネコ、ジェリクルキャッツに選んでもらう時に、グリザベラの後でメモリー歌ったらしくて草w。あの猫はなぜ毛が変わるのだろう。生徒講評でも話題に出てたけれど意図は不明なままだった。タイトルにかかった「月が綺麗ですね」と「吾輩は猫である」に客席の反応が薄かったのが気になり。
満足度
(4.6/5.0点満点)
上演順5.神奈川大学附属高等学校「ホット・チョコレート」
作:曽我部マコト、潤色:中島智仁・阿部円香・峰野優芽
あらすじ(パンフレット引用)
高校3年生の夏、 ミオの親友キッコが大阪に転校することが決まった。一緒に組んでいたバンドメンバーも続々と進路を決めていく。引っ越し最終日、 キッコはミオに一枚の紙を渡した。
感想
横浜地区 中央大会で観て2度目。パワーアップしてたなぁ。2度目なのに結構泣いた。もしも私の人生の中で、何かの理由で急遽「泣く」必要がある時が訪れたら、この演劇のシーンを思い出せば泣ける気がする(そんな場面あるのかなw)。それくらいパンフレット観ていろいろ思い返してたら涙ぐんでくる演劇。全体のグルーヴ感の良さはは中央でも書いたけれど、やはりキッコ役のテキパキシゴデキ感と、ミオ役のあのとつとつと人生を受け入れていく過程がなんとも素晴らしすぎた。知り合いが、リピートで流れる音楽の歌い手が、前半と後半で違うらしい…とXに書かれているのを教えてくれたが、X辞めたので真偽は不明。気が付かなかった。本当に良い作品だったなぁ。
満足度
(4.7/5.0点満点)
上演順6.県立岸根高等学校「パラボラに、問い。」
作:川村俐実 〇
あらすじ(パンフレット引用)
完璧な優等生、クラスのリーダー、孤独、傍観者。 決められた台詞を演じ、 拍手を待つ。 けれど、その姿は本当に私たちなのだろうか。 台詞から逸脱したとき、私たちは誰なのだろうか。あなたは、誰を演じていますか。
感想
中央大会で観て2度目。青少年センターに来て、照明の使い方が上手いのと、舞台で階段の使い方、本を渡すアンサンブルの動きの良さが際立って良くなっていた。特にSS(サイドスポット)かな?の階段を照らす効果が絶大。テアトルフォンテだとあそこまで綺麗に出ないので、空間としてはうまく使えている感。SSはちょっとズレると死ぬので、合わせは大変だったんじゃないかなぁと想像するも。…ただやはり作品は疑問で、中央大会と感想は変わらず。悩み語りを状況説明と一人称語りしてるし、物語としては悪手中の悪手作品だと思う。数学的には決して交わらない放物線もあるしなぁ、とかマジな数学的疑問をもったり。放物線より、双曲線の方がテーマとしてふさわしいと思ったのは私だけ?
満足度
(3/5.0点満点)
上演順7.浅野高等学校「ルール・ブルー」
作:末松充羽 〇
あらすじ(パンフレット引用)
一見、ただの四人の青春物語と思われるが、実際は、青春や成績のポイントによって決まるランク制度に縛られている。 彼らはこのポイント制度社会にどう抗っていのか。
感想
中央大会で観て2度目。中央大会ではネガティブな感想だったけど…、めちゃくちゃパワーアップしてて、完全にポジティブ感想に転向。面白かった。近くに座ってた人も中央を観ていたよう、終演後客席で同じような感想を叫んでいたし、記載を感想ボードでも中央から凄い進化したねの記載を複数見かけたので…、中央は調子悪かったんだなぁと思う(よく審査員は選んだな、という気はする)。ただ、中央から何が変わったのか…までは判別できなかった。私自身はテーマの根幹は「ポートフォリオ」に対する批判だと思っていたが、生徒講評では「スクールカースト」とかいう話題も出ていた。あるいはラストに叫ぶのは「審査員への反抗では?」という知り合いの観客もいた。ともして、客席の湧き具合が中央とは比較にならず、それ故かテーマも際立って、面白い演劇に昇華していた。
満足度
(4.5/5.0点満点)
上演順8.県立湘南高等学校/アレセイア湘南高等学校「iNTERSECTiON」
作:吉田徹 〇
あらすじ(パンフレット引用)
グループワークで偶々一緒になった4人。 お互いを理解するにつれ「あること」に気が付き始める。その「あること」から 「LOVEマシーン」 が4人を救い 「Hey!」、て叫んで 「正解」にたどり着く。そんな物語。
感想
面白すぎた。客の巻き込み方が素晴らしい。高校演劇で、「結果的にスタンディングオベーション?」な作品は初めて観た(笑)。テーマというか、講義的に語ってることは比較的最近よく聞く、異文化というか多様性って大変だよね~な話でははあるものの、数学の集合の概念をひつこく説明丁寧だが感覚的に理解させる説明を盛り込みつつ、共感に持って行っているのがとても心地よい。
劇中で顧問創作であることが明確に語られる。作者の存在を強烈に感じるのは、高校演劇でありそうでなかなかない気がする。むしろ劇の内容は客席向けというより、この劇を通して「演者やスタッフに」学んで欲しい、顧問からのメッセージではないか、という気がする。その意味で、顧問創作は生徒の力なのか…という若干の「後ろめたさ」を、惜しげもなく脚本に盛り込んでいるような気がする。なんだかとても誠実で、愛を感じる脚本だなぁと思う。神奈川県の高校の偏差値事情とかを知ってると笑える箇所が多い。結果的に自虐的なネタも含む訳だけれど、そのあたりの現実をちゃんと言葉にしないと学校超えたコラボは当然片手落ちになるだろうなぁなどと、作り手の事情とかも垣間見た作品だった。
「Xの治安が悪すぎてやらない」に思わず「それな!」と大爆笑。最後に歌った(歌わされた)歌は、私は知らない曲でジェネレーションギャップ感じる(アンジェラ・アキじゃないんだねw)。サスの光のエリアを「ベン図」の交わらない集合にしている演劇は初めて観たわ。(笑)
満足度
(4.6/5.0点満点)
上演順9.県立相模原弥栄高等学校「飛べや鯨潜れや雲を」
作:松下明葉 〇
あらすじ(パンフレット引用)
四じかんめのことです。 一ねん二くみの高校生はそれぞれの思いを抱えて屋上で同じ時間を共にする。海に潜った鯨は孤独なのか。一人では飛べないのか。 今を生きるあなたへ、 小さな心の冒険を。
感想
屋上で繰り広げられるプールの授業をサボった五人話。これ生徒創作か…すごいな。エチュード的に作ったものを脚本化したのか、あるいは最初からこういう脚本を生徒が提示したのか、どちらで作ったんだろう、というのが途中から気になる。…結局はどちらなのかは判別不能だったけど、サボっている高校生たちの語感の軽さリアルさと、それに伴う演技が完璧に付いているのがすごい。もし、元々脚本として書かれたものならかなり凄い才能の持ち主かもと感じる。
一方、「くじらぐも」と過去の過ち・過ぎた後悔…みたいなののテーマ的なリンクは、ちょっと連想が弱い(生徒講評でも話題になってたけれど)。「くじらぐも」という多くの人が親しむ作品との連想もあり、何かあるんだろうな…というのが何となく受け入れられるけれど、でも、もう少しわかりやすく提示しないと繋がりが分からないなぁと思う。一方、小学一年の教科書で登場する作品を「義務教育の開始点の物語」ってサラッと表現するのは素晴らしすぎる。この演劇部の他の作品も観てみたいと強く思う。
満足度
(4.4/5.0点満点)
上演順10.県立神奈川総合高等学校「ロータスの花」
作:松永絆里 〇
あらすじ(パンフレット引用)
宇宙船が墜落して辿り着いた荒廃地。 争いが始まる弥生時代。 誰もが悩みを抱え、 笑いあいながら暮らす日々。時は違えど、ナニカで繋がっているのかもしれない。 同じモノが、食べられているのかもしれない。
感想
中央で観て2度目。やはり前回と印象変わらず。三つの時代をめぐる、はす、レンコンを結びつけた食べ物の話だけど。3つの物語を無理矢理繋いだ感が強いなぁ。個々の物語はそれなりに完成されているけれど、3つの物語を詰め込むのだから時間的な制約もあるのか、説明台詞の多さがとても気になった。
満足度
(3.6/5.0点満点)
上演順11.法政大学第二高等学校「君は夢を見る」
作:古谷友香 〇
あらすじ(パンフレット引用)
監禁部屋にいる記憶をなくした少女メテル。 そこに突然現れたペルと記憶を探す旅に出る。 豊穣の女神に守られた光の国へ。幸せを求める彼女は何を得るのか。
感想
正直なところ話がよくわらなかった。デーメテールってギリシャ神話で収穫神だと思うけれど、ギリシャ神話のお話をトレースしてるのか…あまり知識なく分からない。なぜ記憶がないのかが判然としない。見ている私に知識が足りていないのかもしれないが…たぶんそれは、多くの観客にとっても同じだと思う。
満足度
(3/5.0点満点)
上演順12.川崎市立高津高等学校「百獣の王」
作:實方誠一郎
あらすじ(パンフレット引用)
戦国時代、本能寺で織田信長が明智光秀に殺された。 時は移り、 光秀の部下にされたらんまるは、 信長の娘“百華”と出会う。 この出会いが戦国の世を大きく変える—!
感想
2023年のブロック大会で同高校の作品「左近」を拝見して、演劇部としては2度目。今回は、前回の「左近」とお話は似ているも、痛快な殺陣芝居。ストーリー似てて微妙にちょっと違う。もう高校演劇でここまでやるのか~が凄すぎて。楽しくて嬉しくて涙出る。どうしても「テーマ的な」方向に持って行く高校演劇だけれど、こういう作品もあってよいよなぁと思う。前回同様、後半「感動」というより「この表現がこの場にあって嬉しい」という涙が出てくる作品だった。
帝の二人キャラ立ってて大好きだったなぁ、めっちゃ抱き合ってたし。名前聞き取れず役名の判別が出来なかったけれど、家康の部下でマシンガンぶっ放す子がとても好きだった。
2023年の上演の時にSNSでも好評が飛び交っていたものの、唯一劇中の台詞で「デブ」という言葉が出てきた事に対してだけはSNSで否定的な言説が多かった。今回も着ぐるみを着て明らかに太った役の子が出ていたし、2023年の時ほどではないものの「デブ」という台詞が何度か登場していた。おそらく「デブ」は意図的に入れている言葉のだろうなぁと、同時代の設定を二度目に観て思う。個人的には、現在の価値観を(特に)時代設定が昔の演劇に当てはめるのはナンセンスだと思うけれど(…というのがテーマの演劇が、今回別の学校であったけれど)、この村の住人は「デブ」れるほど豊だって事を示したいのかなぁ…とかとか。あえてデブという言葉を利用する意味みたいなのをふと考えてしまった。
満足度
(4.7/5.0点満点)










































