【ネタバレ分離】 南京豆NAMENAME「ツイスト・アンド・対話」の観劇メモです。


もくじ
初回投稿:2026年05月30日 0時59分
最終更新:2026年05月30日 0時59分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 団体名 | 南京豆NAMENAME |
| 回 | 第11回公演 |
| 題 | ツイスト・アンド・対話 |
| 脚本 | 河村慎也 |
| 演出 | 河村慎也 |
| 日時場所 | 2026/05/27(水)~2026/05/31(日) シアター風姿花伝(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
2017 年に河村慎也とやぎそのにより結成された劇団。理念として『ラフでポップだが血の通った演劇の創作』『やりたいことは何でもやる』の二つを掲げる。千葉県長生郡白子町に創作の源流を持ち、現在の拠点は東京都。最近は”愛と絶叫のパワー会話劇”を作風としている。
ラフでポップだが血の通った演劇
・ラフ(気軽な観劇を促せる程度の尺・メッセージ、重苦しいことを是としない作劇)
・ポップ(誰でも親しめる世界観)
・血の通った演劇(上記二点から想起される軽さに引っ張られることはなく、役者が人物として強くより強く生きること、またはその為に必要な演出効果。)やりたい事は何でもやる
言葉の通りです。ラフでポップと必ずしも矛盾しないもの。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
1000万人が暮らすこの東京の、その割と多数がスルーする小さな劇場の楽屋裏。
今日も彼女たちのお喋りはにっちもさっちも行かなくなってツイストする。ステージに明かりが下りているのに、お客さんがもう座っているのに。
1000万人が暮らすこの東京の、その割と多数をスルーして生きる二人。
今日も彼らのお喋りは暗い部屋に明るく響く。誰か私と踊ってと。ディスコミュニケーションが弾けるあまり踊ったり狂ったり喚いたり、つまりはすれ違う人たちが織り成す心温まる訳ない群像劇。
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年05月29日 14時00分〜 |
| 上演時間 | 105分(途中休憩なし) |
| 価格 | 4000円 全席自由 前半割 |
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ツイスト・アンド・対話
劇団紹介のストーリーは、おそらく意図して的を射ていない表現になっているので捕捉。二つの世界が交錯する物語。ひとつは、小劇場の楽屋。かなり軽薄な設定の演劇をやっているが…特に人間関係の面でいろいろなものがトラブる。出演者たちは、命からがら舞台を務めているけれど、もう限界、いつか爆発しそうな舞台裏の物語と。もう一つの物語は全く別で…どうやら彼女が出ていってしまって、家に引きこもりがちの男の話。その彼女を未練タラタラに思い出しつつも、克服していく物語。・・・全く別の物語が、ラスト、引きこもる男が家を出て、たまたま観た演劇が前述の舞台で…確かに軽薄な物語かもしれないけれど「演劇」というのものに感動するお話。ネタバレ的な意味でも、敢えて的を射ない説明にしていると思われる。
団体初見。「ナンキン・まめ・まめ」と読むのかと思っていたら、「ナンキン・まめ・ナメナメ」だった。普段演劇について口に出す言葉として話す相手が少ないと、音読したときに間違った言葉として覚えているよなぁ…という事を、前節か何かで劇団名を音にして発音されて初めて気がつく。よく名前を見かける劇団なので初めて観れて良かったものの。
演劇としてはしっかりしていて、特に舞台美術の精巧な作りからもしっかりした創作をする団体なのだろうけれど…出演している役者の巧みさに比べて、物語の構造が弱々し過ぎ。しかもその構造が、物語全体の7割方を観ないと浮かび上がってこないので、とにかくフラストレーションが溜まりまくり、疲れて途中で眠くなる。「あーこういう物語なんだなぁ」というのが分かっても、二つの世界の交差があまり効果的には思えなくて困ってしまう。
2つの物語を並行して描き、その2つが物語全体のある一点で交わる…という構造の物語は、世の中に吐いて捨てるほどあるけれど、2つを重ねて描くことに対する必然が、並列で提示した事による物語のレゾンデートルのほぼ全て。それが単純に「失恋しても、小劇場観たら癒されたよ…」って言われてもなぁ。。。
特に後半「あー、これは舞台裏のドタバタをただ単に楽しめば良かったのか」と分かったくらいのノリの良さを全面に出して観たいと思うのだけれど(…細々した話がこまかくて、それがわかるまで時間がかかった…まぁ私の感覚が鈍いのかもしれないけれど)、三谷幸喜の「ショウ・マスト・ゴー・オン」のようにむしろ、「内容は下らなくもそこに生きる人々は愛おしい」小劇場の舞台裏ドタバタだけを、わかり易く描いた方が清々しいんだけれどなぁ。作者を投影したかに見える失恋男を、あまり繋がりもなく対比の構造として出してくるのがイマイチ。作品に興味を持つきっかけになった「ツイスト・アンド・対話」っていうタイトルも、物語の体をあまり良く表しておらず。…などなど、物語の構造の弱さがとにかく気になって、集中して観れなかった。



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