まだ間に合う公演レポ(30日22時)
●12/13(日)まで good morning N°5 「ただやるだけ」
●12/5(土)まで KOKAMI@network「ハルシオン・デイズ2020」

<観劇レポート>GORE GORE GIRLS 「一重まぶたでごまかせたなら」

#芝居,#GORE GORE GIRLS

【ネタバレ分離】

観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名GORE GORE GIRLS
GORE GORE GIRLS 10周年記念公演
一重まぶたでごまかせたなら
脚本西山雅之
演出西山雅之
日時場所2020/08/13(木)~2020/08/17(月)
駅前劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

西山雅之の作品を上演するコメディ演劇ユニット。

GORE GORE GIRLS

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

一重まぶたの辞書に二重まぶたという文字はない。
これは世界を失ってしまった人間がまぶたを通して世界を取り戻すっぽいお話。
哲学と悪ふざけのちょうど真ん中。これがGORE GORE GIRLSの(解釈によっては)ハートフルコメディ。

そういう意味では全員、一重まぶた。 

〈あらすじ〉
一重まぶた専門の人材派遣会社に新しくやってきた1人の男が会社の内部分裂に巻き込まれる。まぶたを通して「生きる」意味を探す。そんなコメディです。

観劇のきっかけ

スケジュールを見ていて気になったから、の観劇です。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2020年8月14日
19時30分〜
上演時間75分(途中休憩なし・演出上で換気タイムあり)
価格3500円 全席指定(座席指定された券を当日渡される)

チケット購入方法

CoRichのページで事前に予約しました。
当日代金を受付で支払いました。

客層・客席の様子

男女比は、9:1で何故か男性多し。年齢層も、30代up~50代までが多かった印象です。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・笑える
・会話劇

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

劇団初見。ストーリーは事前告知の通りだが。
一重まぶたの人が集まっている、サークルのような場所。そこで繰り広げられる、一重まぶたの人の苦悩を、シリアスに描く・・・のだけれど、そもそも一重まぶたの人の苦労って何?というツッコミを入れたくなる。観客の生きている「常識的な」日常から、少しズレた非常識な日常を生きている人を、淡々と描いた不条理コメディ。

とにかく、「舞台にいる人々」と「客席で観ている我々」の常識が、大幅にズレている。ズレているのに、舞台ではまるでそれが「当たり前」であるかのように淡々と会話が進む。一重まぶたの人々が悩むことだったり、持っている特殊能力が、客席には全く意味不明。ズレ過ぎた日常。・・・観ていて、そのズレに、もう笑うしかなくて。不謹慎とか言ってる場合じゃなくて、クスクス笑いが止まらない。意味不明過ぎて面白い。でも、日常。75分間、そんな濃密なシチュエーションコメディが展開する会話劇だった。

私の観た回の客席の雰囲気は、大爆笑、っていう程ではなくて、局所的なクスクス笑い、ややウケ、が続く感覚。客席、ひょっとしたら深読みし過ぎて「全く意味が分からない芝居だ」と感じた客も多かったのかな、と思った。馬鹿げた事が、あまりにも大真面目に進むので、「テーマ」とか、「隠喩」みたいなものが隠されている、と深読みしてしまう人もいるのかもしれない。私の感じたところだと、多分この作品に、「感動のテーマ」「隠喩」みたいなものは、存在しない。もう、こんなの観て笑う以外、やる事ないでしょ。その意味で、ちょっと堅い客の多い回に当たってしまったかなぁ、と感じる。

この作品、シティボーイズライブ「ゴム脳市場」(1994年)の中に出てくるのコント作品「東京腰痛クラブ」のオマージュなり、パロディではないか。観ている最中から、設定や話の構造が、非常に似ていると感じて、頭から離れられなくなった。「東京腰痛クラブ」は、10分強の作品。腰痛に悩む人が集まるクラブの物語。一重まぶた、に対応するのが、腰痛。帰宅してDVD化されている映像を、10年ぶりくらいに見直してみると、ストーリーが完全にシンクロしていた訳ではなかったけれど、話の構造があまりにも似ていた。

一般的によく言われる事だが、「笑い」は何かの「ズレ」の感覚を明確にしていく行為、なんだなぁというのを改めて感じた作品だった。あまりにもズレている世界を、普通の世界の人が見た時、自分の世界が本当に「普通」なのか不安に思ってしまうもの。自分の常識に自信が持てないと、「大笑い」にはならない。客席がクスクス笑いに留まっていたのは、その「ズレ」の基準点が、演出上、明確になっていなかったから、なのかもしれない。具体的には、シティボーイズでいうなら、大竹まことの立ち位置に、強い個性が欲しい。彼らのコントでは、きたろうと斉木しげるの常識があまりにぶっ飛んでいて、それを横から見ている大竹まことが、観客を代表した「常識」でシニカルに発言して笑いを取る、という構図が定番だった。あの構造は、常識に碇をおろす、演出だと思う。その点で今回の作品、役者さんの役割分担の構造が、若干弱かったかもしれない、と感じた。

ここまで書いて、当日パンフを読む。10年目の劇団。10年間、こんな下らない(笑)世界を作ってきたのか。知らなかった。注目して追いかけたいな、と思った。


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