<観劇レポート>SPOTTED PRODUCTIONS「水深ゼロメートルから」

#芝居,#SPOTTED PRODUCTIONS,#徳島市立高校

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 SPOTTED PRODUCTIONS「水深ゼロメートルから」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名SPOTTED PRODUCTIONS
水深ゼロメートルから
脚本中田夢花
演出小沢道成
日時場所2021/11/03(水)~2021/11/07(日)
「劇」小劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

個人事業として映画の配給・宣伝(『童貞。をプロデュース』(07/松江哲明)『片腕マシンガール』(08/井口昇)『SRサイタマノラッパー』(09/入江悠)など)を手がけたSPOTTED PRODUCTIONSが2010年に法人化。主な配給宣伝作品に『魔法少女を忘れない』(10/堀禎一)『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12/入江悠)『フラッシュバックメモリーズ3D』(12/松江哲明)『自分の事ばかりで情けなくるよ』(13/松居大悟)『恋の渦』(13/大根仁)『百円の恋』(14/武正晴)『サッドティー』(14/今泉力哉)『At the terrace テラスにて』(16/山内ケンジ)『ワンダーウォール劇場版』(20/前田悠樹)『迷子になった拳』(20/今田哲史)、配給協力作品に『カメラを止めるな!』(17/上田慎一郎)『街の上で』(19/今泉力哉)などがある。また、企画から携わった作品に『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは「鳴り止まないっ』(11/入江悠)『おとぎ話みたい』(13/山戸結希)『5つ数えれば君の夢』(14/山戸結希)『おんなのこきらい』(14/加藤綾佳)『ワンダフルワールドエンド』(14/松居大悟)『いいにおいのする映画』(15/酒井麻衣)『私たちのハァハァ』(15/松居大悟)『聖なるもの』(17/岩切一空)『少女邂逅』(17/枝優花)『なっちゃんはまだ新宿』(17/首藤凜)『はらはらなのか。』(17/酒井麻衣)『アイスと雨音』(17/松居大悟)『月極オトコトモダチ』(18/穐山茉由)『暁闇』(18/阿部はりか)『左様なら』(18/石橋夕帆)『無限ファンデーション』(18/大崎章)『アストラル・アブノーマル鈴木さん』(19/大野大輔)などがある。『アルプススタンドのはしの方』では浅草九劇での上演(19/奥村徹也)→映画版(20/城定秀夫)→浅草九劇での再上演(21/奥村徹也、若宮ハル)までの企画・プロデュースを手がけている。

SPOTTED PRODUCTIONS

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

2020年に城定秀夫監督により映画化され話題になった「アルプススタンドのはしの方」に続く、【高校演劇リブート企画】の第二弾として、第44回四国地区高等学校演劇研究大会にて文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞した、徳島市立高等学校「水深ゼロメートルから」(脚本:中田夢花)の戯曲を、演出にEPOCH MAN主宰・小沢道成を迎え11月に「劇」小劇場にて上演が決定いたしました!

水のないプールでも、私は泳いでみせる。
だって私はJKやもん。
―――このプールの底から、私たちの本当の夏が始まる。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年11月05日
19時00分〜
上演時間70分(途中休憩なし)
価格4500円 全席指定

チケット購入方法

ローチケで購入・決済しました。
ローソンのLoppiでチケットを受け取りました。座席の指定はできませんでした。

客層・客席の様子

男女比は、4:6くらい。様々な年代の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・会話劇
・考えさせる
・泣ける

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

コロナの中で、オンライン開催された、第44回全国高等学校総合文化祭(2020こうち総文)(高校生文化部の全国大会)。そこに四国ブロック代表で出場した、徳島市立高等学校演劇部の砂浜「水深ゼロメートルから」。その作品をリブートという形で、映画・舞台「アルプススタンドのはしのほう」を手掛けたSPOTTED PRODUCTIONSが公演を企画した作品。東京の小劇場に、高校演劇舞台が再現された。

当時コロナの中で、映像出典された作品を観た。舞台での収録ではなく、「映画」という形で演劇作品を展開しなおして収録した出品だったけれど。すごいなー、と思いながら自宅で見ていた。一度、ナマの舞台で観たい、という思いは強かったけれど。東京に来る、しかも商業演劇としてリブートとなると、当然高校演劇ではないし、キャストは一新されている。その面で、若干の不安もあった。でも、結果的にはそんな心配は杞憂だった。まあ、「アルプススタンドのはしのほう」を映画化した、SPOTTED PRODUCTIONSだし、大丈夫だよな、という思いもあったり。

舞台は学校のプール。チラシには、しっかりプールが描かれているから、舞台上にブールが登場するかなと思ったけれど。「劇」小劇場の舞台に、沢山の机を並べてプールを表現。学校って感覚。

改めて俯瞰して物語を観てみると、いろんな事が見えてきた。前半の高校生らしい、でも私などからすると、とてもみずみずしい、他愛もない時間がいい。自然な、何気ない会話の中から、四人の高校生のそれぞれの個性が際立ってくる。会話の中でチラチラと出てくる「おんなのこ」「おとこのこ」、あるいは「あの日」(生理の日)というキーワードが、それぞれの苦悩に繋がっていく。

後半は急展開。物語に、若干の強引さがあるものの、それぞれが「女らしさ」「男らしさ」に悩んでいる事が、会話の中から明るみになってくる。「女らしさ」も、人それぞれ。男に負けた悔しさ。男に「選んでもらうため」の化粧。女の先生も、実は苦労が絶えないし。阿波踊りの男方?を女が踊る不自然さに気が付いて、悩んでいたり。・・・そして、生理。男と女、体の構造がそもそも違うのだ。グランドの遠くで練習する野球部のエースにヤジを飛ばしても、グランドからは砂ぼこりが常に飛んできて、掃除してもキリがないし、止む気配もない。女であるという事は、どうしてこうも生きづらいのか、というやり場のない怒りに似た感情。…私は男だし、どちらかというと砂ぼこりを飛ばす側かもしれなくて。その苦悩は、想像する事しかできない。生理の日にプールに入れない…なんていう事の生々しい表現なんて、正に想像すらできない事だけれども。けれど、その苦悩に、少しだけ近付く旅ができた。物語を通して、垣間見る時間を与えられたようだった。

…しかし、ミクが、バケツの底をほうきで叩きながら発する「JK舐めんな!!」っていう台詞が、強烈すぎるよな。どこか、優越感、特別感の漂う「JK」っていう言葉に、「舐めるな」っていうのが続くのが、少しチグハグで、インパクトが強い。