<観劇レポート>ハツビロコウ「かもめ」

#芝居,#ハツビロコウ

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 ハツビロコウ「かもめ」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名ハツビロコウ
かもめ
原作アントン・チェーホフ
上演台本・演出松本光生
日時場所2022/09/20(火)~2022/09/25(日)
小劇場B1(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

2015年、松本光生を中心に結成された。
「待つ存在から、発信する存在へ」がメインコンセプト。
公演毎に参加するアーティストが集まり、作品を企画、上演する団体である。
第2回公演からは、団体代表の松本光生が上演台本、演出を担当している。
年2回のペースで公演を行い、ストレートで丁寧な作品創りに定評がある。

ハツビロコウ

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

記載が見つけられませんでした。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年9月21日
19時00分〜
上演時間130分(途中休憩なし)
価格3500円 全席自由

チケット購入方法

カンフェティで購入、決済しました。
セブンイレブンでバーコードを提示して受け取りました。

客層・客席の様子

男女比は6:4くらい。
40代upの観劇が目立ちました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・シリアス
・会話劇
・考えさせる

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

生涯初にみた、Art-Lovingの「かもめ」。面白かったので、別バージョンを観たいなぁ、と思っていたところの、ハツビロコウ版の「かもめ」。Art-Loving版で苦手意識はだいぶ払拭したけれど、やっぱり退屈だったり、脚本がイマイチなままなんじゃないかな、と心配つつの観劇だった。だが、杞憂に終わる。今回は、ど真ん中ストレートプレイではあるものの、面白い。おそらくチェーホフの原作よりも、若干のカットが加えられて、2時間にまとめ上げられている。「かもめ」お話として面白いなぁ、という想像が、確信に変わる。

お話の概要が理解できたからか、今回はArt-Loving版よりも上演時間が短いにもかかわらず、群像劇の様相を強く感じる。コースチャーとニーナ、あるいはトリゴーリンとアルカージナの愛情表現は、Art-Loving同様、強烈なのだけれど。その周りの、医師や、先生や、牧場の人々の人生にも、(おそらく観ている私が)焦点を当てて、観れるようになったのだと思う。「ままならない」、「思い通りにはならない」人生の様々なケースが、あちらこちらに転がっているお話に見えてくる。

感想をフラフラ読んでいたら、元々の「かもめ」は、チェーホフは喜劇として書いた…なんていう記載も見つけた。今回のハツビロコウ版は、笑いのシーンは殆ど無かったのだけれど、群像劇的な人生パターンを見せて行く・・・という点で、喜劇としても成立するだろうなぁ、、、なんて事を思ってしまう。さすが演劇の教科書的な作品だけあって、解釈の幅も広い。そんな事を思いながら、更に別のバージョンの「かもめ」も観てみたいと思った。

役者さん。コースチャー役の新垣亘平、アルカージナの森郁月、ニーナ役の平子亜未が印象に残る。黒い服を着ているマーシャ役の大木明が印象に残り。

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