<観劇レポート>劇団癖者「みんな大好きだったっしょ!」

#芝居,#劇団癖者

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団癖者「みんな大好きだったっしょ!」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団癖者
第8回本公演
みんな大好きだったっしょ!
脚本下城麻菜
演出下城麻菜
日時場所2022/10/19(水)~2022/10/23(日)
駅前劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

団体の紹介が見当たりませんでした。

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

平成のあの頃、渋谷センター街でたむろしていたギャルサー「自由慈愛(フリージア)」のメンバーたちが令和4年、世田谷区のカフェで同窓会をする。
みんな落ち着いてしまっていて、話題は自分の子供や旦那の自慢ばかり。

そこに突然、あの頃のまんま歳をとった「かなぼぼ」がやってくる。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年10月21日
14時30分〜
上演時間95分(途中休憩なし)
価格4000円 全席指定 平日昼割

チケット購入方法

劇団のページからのリンクで、CoRichシステムで予約しました。
当日受付でSuicaで支払い、座席指定の券をもらいました。
(クレジットカード等、他の電子決済にも対応している様子)

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。様々な年代層の客がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・ギャル
・青春
・会話劇

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

ストーリーは事前紹介の通り。かつてのギャル、ギャルサー「自由慈愛(フリージア)」の面々は、気がつけば令和になって、「おばさん」になってる。「かなぼぼ」とい名の、かつてのサークルのリーダーに呼ばれ集まってみると、そこには、まだギャルをやってる「かなぼぼ」。あの頃出来なかった解散イベ(?)をやろう、と言い出す。渋谷でブイブイ言わせて飛ぶ鳥を落とす勢いだった頃と、徐々にフェードアウトしてうやむやに散ってしまった頃の、サークル「自由慈愛」。ギャルファッションの平成の若い頃と、令和で「おばさん」になって「くすんだ色の服」を着ている、令和の今。それぞれは、2人の別のキャストで演じられる。かつてのメンバーの様子を、回想して振り返りながら、メンバーのそれぞれの様子や想いを描く青春群像の物語。

2000年前後の「ギャル」なピンクピンクな雰囲気。所々に挟まれる、懐かしいパラパラのダンス。チラシの雰囲気からも、もっとギャル・ギャルした、男が観ちゃイケナイような世界のお話かなと想像していたし、ちょっと期待もしていたのかもしれない。でも予想に反して、ストライクな青春もの。「ギャルサー」という青春時代をすごして、その青春をちゃんと終わらせられなかった者たちの、振り返りの物語。その意味ではどこかで観た事があるような、ベタな物語ではある。あるいは、高校演劇で取り上げられそうなテーマの物語。

ギャルサー。私の青春には全く関りが無かったけれど、それでも「青春のほろ苦い何か」は、私にもヒシヒシと理解出来る。ド・ストレートに語ると、それなりに重い感覚にもなりそうだけれど、パラパラと、ユーロビート(?)な曲たちで、それを打ち消そうとするかのように描かれる物語。ひとつの時代への、青春への、ほろ苦さを伴うケリの付け方。・・・でも、後半になってくると、ギャルなノリでも打ち消せない程の、青春の苦さ全開で、気がつくとちょっと目頭が熱くなる。ベタな物語故に、前半である程度ストーリーは読めてしまったけれど、青春のほろ苦い思い出をちょっと垣間見れる、暖かいお話だった。

劇団二度目。前回は、OFF OFFに保育園の空間が、割と精密に展開されていた記憶。今回もピンク色な、あの頃の、イベントスペースの再現だったのだとは思うけれど。駅前劇場は間口が広い。キャストが横一列に整列してパラパラを踊るのは壮観だけれど、舞台美術はちょっと変に間延びした空間が多くて、全体のっぺりしてる感覚。OFF OFFにギッュと詰めたら、もう少し雰囲気出るかなぁ、なんて事を思う。

舞台#芝居,#劇団癖者