<観劇レポート>U-33project「コスモポリタン」

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【ネタバレ分離】 U-33project「コスモポリタン」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名U-33project
U-33project ver.11
コスモポリタン
脚本結城ケン三
演出結城ケン三
日時場所2023/05/24(水)~2023/05/28(日)
王子小劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

2015年8月に発足した演劇団体​
読み方はユーサンサンプロジェクト 主宰は結城ケン三

世の中で話題になる出来事、ニュース、思考は全て
「マジくだらない〇〇」からなるという考えの元に作品を提供
“笑いを取りにいかない笑い”のスタイルを基本に
日常、非日常にある不条理に様々な視点で噛みつき
ユーモアで真意を隠すスタイルによって
笑いの中に真面目なテーマを隠しメッセージを伝える
憂と遊が燦々としている作品を提供します

U-33project

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

"宇宙の果て"を見てみたいと君は言った

「そこには何があるのだろう?」

そう語る横顔に私の胸も高鳴った

胸を高鳴らせた人々は集まり、私たちは一つの社会になった

世代を超えた長い旅が、今ここから、始まるー

ーXXXX後

「昨日のドラマ見た?」
「マジ泣けたよね!」

そこにいたのは普通の生活をする人々だった。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2023年05月24日
19時00分〜
上演時間90分(途中休憩なし)
価格3500円 全席自由

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

※メンタルの余裕が無く、しっかり書き上げる余裕が取れないため、当面は感想のメモだけ残しています。こぼれ落すより、何かしら残しておきたい。後々振り返って、もう少しちゃんとした文章に仕立てあげるかもしれません。

「青臭い」ものを的確にとらえて舞台に上げる作風が好きで、ここの所必ず観ているU-33project。今回も青臭い。「宇宙の果てをみてみたい」という夢は現実的なのか。あるいは逃避なのか。いわゆる将来の堅実な夢を持たねばならないのか。あるいは「お金持ち」「インフルエンサー」「お姫様」みたいな夢は馬鹿にするべき事なのか。缶コーヒーの懸賞でたまたま当たった「隕石」に乗って、宇宙の果てを目指す。夢を追う人々は、何世代も子孫を残しても尚、夢にたどり着けていない。そして「宇宙の果てを見たい」と言った主人公は、宇宙の果てにたどり着いてもそれを認識できない・・・。そんな話。

漠然とした夢と、具体化した夢。やっぱり若い頃に持つ夢。その青い何かを表現しているのだとは思うのだけれど。ちょっとテーマが分かり難い。抽象的な劇であるが故に、二項対立を観客がどう気が付くか・・・がポイントのように思うものの、見えてこない。その部分にどうにもイライラしてしまう。いつもの切れ味の良いナイフが、今回は見えてこない。あるいは、「宇宙の果て」と叫ぶのは、世襲による人間の地位の固定化かな…なんていう事も考えるのだけれど、やっぱり「若い頃の夢」と「現実になる夢」が、何を指しているのか…という物語として捉える方がしっくりくる。ただ、とうにも焦点がボケてしまって、分かったような分からないような。そんな、ぼやけたお話に落ち着いてしまった印象を受けた。

主演の中村透子の緩急自在はエネルギッシュで印象に残る。彼女を観ているだけでも、ちょっと元気が出てくる。U-33project以外ではまだ拝見した事ないので、他の団体の作品でも観てみたいと思う。

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