<観劇レポート>U-33project「燦々」

#芝居,#U-33project

【ネタバレ分離】 U-33project「燦々」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名U-33project
U-33project実験的短編集
燦々
脚本結城ケン三
演出結城ケン三
日時場所2023/08/16(水)~2023/08/20(日)
王子小劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

U-33project とは

2015年8月に発足した演劇団体​
読み方はユーサンサンプロジェクト 主宰は結城ケン三

世の中で話題になる出来事、ニュース、思考は全て
「マジくだらない〇〇」からなるという考えの元に作品を提供
“笑いを取りにいかない笑い”のスタイルを基本に
日常、非日常にある不条理に様々な視点で噛みつき
ユーモアで真意を隠すスタイルによって
笑いの中に真面目なテーマを隠しメッセージを伝える
憂と遊が燦々としている作品を提供します

U-33project

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

◆ストーリー◆
暑い夏にお届けするちょっと涼しい短編集
『燦々』

ユーモアで真意を隠す人生を歩んだ私の
コメディなのか、ホラーなのか、群像劇か
バリエーションに富んだ実験的短編集

○其の一
【ワンダフルな人生】

「私より辛い人生の人はいない!断言出来る!」

自分の人生に不満がある私
そんな私の目の前にある日神様が現れる

「私は神様、願いを叶えよう」

私の幸せな人生がスタートする!

○其の弐
【謝ったら死ぬ病】

私はすぐに謝ってしまう

自分が悪くても謝る。
自分が悪くなくても謝る。
謝ってしまったことに謝る。

そんな私が診断された病気

“謝ったら死ぬ病”

どうやら今まで謝りすぎてしまったようだ
これから私は謝らずに人生を送れるのだろうか…

○其の参
【意味不明】

「なぜこの人は私なんかにこんなに優しくしてくれるのだろう?」

常に私が思っている疑問

何か得があるのか?
誰にでも優しいのか?
もしかして暇なのか?
ひょっとして私の事が好きなのか?

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2023年08月16日
19時00分〜
上演時間100分(途中休憩なし)
価格4000円 全席自由

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

実験短編集ということで、概ね30分の短編が3本。上演順は、あらすじから変更になっていて、「謝ったら死ぬ病」「ワンダフルな人生」「意味不明」の順番。前2本は、U-33projectらしい、ちょっと青々しいお話だけれど。正直なところあまり記憶に残らず。三本目「意味不明」が、あまり観た事ないタイプの芝居で印象に残る。それぞれのメモ。

「謝ったら死ぬ病」

謝ったら死ぬ、怒ったら死ぬ…等々の病を抱えている人が集まってくる話なのだけれど。結末の落し方がちょっと意味が分からない。結局救われたのか、救われなかったのか。ごにょごにょっとお茶を濁されて終わった感じ。

「ワンダフルな人生」

自己肯定感全開…って事なのだろうか。話としては理解しているつもりだけれど、どうにもピンと来ない。主役を演じている岸鮫子の演技が、ハキハキしていて印象に残る。お話というより、途中からは彼女の演技を楽しむ方向に舵を切った。

「意味不明」

面白かった。いろんな解釈が成立しそうに思うが、私としてはおそらく、あなたと友達でいることの不思議、何故あなたは、私と友達でいてくれるのか・・・について、「私」が「あなた」に、内面的な問いかけをし続けている話なのだろうと思う。後半は、ちょっとくどいかなぁとは思うものの、相手の事を考えつつ、控えめに問いかける様が面白い。正に友達関係って「意味不明」だよなぁと思う。「あなた」を演じるU-33project常連の中村透子と、「私」を演じるチカナガチサトのキャラクター・声が合っていて、不思議な魅力を醸し出す作品だった。

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