観劇

【観劇レポ】丸丸企画「株式会社 走馬灯 サービス部特別対応課」

【ネタバレ分離】 丸丸企画「株式会社 走馬灯 サービス部特別対応課」の観劇メモです。

初回投稿:2026年06月06日 11時17分
最終更新:2026年06月06日 11時17分

公演前情報

公演・観劇データ

項目 データ
団体名 丸丸企画
第2回公演
株式会社 走馬灯 サービス部特別対応課
脚本 佐織祥伍
演出 佐織祥伍
日時場所 2026/06/04(木)~2026/06/08(月)
早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

丸丸企画(まるまるきかく)

2025年、早稲田大学演劇研究会を母体に旗揚げ。
作・演出を佐織祥伍が担い、役者にふじまるまりこ、環ここ、川元優輝の4人からなる劇団です。

丸丸企画

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

 アヤミは人生を畳む準備をしていた。

 遺書を書き、

 財産を整理して、

 ありとあらゆるサブスクの登録を解除し、

 ファミレスで彼氏と別れ話を済ませる。

 そんなときに聞こえてきた隣のボックス席の話。

 「走馬灯って⾒たいものを選べるんだってさ。」

 辿り着いた「株式会社走馬灯」。

 案内されたのはサービス部特別対応課。

 

 あのとき死んだ友達はどんな走馬灯を見たんだろう。

 記憶をたどるところから始まる、身辺整理系喜劇。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目 データ
観劇日時 2026年06月05日
19時00分〜
上演時間 100分(途中休憩なし)
価格 1500円 全席自由

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。

感想(ネタバレあり)

技術が進んで、人間の記憶を取り出せるので…いざ死ぬ時に、走馬灯として見たい記憶をあらかしめ選んでおいて、手首にしたデバイスが死を検知すると…その走馬灯が見れるサービスがある世の中。唯一の友人を自殺で亡くして途方に暮れているアヤミは、彼氏との関係も精算してそのサービスを申し込みに来る。そこに、彼氏と別れ話をしていたのを偶然隣で来ていたファミレスの客も加わって。走馬灯のシーン…要は過去の記憶を選ぶ話。

旗揚げ後第2回公演。旗揚げ前の準備段階の公演を拝見して…観るのは2度目にあたる。そういえば第1回公演はインフルエンザになって観れなかったんだった…。早稲田大学演劇研究会(通称、早大劇研)、コロナ他いろいろあってで止まってしまっていたアンサンブル制度(劇研内の複数劇団制度)が復活したのかな?早大劇研内の企画を、劇団名義だけとして公演を観るのは久しぶりな気がする。

むちゃくちゃに面白い作品だった。結果的には自殺を扱っているにも関わらず、話のテイストはどこまでコメディでどこまでも軽い。軽い会話のやり取りが中々に軽快で、でも語感が鋭い。お洒落だけどどこまでも下らない会話。クスクスと笑いながらも、センスの良さが心地よい。

走馬灯を選ぶ…要は走馬灯にしたいシーンを選ぶ中で過去を振り返って、人生の場面の意味を捉え直す物語。自殺した親友との場面も振り返りつつも、結局のところその死に極端な意味付けなんて出来なくて、その事に気がついていくアヤミ。テーマを強引に言うなら「人生に意味なんてない。他愛もない人生の瞬間が何よりも大切な人生。それを大切にしなさい」という事なのだろうけれど。…まあ言うてもそのテーマ自体はありきで一歩間違えば「臭く」なるので、コメディライクに迫りつつ、180度ネジれた侵入角のボールで勝負してくる…的な感覚だろうか。テーマを「臭く」せず、でもしっかりと真正面から描かれているのがよい。

過去の記憶を振り返るときの場転が面白い。床が黒板のように黒くて、そこに白いチョークで「机」「ベッド」「TV」とか描いていく。その様子を天井にあるカメラが写していて、舞台後方の白い板(ブラインド)に投影する。仕掛けを知ってしまうと、もっともっと上手く使えるんじゃない?という気がするが、なかなか見かけない演出に驚き。「タイ料理だけにタイタニック(うろ覚え)」のツッコミと、走馬灯に流す映像候補「(彼が)スパイスからカレーを作ると言い出した日」というのがツボ。事務所の後方の机は結局使われなかったが、松岡修造のカレンダーが置いてあるのも、この会社の社風を表していてなかなかにツボる。

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