【ネタバレ分離】 「アニオー姫」実行委員会「ミュージカル『アニオー姫』」の観劇メモです。
もくじ
初回投稿:2026年09月26日 12時34分
最終更新:2026年09月26日 12時51分
公演前情報
公演・観劇データ
| 項目 | データ |
|---|---|
| 題 | ミュージカル「アニオー姫」 |
| 脚本 | ハー・クアン・ミン、大山大輔 |
| 演出 | 大山大輔 |
| 日時場所 | 2026/09/11(金)~2026/09/27(日) KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
はじめに
遥か400年前、日本とベトナムの海を越えて紡がれた一つの愛がありました。朱印船貿易の時代、長崎の商人・荒木宗太郎は、現在のベトナム中部にあたるクアンナム国の王女・ゴックホア姫と出会い、やがて国境を越えて結ばれます。姫は長崎の人々から「アニオーさん」と呼ばれ親しまれながら、嫁入りした異国の地で生涯を送りました。その物語は、今も長崎の祭「長崎くんち」に受け継がれています。この史実をモチーフとした新作ミュージカル『アニオー姫』が、2026年9月、KAAT神奈川芸術劇場で世界初演を迎えます。アニオー姫役に元宝塚歌劇団花組の実力派、音くり寿と、ベトナムでのオーディションで選ばれた新星ドー・ファン・ザ・ハン。荒木宗太郎役には、東京藝術大学を卒業し『エリザベート』などで圧倒的存在感を放つ田代万里生と、『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』などで活躍する小野田龍之介が出演!総合演出にはオペラやミュージカルの経験豊富な大山大輔、振付に本間憲一を迎え、日越外交関係樹立50周年記念オペラの双子作として、二国の友情と希望を未来へと響かせます。心弾むシーンに笑みがこぼれ、気づけば胸が熱くなる——。愛と絆の舞台にご期待ください。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
あの日の出逢いから、すべてが愛しい日々。
17世紀初頭の大航海時代。交易で賑わう港町ホイアンで、日本の長崎からやってきた商人荒木宗太郎と、人々に愛される王女ゴックホア姫とが運命的に出逢う。好奇心旺盛なお転婆姫と、海を越えて夢を追う宗太郎。二人は、国も身分も越えて心を通わせていく。
港町にあふれる笑い声、賑やかな仲間たち。嫁いだ先の長崎の町で、姫は「アニオーさん」と呼ばれ親しまれながら幸せに暮らしていた。その矢先、鎖国という時代の荒波が襲いかかる。それでも、二人は希望を胸に抱き、流れゆく時のなかで、愛する人たちと未来を紡ぎ続けていく。
「長崎くんち」の演目として、現在にまで語り継がれる史実に着想を得て描く、国を越え愛し合った二人の幸せに満ちた日々。今なお輝き続ける愛の物語をオリジナルミュージカルでお届けします!
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
| 項目 | データ |
|---|---|
| 観劇日時 | 2026年09月25日 12時30分〜 |
| 上演時間 | 165分(20分の休憩を含む)(70-休20-75) |
| 価格 | 10000円 全席指定 |
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
ミュージカル『アニオー姫』
物語は紹介の通り。実在の人物である荒木宗太郎と、ベトナムの王女ゴックホア姫の物語。江戸時代初期、まだ朱印船貿易が行われていた頃に王女が日本へ渡り、その後、鎖国政策によって荒木宗太郎はベトナムへ渡れなくなり、王女はそのまま日本に骨を埋めた……という史実に基づいている。ただ、軽く調べた限りでは、かなりの部分を想像で補い、二人の愛と絆の物語として描いた作品だ。
ちょっと調べてみると……もともとは2023年ごろにオペラとして制作されたものらしい。その後、ベトナムでの音楽劇公演を経て、日本でミュージカル化された。背景の事情までは細かく調べていないけれど、おそらく国際親善、とりわけ日本とベトナムの親善という要素も強いのだろう。それゆえか、非常に多くの協賛企業・団体が名を連ねている公演なのかな……と想像する。
率直に言ってしまうと……史実に寄りかかりすぎていて、物語はイマイチ。時間の流れも直線的で、基本的に登場人物はみんな「いい人」として描かれているものだから、葛藤に欠ける。前述の通り、親善という目的が前提にあると、あまり尖ったストーリーを描くのは難しいのだろうなぁ。史実にない部分を想像で補いつつ、その展開も無難なところに丸く収めた……という感覚。ミュージカルであっても、ある程度のストーリー性を求める私にとっては生ぬるく感じられ、いまひとつ乗れなかった。
「曲」は耳に残りこそしなかったけれど、ミュージカル好きのツボを押さえまくった曲のオンパレード。また、KAATで生オケを聴くのは久しぶりだったが、演奏もよかった。そして出演者の「歌」がすごい。私がミュージカル俳優に詳しくないせいか、お名前を存じ上げている方は少なかったのだけれど、歌唱力がすごい方が次から次へと歌い上げていく。俳優たちの「歌」に酔いしれた。売店でパンフレットを斜め読みしたら、すごい方がたくさん出演している作品だったのね……(買わなかったけれど)。ドー・ファン・ザ・ハンと小野田龍之介の掛け合いが素晴らしく、今井清隆の父親役もとても印象的だった。
舞台美術にはプロジェクションマッピングが多用されていて、正直なところ、チケット代の割にはお金がかかっていないなぁ……と思う。「歌唱力の高いミュージカル俳優をそろえること」と「演奏のクオリティーを高めること」に全振りした作品だったのかなぁ。それはそれで楽しいのだけれど、後方の客席には空席が目立ったので、こうした作品を求めている人に宣伝が届いていないのかなぁ……と感じた。
舞台上部にベトナム語の字幕があった。ただ、私の周囲では字幕を見ながら観劇している人を見かけなかった。マチネ公演だったため客層が違ったのか、単に情報が字幕を必要としている層に届いていなかったのかは分からない。





関連記事