<観劇レポート>劇団青年座「シェアの法則」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団青年座「シェアの法則」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 劇団青年座 |
回 | 第244回公演 |
題 | シェアの法則 |
脚本 | 岩瀬晶子 |
演出 | 須藤黄英 |
日時場所 | 2021/01/22(金)~2021/01/31(日) ザ・ポケット(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページに開設があります。日本でも有数の劇団かと思います。
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
東京にある築四十年ほどの一軒家で暮らす春山夫婦。
自宅を改装して始めたシェアハウスには、
年齢も職業もバラバラの個性的な面々が住んでいる。
妻の喜代子は、食事会を開いたり、相談に乗るなど、
住人たちの母親のような存在だった。
そんなある日、喜代子が怪我をして入院することに。
それをきっかけにしばらくの間、
夫の秀夫が妻の代わりを務めることになったのだが―――。温かい眼差しで社会の問題点を見つめる、
日穏-bion-の岩瀬晶子が、
新作書き下ろしで青年座に初登場!
観劇のきっかけ
チラシが気になって、の観劇です。
過去の観劇
- 2021年02月13日劇団青年座研究所「萩家の三姉妹」
- 2020年02月25日劇団青年座研究所「ブンナよ、木からおりてこい」
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2021年1月25日 19時00分〜 |
上演時間 | 115分(途中休憩なし) |
価格 | 3840円 全席指定 |
チケット購入方法
劇団ホームページからのリンクでチケットを予約しました。
当日受付でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は7:3。平日マチネですが、シニア層の観劇が多かったように思います。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・会話劇
・人情劇
観た直後のtweet
青年座「シェアの法則」115分休無
シェアハウスを巡る人情劇。昨年観た「ののじにさすってごらん」を思い出す設定。人情劇ならではの清々しさはあるものの、登場人物が悩みを語ってしまってる感がちょっと気になったかな。 pic.twitter.com/Hjot7oyErD— てっくぱぱ (@from_techpapa) January 25, 2021
映像化の情報
情報はありません。
満足度
(3/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
シェアハウスに住む人をめぐる人情もの。借金を抱えたシングルマザーや、中国からの技能実習生、演劇の役者、東日本大震災で婚約者を無くした人々が、心優しい大家さんの経営するシェアハウスに集まるも、大家さんは入院してしまって不在。後に残された大家の夫が、家賃を上げて立ち退きを迫る中、それぞれの生活の事情が見えてくる・・・と、強引にまとめてしまうとこんなお話。
設定が、昨年観た青年団リンク やしゃごの「ののじにさすってごらん」に非常によく似ていたので、この作品について思い出すことが多かったが、どちらかというと人情劇に寄せたような感覚。笑いありつつも、最終的には、大家の夫と、その息子との和解につなげていく。新喜劇なんかを連想させるような、ハートフルな作品だった。
ただ、登場人物がそれぞれ、自分の悩みを自ら進んで語っている感覚があって、その点がちょっと気になって、観ていて上手く感情が乗らなかった。中国の都市戸籍/農村戸籍の話や、東日本大震災の話は、ひとつひとつはとても深刻なんだけれど、苦悩が匂い立つというより、登場人物自身が「私は違う」「大変だった」と語ってる感覚。実際にその苦悩にある人は、なかなかああいう風に、あっけらかんと苦悩を語るのが自然なのだろうか、と考えてしまう。どうも苦労語りしているのが、不自然というか鼻についてしまった。
気になった役者さん。若林久弥、ちょっとミステリアスでぶっきらぼうだけれど、人への眼差しが暖かいのがいい。医者への道をあきらめて、作家になって出した唯一の本…という設定がいいな。森脇由紀、その本に「人生を救われた」っていう下りが好き。プリン食べたのを延々言われるのに、すねている様、観ていてとても魅力的に見えた。