まだ間に合う公演レポ(27日0時)
●6/30(木)まで MCR「アカデミック・チェインソウ」
●11/30(水)まで 楽市楽座「ゆりあげ」

<観劇レポート>劇団水中ランナー「つぎはぎ」

#芝居,#劇団水中ランナー

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 劇団水中ランナー「つぎはぎ」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名劇団水中ランナー
劇団 水中ランナー第十二回公演
つぎはぎ
脚本堀之内良太
演出堀之内良太
日時場所2022/05/18(水)~2022/05/22(日)
サンモールスタジオ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

団体の紹介は見当たりませんでした。

劇団水中ランナー

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

ー第14回杉並演劇祭大賞受賞作ー
新たなキャストで描かれるそれぞれの家族の形

ある男が書類にサインする。それを見守る人々。
幼少期を共に過ごした者たちが織りなすつぎはぎの物語。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年5月18日
19時00分〜
上演時間110分(途中休憩なし)
価格4000円 全席自由 前半割

チケット購入方法

劇団のホームページからのリンクで予約しました。
当日、現金でお金を支払いました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。様々な年代の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・会話劇
・考えさせる

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

自分なりにまとめたストーリー

子供時代を、児童施設で過ごした面々。大きくなって、それぞれの生活を営んでいるけれど。あるきっかけで、その児童施設で共同生活を営むようになる。児童施設で育って、その後結婚した二人のうち、英二が不治の病に侵されて、余命半年もないという。治療を拒んで、最後の時間をかつての仲間たちと過ごす事を選んだ、英二。妻のお腹には、新しい命が宿っている。その事を、取材に来た作家の視点で描いた作品。

感じた事

ここ2本、自分にはとても作品がハマったので、気になっている劇団水中ランナー。今回も!…と期待値をかなり上げてしまったのが悪かったのか、全く手に合わない作品だった。緻密に作られた、児童施設の台所と居間。そこに描かれる、奇妙な共同生活の様子。

物語の中で、英二が(不治とはいえ)緩和などの治療を拒んで、思い出の家での共同生活を選ぶ。それを受け入れようとする妻と友達。その事を受け入れられない友達と作家。人生最後の時の過ごし方の選択の、対立構造のようなものが描かれるのだけれど…。どういう類の病気にかかっていて、どうして治療を選択しなかったのか…要は、病名含め、病気に対する現実味が全く無くて、対立構造のどちらにも与することができなくて困る。

ガンだったら?、遺伝子の病気だったら?、など、自分の中で、具体的な病気を当てはめて考えて観る。それぞれで「取り得る選択肢」が変わってくるように思うのだけれど、そのあたりが全く描かれず、一向に感情移入できない。あるいは、極端な二択じゃなくて、思い出の児童施設で過ごしながら在宅医療で治療を受ける…とかの選択肢があったんじゃないのか?なんて事を思ってしまうが、病名が分からないので、その想像が正しいのかも分からない。あるいは「不治の病」は、ある種のメタファーなのかな…と考えて観るのだけれ、どうまくいかない。この部分、病気の現実味の無さが強くて、とにかくしっくりしない。

親に捨てられたり、様々な事情があって、幼少期を過ごした場所。そこに、大人になって、各々が戻ってくる…、という設定は意味深で面白いのだけれど、時折、過去・未来を行き来する物語は、「どうしてこの施設に戻ってこようと思ったのか」という大事な行動の意図や思いがほとんど語られず、既に仲間が戻ってきている所から話がスタートしてしまう。実は「戻ろう」と思う過程こそを、観ている側は知りたいように思うのだけれど(回想でもなんでも)、そのあたりは殆ど描かれていないので、「そういう不思議な場所がありました」というお仕着せのテーマに見えてしまって辛い。

ラスト、時折挟まれる「別の時間」の話は、未来から過去を振り返った視点、お腹の中の子供が、大きくなった時の未来からの視点であることが分かるのだけれど…途中、行ったり来たりする時制の切り替えが、どうも上手く理解できてなかった。ラストで、あっ、と合点はしたものの、ひょっとしてこんな大事な事に気がつかないなんて…私鈍感かも…なんていう風に思ってしまう。現実的なセットを組み上げている分、時間の変化を表す要素の演出がもう少し明確になっていないと…何を意図した「別の時間」なのか、イマイチ理解ができなくて困ってしまった。