<観劇レポート>room42 「ラブ・ストーリーは特戦隊」

#芝居,#rom42

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 room42「ラブ・ストーリーは特戦隊」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名room42
「ラブ・ストーリーは特戦隊」
脚本白坂英晃
演出白坂英晃
日時場所2021/06/09(水)~2021/06/13(日)
OFFOFFシアター(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

関東でフリーで役者活動をしている、野村亮太が立ち上げた演劇ユニット。
2011年に、WSで一緒になった役者とした、
「お互いに芝居を続けていたら、7年後一緒に芝居を作ろう」
という口約束を実現するために、2018年に野村が作った企画ユニットである。
公演後は、野村の個人ユニットとして活動。
​主催公演を行いつつ、安価で、長期的に演劇を学べる場として、演劇WS「play room」フリーで活動している俳優大和田あずさと気ままに公演をする「おおわだのむらのきかく」​などを運営。

room42

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

秘密結社や怪人が街に蔓延る、この世界。

そんな人々の生活を守るべく、戦うことを仕事にした人たちがいる。

特殊な能力を有し、特別な教育を受け、彼らは「ヒーロー」になった。

これは、とあるヒーロー会社で起きた、オフィスラブの物語である!!!

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年6月10日
13時30分〜
上演時間95分(途中休憩なし)
価格6000円 全席自由 2作品セット券

チケット購入方法

劇団ホームページからのリンクで予約しました。
当日、受付でお金を支払いました。

客層・客席の様子

男女比は5:5くらい。
若い層が目立ちましたが、様々な年齢層の人がいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・ラブコメディ
・ヒーロー

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(3/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

怪人を倒すヒーローは、今や企業に所属して、スポンサーを得ながら金儲けしつつヒーローを倒す存在に。そんなサラリーマンヒーローののり子は、戦友の先輩ヒーロー、タカシに淡い恋心を持っていた。しかし先輩ヒーロー能力が落ちて別の部署に異動になる事になりそうだ。そんな時、企業に所属しないフリーのユーチューバーヒーローが出てきた。ヒーローの生き方を模索しつつ、なかなかお互いの気持ちを言えない、のり子とタカシ。二人はどうなるのか…。という物語。

オフィスラブ…というより、オフィス青春ラブストーリーと言った方がいいかもしれない(そんなジャンルあるのか知らないけれど)。会社で、同じ部署のチームワークでヒーロー頑張りながら、恋も・・・みたいな話。物語のテンポも良くて、とても観易い物語。ちょっと華奢な感じののり子が、ウジウジ悩んでいるのが可愛い。

「ヒーローが会社員になった」って設定は、面白いのだけれど。どうしても物語が、隠喩的な要素を含んでしまう・・・というかむしろ、何かの隠喩になっている事を期待してしまう自分がいる。「嫁が連れてきた結婚相手はゴジラでした」「娘はイグアナでした」…みたいな物語は、社会的な背景と突拍子もないものを組み合わせる事で、一回りして戻って、社会的な何かを比喩的に表している表現になっている…という構図への期待感が自分の中にある。この物語は隠喩的な要素を上手く使いこなせてるようには見えなくて、単に「ヒーローが会社員」な、変わった世界のラブストーリー、だったかなぁ、というのがちょっと不満だった。

ここ二年くらいでも、ヒーローをモチーフにした物語は何度か観た気がする。最も印象に残っているのは、埋れ木「降っただけで雨」。ヒーローが「大きな仕事」とか「家庭」とか、そういうものを象徴していれば、いろいろと想像が膨らむのだけれど。そんな事を考えていると、私にとっても「ヒーロー」という存在は、特別なモチーフなんだなぁ、というのを感じた。

印象に残った役者さん。Q本かよ、恋してはにかんでる様がなんだか可愛い。やる気なさそうに仕事している場面と、呑んでクダ巻いている時との落差も面白く。魔法少女をちょっと期待してしまった。

舞台#芝居,#rom42