<観劇レポート>東京にこにこちゃん「シュガシュガ・YAYA」

#芝居,#東京にこにこちゃん

【ネタバレ分離】 東京にこにこちゃん「シュガシュガ・YAYA」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名東京にこにこちゃん
シュガシュガ・YAYA
脚本萩田頌豊与
演出萩田頌豊与
日時場所2023/07/12(水)~2023/07/19(水)
OFFOFFシアター(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ツイッターにはこんな紹介があります。

日本一チケットの取れる劇団。

東京にこにこちゃん

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

今作、大学4年間の話。
青春を真っ直ぐ掲げてしまうと、馬鹿にされ指さされ、石を投げられると思うので、何かしらで包んで青春を隠すように物語を作りますが、今作は何も包んでない真っ直ぐな青春を掲げます。何もなかった人間が、1秒だって離したくない楽しくて楽しくてしかたない4年間を過ごす。
誰だって、出なくていいなら出なかった「その場所」の話です。
これは出ていくまでの物語。
俺はまだそこから出られていないんだろうな。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2023年07月12日
20時00分〜
上演時間105分(途中休憩なし)
価格3000円 初日割 全席自由

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

大学の演劇研究会。何だかよく分からないまま入部して、何だかよく分からないまま演劇をやり。24時間出入りできるサークル部室棟に住み込み、何者かになりたいと思っていた時代。でも先輩は、ひと学年、ひと学年、卒業していく。何者にもなれないまま卒業し、部室棟を去っていく。何者かになりたいという想いだけは強い青春。それでも、誰もが何者になれるわけではない。儚い時間と、どこか郷愁のような想いをにこにこちゃんらしく描いた青春コメディ。

昨年末以来だから、久々のにこにこちゃん。待ってました!と初日に観劇。学年が上がるごとに、どこかリフレイン、ループされる部室でのやりとり。にこにこちゃんらしい、馬鹿馬鹿しいデフォルメ芝居。そして、断ち切りたくても断ち切れない「あの頃」への想い。その描き方は、とても面白いのだけれども。

どうにも昨年観た3作があまりにも良かったので、期待値を上げ過ぎてしまったのだろうか。面白いのだけれど、感情に響いてくる・・・という程でもない。イマひとつ乗り切れないままの終幕で、どう受け止めたものかなぁというのが正直なところ。もっとガツンガツン来て欲しいっていう感覚が抜けないまま終演。

劇中、コンプソンズ(トンプソンズ?)や排気口(排水溝?)、地蔵中毒(仏像中毒?)など、東京にこにこちゃんのライバルの劇団がモジって登場するのが面白い。大学時代の物語としては、他人の評価が嫌でも気になってしまう・・・という事の表現なのだろうけれど。個人的には、にこにこちゃんはにこにこちゃんの面白さがあるので、あまり周りを意識し過ぎる必要はないのになぁ、なんて事が頭をよぎる。

気になった役者さん。菊池明明、サークル部室棟に住み込んでいる割には妙に小綺麗だけれど。特にお母さんのように、時に等身大に、青春の中を生きる姿が印象に残り。

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