<観劇レポート>東京にこにこちゃん「どッきん☆どッきん☆メモリアルパレード」
【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 東京にこにこちゃん「どッきん☆どッきん☆メモリアルパレード」の観劇レポートです。
もくじ
公演前情報
公演・観劇データ
項目 | データ |
---|---|
団体名 | 東京にこにこちゃん |
題 | どッきん☆どッきん☆メモリアルパレード |
脚本 | 萩田頌豊与 |
演出 | 萩田頌豊与 |
日時場所 | 2022/02/16(水)~2022/02/20(日) シアター711(東京都) |
団体の紹介
劇団ホームページにはこんな紹介があります。
【 東京にこにこちゃん 】
和光大学在学中に2013年に主宰脚本演出の萩田頌豊与が立ち上げた団体。
観終わったあと、5分で忘れる喜劇をモットーに雑音のようなボケをツッコミなしでダダ流す、お笑いノイズには定評がある。
因みに、今、日本で1番チケットが取れる団体。
過去の観劇
- 2024年10月03日【観劇メモ】東京にこにこちゃん「RTA・インマイ・ラヴァー」
- 2024年03月04日【観劇メモ】東京にこにこちゃん 「ネバーエンディング・コミックス」
- 2023年07月15日東京にこにこちゃん「シュガシュガ・YAYA」
- 2022年12月31日東京にこにこちゃん「ゲラゲラのゲラによろしく」
- 2022年07月22日東京にこにこちゃん「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!」 ・・・つづき
事前に分かるストーリーは?
こんな記載を見つけました
「春は再会の季節だ、とどっかの偉人が言ってたような気がします。
人生30年生きると、数多の一期一会を繰り返します。
『いつか必ず有名になるんで、その時は思い出してください。』と約束をして、
さよならを言った人達に。
再会するための1歩目の作品になると思います。」
ネタバレしない程度の情報
観劇日時・上演時間・価格
項目 | データ |
---|---|
観劇日時 | 2022年2月18日 19時00分〜 |
上演時間 | 100分(途中休憩なし) |
価格 | 3300円 全席自由 |
チケット購入方法
劇団ホームページからのリンクで予約しました。
当日、受付で現金でお金を支払いました。
客層・客席の様子
男女比は、7:3くらい。
40歳upの男性が多かった気がします。
観劇初心者の方へ
観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。
・コメディ
・泣ける
・笑える
・恋
観た直後のtweet
東京にこにこちゃん「どッきん☆どッきん☆メモリアルパレード」100分休無
劇団初見。やっと観れたよにこにこちゃん。中盤若干ループ感あって、泣くとは全く思わなかっんだけど。最後、ホンモノの切なさを突きつけられてびっくり。あんな切なさ、いつぶりだろう。80年代のSFっぽい影あり。超オススメ! pic.twitter.com/FZ4cv56YSj— てっくぱぱ (@from_techpapa) February 18, 2022
映像化の情報
情報はありません。
満足度
(5/5点満点)
CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
感想(ネタバレあり)
いろんな人からお勧めされていた、東京にこにこちゃん。どういう訳か、いつもタイミングが合わず観れてなかったのだけれど。やっと観れた。満を持しての観劇。
ストーリーは。恋愛シミュレーションゲームの中。転校してきた主人公は、全クリ、裏メニューを目指して、一人ひとり告白していく。そんな中、告白する対象になっていない保健の先生が気になる。ゲームの中のキャラクターは、主人公の前では決められたことしか言えないけれど、控室みたいなところで本音を話している。主人公は、保健の先生に告白できるのか…というお話。
恋愛シミュレーションゲームの、舞台での再現度がとにかく凄まじく精密。スクリーンに映し出される、ドットの粗いゲーム画像。天から聞こえる声の選択肢を選びつつ、何とかすべての女子に告白しようとする主人公。ゲームは「ときめきメモリアル」・・・いわゆる「ときメモ」のパロディ。私自身はやった事は無いけれど、1990年代あたりでよく出ていた、シミュレーションゲームをなぞっている。細かいネタでの笑いを交えながら、ゲームの再現描写。・・・とにかくたくさんの女子に告白するゲームだから、中盤ちょっとマンネリループ感はあるものの、その感覚だけでも楽しい。
ただ、ゲームの再現だけだと、楽しいものの、それ程感動する話でもないのだけれど。ラストに向かう下りが、とにかく切ない。プロクラムの外…決められた動きの外で動きだしたキャラクターと、バグに協力を得ながら、保健の先生に告白に向かう。その過程がとにかく切ない。自分にとっては大切な、恋心。他人から見たら、コメ粒ほどに小さいもの。でも、その純粋な感情を、とにかく追い求めていく。その愚直なまでの自分への正直さに、自然と涙してしまう。・・・まさか涙するなんて、中盤のゲームの再現からは想像できなかったけれど。
ラストの高揚感にのせた感情は、きっと演劇じゃないと再現が難しい。桜の花びらが散る中、号泣する主人公に思わず涙。それぞれの心に宿る、コメ粒くらいの恋心を、ド直球に肯定されたような、そんな感覚。終演後に客電がついて、思わずニンマリとしてしまう。そんな演劇だった。
役者さんのグルーヴ感というか、適材適所な感覚が素晴らしい。役名の対比が書かれていなかったので、役者さんの名前を追えてないのだけれど、保健の先生と、三つ子の3人姉妹、サイボーグな外人の子が印象に残る。