<観劇レポート>東京にこにこちゃん「どッきん☆どッきん☆メモリアルパレード」

#芝居,#東京にこにこちゃん

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 東京にこにこちゃん「どッきん☆どッきん☆メモリアルパレード」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名東京にこにこちゃん
どッきん☆どッきん☆メモリアルパレード
脚本萩田頌豊与
演出萩田頌豊与
日時場所2022/02/16(水)~2022/02/20(日)
シアター711(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

【 東京にこにこちゃん 】
和光大学在学中に2013年に主宰脚本演出の萩田頌豊与が立ち上げた団体。
観終わったあと、5分で忘れる喜劇をモットーに雑音のようなボケをツッコミなしでダダ流す、お笑いノイズには定評がある。
因みに、今、日本で1番チケットが取れる団体。

東京にこにこちゃん

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

「春は再会の季節だ、とどっかの偉人が言ってたような気がします。
人生30年生きると、数多の一期一会を繰り返します。
『いつか必ず有名になるんで、その時は思い出してください。』と約束をして、
さよならを言った人達に。
再会するための1歩目の作品になると思います。」

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2022年2月18日
19時00分〜
上演時間100分(途中休憩なし)
価格3300円 全席自由

チケット購入方法

劇団ホームページからのリンクで予約しました。
当日、受付で現金でお金を支払いました。

客層・客席の様子

男女比は、7:3くらい。
40歳upの男性が多かった気がします。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コメディ
・泣ける
・笑える
・恋

観た直後のtweet

映像化の情報

情報はありません。

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

いろんな人からお勧めされていた、東京にこにこちゃん。どういう訳か、いつもタイミングが合わず観れてなかったのだけれど。やっと観れた。満を持しての観劇。

ストーリーは。恋愛シミュレーションゲームの中。転校してきた主人公は、全クリ、裏メニューを目指して、一人ひとり告白していく。そんな中、告白する対象になっていない保健の先生が気になる。ゲームの中のキャラクターは、主人公の前では決められたことしか言えないけれど、控室みたいなところで本音を話している。主人公は、保健の先生に告白できるのか…というお話。

恋愛シミュレーションゲームの、舞台での再現度がとにかく凄まじく精密。スクリーンに映し出される、ドットの粗いゲーム画像。天から聞こえる声の選択肢を選びつつ、何とかすべての女子に告白しようとする主人公。ゲームは「ときめきメモリアル」・・・いわゆる「ときメモ」のパロディ。私自身はやった事は無いけれど、1990年代あたりでよく出ていた、シミュレーションゲームをなぞっている。細かいネタでの笑いを交えながら、ゲームの再現描写。・・・とにかくたくさんの女子に告白するゲームだから、中盤ちょっとマンネリループ感はあるものの、その感覚だけでも楽しい。

ただ、ゲームの再現だけだと、楽しいものの、それ程感動する話でもないのだけれど。ラストに向かう下りが、とにかく切ない。プロクラムの外…決められた動きの外で動きだしたキャラクターと、バグに協力を得ながら、保健の先生に告白に向かう。その過程がとにかく切ない。自分にとっては大切な、恋心。他人から見たら、コメ粒ほどに小さいもの。でも、その純粋な感情を、とにかく追い求めていく。その愚直なまでの自分への正直さに、自然と涙してしまう。・・・まさか涙するなんて、中盤のゲームの再現からは想像できなかったけれど。

ラストの高揚感にのせた感情は、きっと演劇じゃないと再現が難しい。桜の花びらが散る中、号泣する主人公に思わず涙。それぞれの心に宿る、コメ粒くらいの恋心を、ド直球に肯定されたような、そんな感覚。終演後に客電がついて、思わずニンマリとしてしまう。そんな演劇だった。

役者さんのグルーヴ感というか、適材適所な感覚が素晴らしい。役名の対比が書かれていなかったので、役者さんの名前を追えてないのだけれど、保健の先生と、三つ子の3人姉妹、サイボーグな外人の子が印象に残る。

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