まだ間に合う公演レポ(24日6時)
●10/24(日)まで あんっHappyGirlsCollection「泡雪屋電影譚」
●10/24(日)まで 壱劇屋「独鬼」
●10/24(日)まで U-33project「シャンデリヤvol.2」
●11/30(火)まで 楽市楽座「うたうように」

<観劇レポート>コトリ会議「スーパーポチ」

#芝居,#コトリ会議

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 コトリ会議「スーパーポチ」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名コトリ会議
スーパーポチ
脚本山本正典
演出山本正典
日時場所2021/09/23(木)~2021/09/27(月)
こまばアゴラ劇場(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

2007年結成。
一生懸命になりすぎてなんだか変なことになっちゃった人たちの生活を
部屋のすみっこだったり銀河に浮かぶ惑星だったり所かまわず描いています。
おもしろいものが好きな劇団です。
2010年にspace×drama2010という演劇祭で優秀劇団に選んでいただきました。
ますますこの劇団の作品はおもしろくなるなと心密かに確信しながら
毎日動きつづける劇団です。

コトリ会議

事前に分かるストーリーは?

事前のストーリーのようなものは見つけられませんでした。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年9月24日
19時00分〜
上演時間80分(途中休憩なし)
価格3000円 全席自由

チケット購入方法

劇団ホームページからのリンクで予約しました。
当日、現金でお金を支払いました。
(キャッシュレス可、の案内がありましたが、交通系電子マネーは利用不可でした)

客層・客席の様子

男女比は7:3。
40代up男性、若い女性が目立ちました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・コミカル
・考えさせる

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

劇団初見なので、毎回こんな作風なのかは判然としないけれど。コミカルで不思議な演劇。

ド田舎の実家に住んでいる兄夫婦から、都会で劇団をしているすみれ電話。すみれの愛犬の(スーパー)ポチが死んだ。葬式をするのと、兄夫婦は家を出て旅に出るから、一度話をするために帰ってきて欲しい、と。電話を受けて、都会で劇団をして創作活動をするすみれは、なりゆきで恋人?をつれて実家に得る。幼少の頃、ちょっと恋心のあった先生と出会ったり。そして、兄夫婦が「旅に出る」という事が理解できない。スーパーポチの事を思い出したりしながら、過ごす時間を描いた作品。

超ハイコンテキストな演劇。ストーリーのラインは明確なのに、細かい枝葉の事象は、明確には何も語られない。でも、コミカルなので、観ているだけでも面白い。随所に登場する犬のポチは、ぬいぐるみを動かす影武者が操り、役者が裏声を当てる。(影武者も、犬の着ぐるみチックなのを着ている)舞台後方に、実家のキッチン。前方上手に犬小屋。ドアを半分切り取ったような舞台セット。すっきりとしていて、見通し、風通しがよい。

冒頭、帰郷するシーンくらいまでは「ありがちな」物語かな、と思っていたのだけれど。そこから先は、少しぶっ飛んでいる。ポチの遺骨をミキサーにかけるし、恋人の頭にはポチと通信できそうな(と、私は思った)アンテナが立ち、RCサクセションの「スロー・バラード」の替え歌で車の中で寝泊まりする哀愁を一番を歌上げ、学校の先生の手にはじょうろ、兄の奥さんは虫をむしゃむしゃ食べる。そして何より、兄夫婦は「旅に出て、もう帰らない。主人公のすみれとは、もう会う事はない」と告げる。

ここからは感覚的な理解。冒頭に登場するよくある世界観…娘が少し夢破れて帰郷する…きっかけからの心象風景を、かなりコミカルに、でも鋭い言葉を散りばめながら描いたものなのかな、と思う。劇中出てくるセリフが、馬鹿馬鹿しくも繊細。

例えば、すみれは犬の事を「スーパーポチ」と必ず呼ぶのだけれど、兄嫁のなおいは、単に「ポチちゃん」と呼ぶ。スーパーポチってなんだろう。スーパー、超。すみれにとっては、きっとポチは、スーパーなものなのだろう。かつて悩みを打ち明けて聞いてくれる、唯一の友達だったのかもしれない…という勝手な連想。本当にスーパーポチ、という名前だったのか。ある日「ポチ」の存在が「スーパー」なポチになったのか。それもよく分からない。

あるいは、「旅に出る」と言う兄夫婦。「死ぬ」という事を連想させたり、真逆に否定したりのセリフが、折り重なる。兄妹とはいえ、別々の人生。人は結局一人。幼い頃の記憶やわだかまりはありつつも、それぞれの人生を歩んでいく。でも、一人の人生に焦点を当てると、。他人の人生は、ひょっとしたら死んだのと同じことかもしれない。・・・そんな想像をさせるセリフを散りばめる。

誰もが経験し、共感を持ちそうなこと。でも、分かりそうで分からない何かを表現しているのだろうか。その表現のための、ハイコンテキストなぶっ込み。そんな演劇なのかなぁ、と思った。

このカテゴリーの記事