<観劇レポート>Nana Produce「いごっそうと夜のオシノビ」

#芝居,#Nana Produce

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 Nana Produce「いごっそうと夜のオシノビ」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名Nana Produce
Nana Produce vol.19
いごっそうと夜のオシノビ
脚本横山拓也
演出寺十吾
日時場所2023/01/25(水)~2023/01/29(日)
サンモールスタジオ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

ホームページに紹介は特にありませんでしたが、プロデュース公演を定期的に手掛けている団体のようです。

Nana Produce

事前に分かるストーリーは?

こんな記載を見つけました

且つての男達と今の男達とこれからの男達が此処にいる。いつになっても変わりようのない人間の性(サガ)、この作品の登場人物の設定年齢は30代だけど、いっそ50代、60代いや100代の男達がやった方がきっと面白いと断言できる。いや、いっそ性別も関係なしにずっとずっとやっていたい。
横山拓也の珠い玉の短編二本立て。恋と愛と玉のチキンレース物語です。

寺十吾

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2023年1月26日
15時00分〜
上演時間75分(途中休憩なし)
価格3500円 全席指定

チケット購入方法

CoRichのページで予約しました。
当日受付で、現金でお金を支払い、座席指定された券をもらいました。

客層・客席の様子

男女比は6:4くらい。40代upのお客さんが多いように感じました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・会話劇
・笑える
・静か
・考えさせる

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(4/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

横山拓也の初期?の短編2作「夜のオシノビ」「いごっそう」とを、寺十吾の演出で。割とカッチリと居酒屋のセットが組まれた舞台での2本。どちらかというと、両方ともシチュエーション・コメディのような作品に見えるのだけれど、いつも少し物悲しい感覚で演出する寺十吾のテイストがくっつくと、妙に味わい深い感じ。75分の作品だっけたれど、120分くらい観たような、濃い会話劇だった。

「夜のオシノビ」
婚約していた彼女が亡くなって10年。葬式の時の約束通り、男は毎年「しのぶ会」を自宅で開く。10年目の「しのぶ会」に、彼女と付き合っていた…隠れて浮気していた…という男がやって来る話。
結果的には、シチュエーション・コメディのような作品に見えるのだけれど。会話の織りなす現実感、みたいなのがいい。特に、彼女が死ぬ前に使っていた生理用ナプキンが、亡くなった後でもトイレにそのままになっていて。しかもその理由が、浮気をしていた男と繋がっていたのが、妙に生々しくて面白い。

「いごっそう」
田舎の居酒屋。看板娘のかわい子は、今日は大雨で遅れている。そこに、役所に勤めている独身男たちがやってくる。今日もどうやったら彼女が出来るか、嫁さんを探せるかを、東京から引っ越してきた男をからかいながら聞いている。そろそろクリスマス。いつもなら、この居酒屋でパーティのはずが、今年は看板娘の子には予定があるという。そこから、次々と明るみに出る、それぞれの結婚事情。恋愛事情。娘は、居酒屋のマスターに恋して10年以上。一方マスターは、亡くなった奥さんを思うあまりに、彼女の想いに応えられないでいた。思いを爆発した看板娘を、追うマスター・・・なお話。
どちらかというとコメディ。でも、田舎の結婚事情は、手放しには笑えない。フィリピンの女性との結婚ツアーの話を聞いた事があるが、なかなか結婚後の生活の話も聞いたりすると、笑いつつもやるせない、それぞれの結婚事情。「やらせてくれ」っていう台詞が、横山作品で出てくることにちょっと驚いたけれど、ものすごく現実味のある切実なお願いで、半笑いしている自分がいた。

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