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<映画レポート>「ジオラマボーイ・パノラマガール」

#映画

【ネタバレ分離】昨日観た映画、「ジオラマボーイ・パノラマガール」の鑑賞レポートです。

映画基本情報

タイトル

「ジオラマボーイ・パノラマガール」

2020年製作/105分/PG12/日本/配給:イオンエンターテイメント

キャスト

渋谷ハルコ:山田杏奈/神奈川ケンイチ:鈴木仁/カエデ:滝澤エリカ/マル:若杉凩/渋谷ナツ:平田空/タイラ:持田唯颯/リョーヘイ:きいた/キンヤ:遊屋慎太郎/渋谷アキヒコ:斉藤陽一郎/山形先生:黒田大輔/神奈川サカエ:成海璃子/マユミ:森田望智/渋谷フユミ:大塚寧々

スタッフ

監督: 瀬田なつき /原作:岡崎京子/脚本:瀬田なつき/エグゼクティブプロデューサー:遠藤日登思/プロデューサー:松田広子,樋口泰人/共同プロデューサー:佐藤崇行,本田拓夫,村上凌太/撮影:佐々木靖之/照明:佐々木靖之/録音:高田伸也/美術:安藤真人/装飾:小谷直美/衣装:宮本茉莉/ヘアメイク:有路涼子/編集:今井俊裕/本編集:野間実/音楽:山口元輔/音響効果:齋藤昌利/VFX:浅野秀二/助監督:玉澤恭平/制作担当:芳野峻大

公式サイト

ジオラマボーイ・パノラマガール
(公開後、一定期間でリンク切れの可能性あり)

映画.comリンク

作品解説

「リバーズ・エッジ」などで知られる人気漫画家の岡崎京子が1989年に刊行した同名コミックを実写映画化。現代の東京を舞台に、未来への不安を抱えながらも「今」を生きる若者たちを描いた。
渋谷ハルコ役は映画「小さな恋のうた」などで注目される山田杏奈。神奈川ケンイチ役は、山田とは「小さな恋のうた」でも共演している鈴木仁。監督・脚本は「PARKS パークス」「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の瀬田なつき。

あらすじ

16歳の平凡な高校生・渋谷ハルコは、ある夜、橋の上で倒れていた神奈川ケンイチに一目ぼれする。ハルコは世紀の恋だとはしゃぐが、真面目でおとなしいケンイチは、受験を目前にして衝動的に学校を辞めてしまい、それどころではない。さらにケンイチは、勢いでナンパした危険な香りのする女の子マユミに夢中になっていき、ハルコとケンイチの恋は平行線をたどるが……。

満足度

★★★★★
★★★★★

(2.5/5.0点満点)

鑑賞直後のtweet

ここから先はネタバレあり。注意してください。

感想(ネタバレあり)

途中から、10代の客の感想が、とても気になってしまった。

まずは、映像の「奇麗さ」と役者さんの好演が、とても光る映画。開発されつつある晴海や豊洲の映像をふんだんに交えつつ、変に美し過ぎず、でも雑に過ぎずのスタンスで、街並みを撮っているのが見ていて面白い。晴海ふ頭付近の、選手村工事のあたりでの撮影が多そうだけれど、あのあたりに馴染みがあることもあり、個人的には、記録としてもいい映像になっていると思ったり。渋谷ハルコ演じる、山田杏奈、表情がアップになった時の微妙な変化とか、神奈川ケンイチ役の鈴木仁の、メガネしたダサカッコよくて、今まさに「よく分からない何か」と思春期の男性の大問題、「性欲」に真っ向から取り組んで生きてる感じが、とてもみずみずしい。他、ハルコの友達の滝澤エリカ、若杉凩も、表情の変化がとても面白い。森田望智のエロい感じも好き。いい映像、いい役者さんで、見ていて飽きる時間は殆ど無かった。

ただ、ハルコとケンイチの葛藤が、客からは、一向に読めなかった。「突如学校を辞める」「理由がないけど好きになる」は、10代の不安定さというか、若い情熱に基づいた一直線な行動なのは、自分にも経験があるし、感覚として理解出来る。ただ、その後の二人の行動の理由が、上手く腹落ちしない。特に、はるこの行動。ケンイチに彼女がいると知った後、一晩荒れまくるのはいいとして。その行動が、どうも理由としてしっくりこない。もっと繊細な心理描写をしないと、客は納得しないんじゃないか。行動の動機が「若いから仕方ない」という一言で、全て片づけられてしまいそうだし、そう意図して作っているように見えるのが、どうも受け入れられなかった。全ての行動が、理由に基づいている必要はないのだけれど、理由がないなら「理由がない」という事を、「若さ」とからめて、心理描写で腹落ちさせてくれないと、単なる不自然なヤツ、で終わってしまうしね。

「若さ」の描写として、今の10代~20代前半くらいに共感を呼び起こす映像なのかな…という気もしてきたので、途中から10代の感想が気になり出して止まらなくなってしまった。ただ最後まで見ると、10代にも、それほど引っかからないんじゃないかな、という気もしている。若者の感想が待たれるところ。

原作は1989年コミックみたいだけれど、それが原因なのか、演出が微妙に不自然な箇所が目立つ。チラシの表面をカメラのほうに向けて話したり、瓶のコーラが出てきたり、オザケンの「ラブリー」聞いてたり(しかもLPで聴くか?)。突如イベントチケット渡してみたり。 それと、工事中のタワマン占拠。映像としては奇麗だけれど、ものすごく不自然。原作ではどう扱われているのか知らないけれど、1989年にタワマン描写があるとも思えず、映画的な解釈なのかな。映像は「令和」なのに、所々設定が「昭和から平成の過渡期」な感じ。何だかファンタジーとしても中途半端な設定だった。

ちょっと違う視点の感想。晴海の選手村付近の、地上の建設の様子が映ってて嬉しいけど、一度タワマンにあがって見る東京の景色が、やっぱり何だか不自然。晴海付近の景気じゃないよな、あれ。本当に東京?とも思ったけど、品川あたり?


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