まだ間に合う公演レポ(26日15時)
●9/27(月)まで コトリ会議「スーパーポチ」
●9/26(日)まで モミジノハナ「危ういながらあなたと、」
●11/30(火)まで 楽市楽座「うたうように」

<観劇レポート>小松台東「デンギョ-!」(2021年再演)

#芝居,#小松台東

【ネタバレ分離】昨日観た芝居、 小松台東「デンギョ-!(再演)」の観劇レポートです。

公演前情報

公演・観劇データ

項目データ
団体名小松台東
小松台東 本公演
デンギョ-!(2021年再演)
脚本松本哲也
演出松本哲也
日時場所2021/09/01(水)~2021/09/07(火)
ザ・スズナリ(東京都)

CoRich 公演URL

団体の紹介

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

小松台東
​Komatsudaihigashi
​>
松本哲也による演劇ユニットとして、
2010年12月第一回公演「ノンアルコールで吐く」より劇団活動を開始。

2013年より劇団名を小松台東(こまつだいひがし)に変更。

全作品宮崎弁で上演されていることが特徴で、日常の中で起こる人間の機微を丁寧に、ユーモアを交えて描いています。
2019年より瓜生和成、今村裕次郎、佐藤こうじが劇団員として加入

小松台東

過去の観劇

事前に分かるストーリーは?

ストーリー記載は、チラシに若干記載されていますが、他は見つけられませんでした。

ネタバレしない程度の情報

観劇日時・上演時間・価格

項目データ
観劇日時2021年9月2日
19時00分〜
上演時間130分(途中休憩なし)
価格4000円 全席指定

チケット購入方法

劇団ホームページから、カルテットのページで予約しました。
当日現金でお金を払い、座席指定された券をもらいました。

客層・客席の様子

男女比は7:3くらい。
40代upが目立ちましたが、若い人もいました。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して観る事が出来る芝居です。

芝居を表すキーワード
・会話劇
・シリアス
・シンプル

観た直後のtweet

満足度

★★★★★
★★★★★

(5/5点満点)

CoRich「観てきた」に投稿している個人的な満足度。公演登録がない場合も、同じ尺度で満足度を表現しています。
ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

宮崎にある、小さな電工会社。宮崎電業。人格者でみんなから慕われていた社長が入院した途端、会社は経営的に危機に。そんな中、東京の元銀行マンが役員として入社した。日々現場で工事作業をこなす人々と、経営する人々と、出入り業者と。入院した社長が戻らないまま亡くなって、葬式に出る。その時間を描いた物語。

私にとってこの劇団の観劇は3作目。毎回、濃厚すぎる会話劇なのだけれど。今回も濃厚すぎて濃縮し過ぎて、お腹いっぱいだった。客席が、水を打ったように静かで(でも、スズナリなので、椅子の納まりの悪さから、時折、椅子がきしむ音だけする)その場の人間関係に引き込まれる、むしろ目撃するような視点で、ドラマを眺めていた。全編、宮崎弁で紡がれる会話劇。

話題として扱われるのが、「現場」と「経営」。現場からたたき上げの営業部長の鈴木と、
昇進…というか偉くはならず現場に留まり続けた、電工さんのリーダーの甲斐。二人のバチバチした雰囲気を見ていると、理想に燃えていて現実をまだ知らない、若い頃の鈴木に思いを馳せたりする。あの、世界を恨むような鈴木の目は、実際に「人格者」として語られている社長の裏の顔だったり、建設業の営業の厳しさを物語っている。甲斐には出来なかった、しなかった、この仕事の厳しい部分を、一手に引き受けているような思いさえしてくる。

現場と経営。その対立。・・・いわば、池井戸潤あたりの作品にある、よくあるテーマ、なのかもしれない。でも、テーマ以上に一人ひとりの人間と、そのバックグラウンドがとにかく鮮明に浮かび上がってくる。これまでの2作もテーマよりも、空気感と人間関係の再現に重心を置いた演劇のように思ったけれど、今回の作品は更にその傾向を感じた。それだけでも、もう十分にお腹いっぱい、片時も目を離せないような演劇だった。

前々回作品、小松台東を初めて観た「シャンドレ」は、この作品の裏側を描いたような作品に思えた。役名まで同じかは、確認していないけれど。鈴木を演じた瓜生和成は、「シャンドレ」でも恨むような眼をしながら酒を煽っていたのを思い出す。「シャンドレ」は、2021年5月に星のホールで再演されるらしい。こちらも楽しみ。昨年は女性は一切出演しなかったけれど、新しいシャンドレはどうなるのかな。

濃密過ぎて。殆どの役者さんが、印象に残ったのだけれど。特に気になったのは。瓜生和成、横顔の世界を睨むような眼がとにかく忘れられない。五十嵐明、パンフレットの写真と顔が違い過ぎる…。電工さんにしか見えない。小暮智美、こちらもパンフレットとは違う印象。なんだろ、地方都市にいそうなすごく素朴な女性っていう感覚と、その目線と表情が印象的だった。木下愛華演じる壱岐は、若い頃ヤンチャをしたと言ってた。太もものタトゥーが、スカートから見え隠れした気がしたのだけれど、演出なのか、単なる私の見間違いか。

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